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Dataappliance ユーザーガイド日本語版forr12_r01

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ネットワーク接続型ストレージ/NAS Data Appliance T5R/ R4 Active Directoryユーザーマニュアル 設定手順 Rev: 01 対象機器 Data Appliance T5R/R4 発行日 2013/6/20 Firmware 03.01.4900.12 イメーション株式会社 品質管理部 技術サポートグループ 安全上のご注意 本製品は安全に配慮して製造されていますが、誤った使い方をすると、死亡、重傷、傷害などの人身事故、また物的 損害を引き起こす原因となり大変危険です。ご使用の前には「安全上のご注意」を必ずお読みになり、記載事項を守っ て安全に正しくご使用ください。 ■故障したら使用しないでください。 本製品が正しく動作しない場合は、ただちにお客様相談室にご連絡ください。 ■万一、異常が発生したときは・・・ 本製品が異常に発熱したり、異臭、異音、煙が発生したときは、ただちに使用を中止してください。その後はご 使用にならず、お客様相談室にご連絡ください。 使用している表示と絵記号 警告表示、注意表示の意味は次の通りです。 この表示の項目を守らないと、死亡または重傷を負う可能性が想定される内容を表示していま 警 告 す。 この表示の項目を守らないと、人が傷害を負う可能性または物的損害が発生する可能性が想定 注 意 される内容を表示しています。 絵記号の意味は次の通りです。 この絵記号は禁止行為の説明を表示しています。 この絵記号は必ず実行していただきたい行為の説明を表示しています。 警 告 本製品を絶対に分解したり、修理・改造したりしないでください。 火災、感電、やけど、故障の原因になります。また、故障時の保証対象外となります。 修理は必ず正規のサービスエンジニアに依頼してください。 以下の場合は修理が必要です。 ・ 電源コードやプラグが破損したとき ・ 物の落下等による衝撃を受けたとき ・ 本製品が液体類で濡れたとき ・ 本製品に水や水蒸気がかかったとき ・ 落下したとき ・ 正常に動作しないとき 本製品から煙が出たり、異臭、異音などの異常を感じたりしたら、すぐに使用を中止してください。 そのまま継続して使用すると、火災・感電の原因になります。すぐに電源を切り、コンセントから電源プラグを抜いてください。 本製品の内部に異物を入れないでください。 水などの液体や金属片などの異物を入れると、火災、感電、故障の原因になります。液体や異物が内部に入ってしまった場合は、すぐに 電源を切り、コンセントから電源プラグを抜いてください。 本製品を落としたり、強い衝撃を加えたりしないでください。 衝撃を加えてしまった場合は、すぐに電源を切り、コンセントから電源プラグを抜いてください。そのまま継続して使用すると、火災、 感電、故障の原因になります。 本製品を濡らしたり、水蒸気や水がかかるような場所で使用しないでください。 火災、感電、故障の原因になります。 本製品の近くに水などの入った容器を置かないでください。 花びん、植木鉢、コップ、化粧品、薬品など液体の入った容器を置かないでください。こぼれたり、内部に液体が入ると、火災・感電の 原因になります。 -2- 本製品の放熱をさまたげない場所に設置してください。 他の機器、壁等から間隔をとって設置してください。ラックなどに入れる場合はすき間を空け、通風孔をふさがないでください。内部に 熱がこもり、火災の原因になります。「本製品の設置環境について」の説明を守って正しい場所に設置してください。 本製品を放熱器、大電力抵抗器(セメント・ホーロー抵抗器)、電熱器(アンプを含む)などのあらゆる熱源の近くで使用しな いでください。 火災・故障の原因になります。 電源コードを傷つけないでください。 電源コードを傷つけたり、加工したり、無理に曲げたり、ねじったり、引っ張ったり、加熱したりしないでください。電源コードや電源 プラグが傷んだ状態(芯線の露出、断線、変形など)で使用すると、火災・感電の原因になります。 雷が鳴り出したら、本体やケーブル類に触れないでください。 感電の原因になります。 表示された電源・電圧以外で使用しないでください。 表示された電源・電圧以外で使用すると、火災・感電の原因になります。本製品を使用できるのは日本国内のみです。 本製品を清掃するときは、やわらかい布でから拭きしてください。 誤って内部に液体が入った場合、感電・故障の原因になります。市販のクリーニングキットや、ベンジン、アルコール、シンナー系の溶 剤を含んでいるものは使用しないでください。 電源プラグの清掃を定期的に行ってください。 電源プラグにほこりなどがたまっていると、火災の原因になります。電源プラグを抜いて、乾いた布でほこりを取り除いてください。 濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。 感電・故障の原因になります。 電源プラグの極性およびアース端子を正しく接続してください。 プラグの形状がお使いの環境に合わないときは、電気店に相談してください。 電源プラグはコンセントに根元まで確実に差し込んでください。 差し込みが不完全だと、発熱したりほこりが付着して火災の原因になります。電源プラグを根元まで差し込んでもゆるみがあるコンセン トは使用しないでください。 電源プラグは抜きやすい位置にあるコンセントに差し込んでください。 万一の場合に備えて、電源プラグはよく見えて容易に引き抜ける位置にあるコンセントに接続してください。 電源コードの上に重い物を載せたり、本製品の下敷きにしたりしないでください。 電源コードが破損して火災・感電の原因になることがあります。 注 意 本製品の使用前に、金属に手を触れて体内の静電気を放電してください。 本製品には、静電気に弱い部品が使用されています。人体などからの静電気は、データの喪失・故障の原因となります。 本製品を不安定な場所に置かないでください。 ぐらついた台の上や傾いた場所、振動する場所に置かないでください。落下したり転倒したりして、けがの原因になることがあります。 高温、多湿、ほこりの多い場所に置かないでください。 窓際など直射日光のあたる場所、ストーブのような暖房器具の近くなど高温になる場所、調理台や加湿器の近くなど油煙や湿気のあたる 場所、またほこりの多い場所に放置すると火災・感電の原因になることがあります。 同梱品以外の電源コードは使用しないでください。 火災・感電の原因になることがあります。また、本製品の電源コードを他の機器に使用することもおやめください。 お手入れをするとき、長期間使用しないときは、コンセントから電源プラグを抜いてください。 安全のため、電源を切り、コンセントから電源プラグを抜いてください。 電源プラグを抜くときは、電源コードを引っ張らないでください。 電源コードが破損して火災・感電の原因になることがあります。必ずプラグを持って抜いてください。 移動させるときは、電源プラグや接続したコードを外してください。 コードが破損して火災・感電の原因になることがあります。また、接続機器が落下したり転倒したりして、けがの原因になることがあり ます。 梱包袋は安全な場所に保管してください。 製品を梱包していた袋は、お子様の手の届かない安全な場所に保管してください。窒息などの事故の原因になります。 ラックに取り付けて使用するときは、本製品に付属のラックマウント装着キットを使用してください。 付属品でないブラケットおよびトルクスネジを使用すると、故障、落下、怪我の原因になることがあります。 -3- お問い合わせ先 イメーション株式会社 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-52-2 青山オーバルビル お客様相談室 フリーダイヤル 0120-81-0536 9:00 - 12:00/13:00 - 17:00(土・日・祝日・弊社指定定休日は除く) http://www.imation.co.jp/info/contact 製品の保証 以下が原因で故障した場合、保証を受けることはできません。 ・弊社のスタッフまたは認定代理店以外の人が修理または改造した場合 ・本装置を乱暴に扱った場合、あるいは弊社が定める操作手順または製品仕様に沿わない方法で使用した場合 ・事故、誤用、乱暴な取り扱い、保守不良、不注意、不適切な用途への使用、改変、誤った設置方法、または改造 によって故障した場合 著作権 © Imation Corp. 無断複写、転載を禁じます。本書および本書に記載される情報の所有権はイメーション社に帰 属します。 本書のいかなる部分も、イメーション社の書面による許可なしに、電子的、機械的、磁気的、光学的、手動的、その 他いかなる形式または手段であれ、複製、伝送、複写、検索システムへの保存、またはコンピュータ言語を含む他言 語への翻訳を行うことはできません。 免責 イメーション社は、本書に記載される内容について何ら表明または保証するものではありません。また、商品性もし くは特定の目的への適合性に対する黙示的な保証を含む一切の保証責任を負いません。 イメーション社は、第三者に対して予告することなく本書に記載の情報を改訂する権利を有するものとします。 商標 は、イメーション株式会社の商標です。 は、タンベルグデータ社の登録商標です。 その他、記載されている会社名、製品名等は各社の登録商標または商標です。 -4- 目次 お問い合わせ先 .............................................................................................................................................. - 4 製品の保証 ..................................................................................................................................................... - 4 1. 仕様 .......................................................................................................................................................... - 11 - 2. 外観 .......................................................................................................................................................... - 12 1) フロントベゼル・フロントパネル (R4) ................................................................................................... - 12 - 2) バックパネル (R4)............................................................................................................................. - 13 - 3) フロントパネル (T5R) ........................................................................................................................ - 14 - 4) バックパネル (T5R) .......................................................................................................................... - 15 - 3. 設置 .......................................................................................................................................................... - 16 1) 設置場所に関する注意 ....................................................................................................................... - 16 - 2) LAN ケーブルの接続 .......................................................................................................................... - 16 - 3) 電源ケーブルの接続、電源の投入 ...................................................................................................... - 16 - 4) シャットダウン ..................................................................................................................................... - 16 - Power ボタンによるシャットダウン............................................................................................................... - 16 全面パネルのコントロールボタン(Select, Enter ボタン)を使用したシャットダウン ......................................... - 16 管理インターフェースからのシャットダウン ................................................................................................... - 16 4. アラート(警告)........................................................................................................................................... - 17 1) ビープ音 ............................................................................................................................................. - 17 - 2) システムステータス LED (Power ボタンのランプ) ................................................................................. - 17 - 3) ディスクステータス LED....................................................................................................................... - 17 - 5. ハードウェアリセット.................................................................................................................................... - 17 - 6. LCD ディスプレイとコントロールボタン ......................................................................................................... - 18 1) システム情報の表示 ........................................................................................................................... - 18 - 2) ネットワーク設定の構成 ...................................................................................................................... - 18 - 3) ディスプレイ言語の設定 ...................................................................................................................... - 18 - 4) 電源コントロール機能の設定 ............................................................................................................... - 19 - 7. RDX ドックとカートリッジ (T5R のみ) .......................................................................................................... - 20 1) RDX カートリッジの取り扱い ................................................................................................................ - 20 - 2) カートリッジの挿入と取り出し ............................................................................................................... - 20 - 3) 書込み禁止 ........................................................................................................................................ - 21 - 8. DataAppliance 管理インターフェース ......................................................................................................... - 22 - 9. 「ダッシュボード」タブ .................................................................................................................................. - 23 1) 「システムステータス」.......................................................................................................................... - 24 - 2) 「ファイル・システムの概要」 ................................................................................................................. - 24 - 3) 「バックアップステータス」..................................................................................................................... - 25 - 10. 「デバイス」タブ ....................................................................................................................................... - 26 - 1) 「ウィザード」 ....................................................................................................................................... - 26 - ワンクリックセットアップ .............................................................................................................................. - 26 RAID 設定................................................................................................................................................. - 27 2) 「基本セットアップ」 .............................................................................................................................. - 28 - 3) 「手動セットアップ」 .............................................................................................................................. - 29 -5- 4) 論理ドライブの作成............................................................................................................................. - 31 - 5) ファイルシステムの作成 ...................................................................................................................... - 32 - 6) 「正面図」 ............................................................................................................................................ - 33 - ドライブ情報の表示 .................................................................................................................................... - 33 構成されていない物理ドライブの表示 ......................................................................................................... - 33 ディスクアレイのハイライト表示 ................................................................................................................... - 33 7) 「背面図」 ............................................................................................................................................ - 34 - 8) 「コンポーネントリスト」 ......................................................................................................................... - 35 - エンクロージャ ........................................................................................................................................... - 35 コントローラ ............................................................................................................................................... - 35 9) ブザー ................................................................................................................................................ - 38 - 10) LED ................................................................................................................................................... - 38 - 11) ファン ................................................................................................................................................. - 39 - 12) 物理ドライブ ....................................................................................................................................... - 40 - 物理ドライブの問題 .................................................................................................................................... - 40 物理ドライブの検索 .................................................................................................................................... - 41 グローバルな物理ドライブ設定 ................................................................................................................... - 41 13) UPS ................................................................................................................................................... - 42 - 14) 「外部ドライブ」 .................................................................................................................................... - 43 - 外部ドライブの管理 .................................................................................................................................... - 43 15) 11. 診断 ................................................................................................................................................... - 44 ストレージタブ ........................................................................................................................................ - 45 - 1) ストレージの概要 ................................................................................................................................ - 45 - 2) 「設定」 ............................................................................................................................................... - 45 - 3) ディスクアレイ ..................................................................................................................................... - 46 - ディスクアレイの作成 ................................................................................................................................. - 46 ディスクアレイの管理 ................................................................................................................................. - 47 ディスクアレイの問題 ................................................................................................................................. - 48 ディスクアレイのデグレード ......................................................................................................................... - 48 ディスクアレイのオフライン化 ...................................................................................................................... - 48 RAID レベル .............................................................................................................................................. - 48 ストライプサイズ ......................................................................................................................................... - 49 セクタサイズ .............................................................................................................................................. - 49 読取りポリシー........................................................................................................................................... - 49 サポートされる一般的な RAID レベル ......................................................................................................... - 50 書込みポリシー .......................................................................................................................................... - 52 論理ドライブの再構築 ................................................................................................................................ - 52 4) 論理ドライブ ....................................................................................................................................... - 53 - 論理ドライブの作成 .................................................................................................................................... - 53 5) 論理ドライブ管理 ................................................................................................................................ - 54 - 論理ドライブの問題 .................................................................................................................................... - 56 6) スペアドライブ ..................................................................................................................................... - 56 - スペアドライブの作成 ................................................................................................................................. - 56 -6- 7) ファイルシステム ................................................................................................................................. - 57 - ファイルシステムの作成 ............................................................................................................................. - 57 ファイルシステムの作成画面のその他のオプション/ボタン ........................................................................... - 57 割り当て(ユーザクォータ) .......................................................................................................................... - 58 デフラグ..................................................................................................................................................... - 58 8) iSCSI ターゲット ................................................................................................................................. - 59 - iSCSI ノードの設定 .................................................................................................................................... - 60 iSNS ポートの設定 .................................................................................................................................... - 60 iSCSI セッション ......................................................................................................................................... - 60 iSCSI CHAP ............................................................................................................................................. - 61 iSCSI のセキュリティの考慮点 ................................................................................................................... - 61 iSCSI のネットワークの考慮点 ................................................................................................................... - 61 9) LUN マップの管理 .............................................................................................................................. - 62 - LUN マッピングを有効にするには: ............................................................................................................. - 62 イニシエータを追加するには: ..................................................................................................................... - 62 LUN マップを定義するには: ....................................................................................................................... - 62 12. 「管理ツール」タブ ................................................................................................................................... - 64 - 1) サブシステム情報 ............................................................................................................................... - 64 - サブシステムの設定を変更するには: ......................................................................................................... - 64 サブシステムをシャットダウン、または再起動するには: ............................................................................... - 64 2) ネットワーク ........................................................................................................................................ - 65 - 3) DHCP サーバー機能 .......................................................................................................................... - 67 - 4) DDNS のセットアップ .......................................................................................................................... - 67 - 5) TCP/IP 設定 ...................................................................................................................................... - 67 - 6) IPv6 の設定 ....................................................................................................................................... - 68 - 7) MTU 設定 ......................................................................................................................................... - 68 - 13. NAS ユーザ ........................................................................................................................................... - 69 - 1) ユーザとグループアカウントの管理 ...................................................................................................... - 69 - 新規 NAS ユーザを追加するには: ............................................................................................................. - 69 NAS ユーザの情報を表示または編集するには: ......................................................................................... - 69 新規 NAS グループを追加するには: .......................................................................................................... - 70 NAS グループの情報を表示または編集するには: ...................................................................................... - 70 複数の新規 NAS ユーザを追加するには: .................................................................................................. - 71 複数の NAS ユーザを削除するには: ......................................................................................................... - 71 14. サービス ................................................................................................................................................ - 72 - 1) Telnet ................................................................................................................................................ - 72 - 2) SSH ................................................................................................................................................... - 72 - 3) SNMP ................................................................................................................................................ - 72 - 4) PXE サーバー .................................................................................................................................... - 72 - 5) iSCSI ブートサーバー ......................................................................................................................... - 73 - 6) Web バーチャルホスト ........................................................................................................................ - 73 - 15. イベント .................................................................................................................................................. - 75 実行時イベントまたは NVRAM イベントを表示するには: ............................................................................. - 75 -7- 実行時イベントまたは NVRAM イベントを保存するには: ............................................................................. - 75 実行時イベントまたは NVRAM イベントをクリアするには: ........................................................................... - 75 16. 操作ログ ................................................................................................................................................ - 76 - 17. バックグラウンドアクティビティ ................................................................................................................. - 77 - 1) メディアパトロール .............................................................................................................................. - 77 - 2) 冗長検査 ............................................................................................................................................ - 77 - 3) 再構築 ............................................................................................................................................... - 78 - 4) 移行(Migration)................................................................................................................................. - 78 - 5) データ移行予測(PDM)....................................................................................................................... - 78 - 6) 移行(Transition)................................................................................................................................ - 78 - 7) 同期化 ............................................................................................................................................... - 78 - 8) バックグラウンドアクティビティのスケジュールのセットアップ.................................................................. - 79 - バックグラウンドアクティビティのスケジュールを変更するには: .................................................................... - 80 9) バックグラウンドアクティビティ設定 ...................................................................................................... - 80 パフォーマンスモニター ........................................................................................................................... - 82 - 18. 論理ドライブのパフォーマンスを表示するには: ........................................................................................... - 82 物理ドライブのパフォーマンスを表示するには: ........................................................................................... - 82 ポートのパフォーマンスを表示するには: ..................................................................................................... - 82 19. 電力オプション ....................................................................................................................................... - 82 - 20. メッセージ警告 ....................................................................................................................................... - 83 E メールの警告をセットアップするには: ...................................................................................................... - 83 SMS の警告をセットアップするには:(日本国内ではサポートされていません) .............................................. - 83 - 21. ネットワークセキュリティ .......................................................................................................................... - 84 セキュリティポリシーをセットアップするには: ............................................................................................... - 84 アクセス保護をセットアップするには: .......................................................................................................... - 84 SSL 証明書をセットアップするには: ........................................................................................................... - 84 - 22. 設定ファイル .......................................................................................................................................... - 85 既存の設定ファイルをインポートするには: .................................................................................................. - 85 現在の設定ファイルをエクスポートするには: .............................................................................................. - 85 - 23. ユーザのインポート/エクスポート ............................................................................................................. - 86 ユーザアカウント情報ファイルをインポートするには ..................................................................................... - 86 ユーザアカウント情報ファイルをエクスポートするには.................................................................................. - 86 - 24. OPAS .................................................................................................................................................... - 87 - 25. ファームウェア更新 ................................................................................................................................. - 88 - 1) 1 回のクリック更新(ワンクリック更新).................................................................................................. - 88 - 2) 手動更新 ............................................................................................................................................ - 88 - 26. 工場出荷時のデフォルトに復元する ........................................................................................................ - 89 工場出荷時のデフォルトに復元するには: ................................................................................................... - 89 - 27. 「NAS」タブ ............................................................................................................................................. - 90 - 28. ローカル・バックアップ ............................................................................................................................. - 90 - 1) スナップショットバックアップ ................................................................................................................. - 91 - 2) ローカル・バックアップ ......................................................................................................................... - 92 - USB へのバックアップ ................................................................................................................................ - 92 -8- USB からの復元 ........................................................................................................................................ - 93 eSATA へのバックアップ ........................................................................................................................... - 93 eSATA からの復元 ................................................................................................................................... - 93 3) タイムマシン・バックアップ ................................................................................................................... - 94 - 4) RDX コピー ........................................................................................................................................ - 95 - RDX へのバックアップ ............................................................................................................................... - 95 RDX からの復元........................................................................................................................................ - 95 5) RDX スパニング ................................................................................................................................. - 97 - RDX スパニングバックアップの実行........................................................................................................... - 97 RDX スパニングリストアの実行 ................................................................................................................. - 99 設定オプションの使用 .............................................................................................................................. - 100 29. リモートバックアップ .............................................................................................................................. - 101 - 1) リモートバックアップ(サーバー) ......................................................................................................... - 101 - 2) リモートバックアップ(クライアント) ..................................................................................................... - 102 - 3) iSCSI レプリケーション ...................................................................................................................... - 104 - 4) iSCSI レプリケーションのリストア ....................................................................................................... - 106 - 30. クラウド・バックアップ ............................................................................................................................ - 107 - 1) Amazon S3 へのバックアップ ........................................................................................................... - 107 - 2) DropBox へのバックアップ ................................................................................................................ - 109 - 3) OpenStack へのバックアップ ............................................................................................................ - 111 - 4) Grand Cloud .................................................................................................................................... - 112 - 5) CTC Cloud ...................................................................................................................................... - 112 - 31. プロトコル制御 ..................................................................................................................................... - 113 - 1) 制御と設定 ....................................................................................................................................... - 113 - 2) Windows (CIFS) .............................................................................................................................. - 113 - Windows CIFS を構成するには: .............................................................................................................. - 114 3) FTP Sharing .................................................................................................................................... - 114 - FTP Sharing を構成するには: ................................................................................................................. - 114 4) UNIX/Linux(NFS)サービス .............................................................................................................. - 115 - NFS サービスを構成するには: ................................................................................................................ - 115 5) Mac AFP ......................................................................................................................................... - 116 - Mac AFP を構成するには: ....................................................................................................................... - 116 6) プリンタサーバー .............................................................................................................................. - 116 - 7) WebDAV ......................................................................................................................................... - 116 - 8) DFS ................................................................................................................................................. - 116 - 32. ファイル共有 ........................................................................................................................................ - 117 DataAppliance 上のフォルダの共有設定を構成するには: ........................................................................ - 117 新規共有フォルダを作成するには: ........................................................................................................... - 117 - 33. iSCSI イニシエータ ............................................................................................................................... - 118 - 34. プラグイン ............................................................................................................................................ - 119 - 35. ハードディスクの交換 ........................................................................................................................... - 119 - 1) セキュリティドアのロック解除と開放(T5R のみ) .................................................................................. - 119 - 2) ドライブキャリアの取り外し ................................................................................................................ - 119 -9- 3) キャリアへの新しいドライブの配置 ..................................................................................................... - 120 - 4) 組み立てられたキャリアの空のベイへの挿入 ..................................................................................... - 120 - - 10 - 1. 仕様 ® プロセッサ Intel Atom™ Processor D2700 (2.13GHz) 2GB DDR3 RAM メモリ HDDタイプ 3.5インチ3Gb/秒SATA HDDの数 最大4台のHDD (R4)• 最大5台のHDD (T5R) 電源装置 250W x 2(R4)• 250W x 1(T5R) 電源オン/オフのスケジューリング、ウェイクオンLAN、HDDスピンダウン 電源管理 MAID 2.0 USB /Ethernet UPSサポート ギガビットEthernetポート x 2 Ethernet USB USB 3.0ポート x 2 • eSATA USB 2.0ポート x 3 eSATA x 1 0, 1, 1E, 3, 5, 6, 10 RAIDレベル ドライブローミング、堅牢なエラー処理、RAIDレベル移行 RAID機能 オンライン容量拡大、PDM、メディアパトロール、同期化 プロトコルサポート アカウント管理 TCP/IP、SMB/CIFS、HTTP/HTTPS、FTP、NFS、WebDAV、AFP、SNMP、 SSH、Telnet、LLTD、DHCP ( サーバ/ クライアント)、IPV4、IPV6、DDNS DataApplianceでのローカルユーザ管理または Microsoft Active Directoryサービスのユーザ情報を利用可能 オペレーティングシステム Windows XP、Vista, 7、Server 2003、Server 2008、Server 2008 R2、 Linux/Unix 2.6 Kernal以上、Mac OS X 10.4以上をサポート ファイルシステム XFS 外部ストレージサポート EXT3、FAT32、XFS、HFS+、NTFS · DataAppliance管理インターフェース(AJAX 2.0によるWebベース) システム管理 · 多言語インターフェース(英語、繁体字中国語、簡体字中国語、日本語、韓国語、 ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語を含む)を サポート · CLI (コマンドラインインターフェース) · 電子メールアラート、詳細なシステムログ · システムファイアウォールおよび同時接続モニター · アップグレード可能なファームウェア > 新しいファームウェア通知とアップグレー ド iSCSIターゲットサービスと容量拡大をサポート iSCSI バックアップオプション 寸法 Snapshot、レプリケーション、Amazon S3 support、DropBox、OpenStack、 RDX、 外部ストレージバックアップ (One-Touch Backup) R4: 44.5mm (H) x 445mm (W) x 495mm (D) T5R: 254mm (H) x 188mm (W) x 243mm (D) 注意 デバイス内の電子コンポーネントは静電気放電(ESD)による損傷を受けやすいため、本デバイスま たは部分組立品の取り扱いには十分な注意が必要です。 - 11 - 2. 外観 1) フロントベゼル・フロントパネル (R4) フロントベゼル コントロールボタン フロントパネル 特長 説明 ネットワークLED ネットワーク接続がアクティブになると、インジケータが点滅します。 USBポート(ポート1) USB2.0をサポートしています。外部USB物理ドライブ、フラッシュメモリ等が接続で きます。 LCDディスプレイとコント ロールボタン デバイスの名称(ホスト名)とIPアドレスを表示します。システム情報を表示したり、 IPアドレスを構成したりするには、コントロールボタン(Select, Enter)を使用します。 One-Touch Backupボタ ンとLED このボタンを押すと、ワンタッチバックアップを開始します。バックアップが完了する と、ブザー音が1回鳴ります。 LEDアンバー(オレンジ)点滅:バックアップ開始 LED緑点滅:バックアップ中 ディスクステータスLED 緑または青:正常 アンバー(オレンジ):ディスクアレイの再構築中 赤:ディスク障害 ディスクアクティビティLED 緑色で点滅し、読取り/書込みアクティビティを表示します。 電源ボタンとステータス LED Data Applianceの電源をオン/オフする際に使用します。稼働中に電源rボタンを長 押しすると、シャットダウンプロセスに入ります。 LED緑:正常 LEDアンバー(オレンジ):重大なディスクエラー Releaseボタン 本体からドライブキャリアを取り外せるようにします。 ドライブキャリアラッチ 物理ドライブを取り付けまたは交換するために、リリースされたキャリアを取り外せ るようにします。 - 12 - 2) バックパネル (R4) 特長 説明 Ethernetポートとインジ ケータLED Ethernetケーブル(カテゴリ5e以上)を接続します。 eSATAポート eSATA接続の外部ストレージが接続できます。 VGA出力 診断およびテクニカルサポート用です。 システム冷却ファン システムの空気循環を行い、ドライブの過熱を防ぎます。この開口部の背面には、 数インチのスペースを残してください。 電源装置の換気口 電源装置の空気循環を行います。塞がないように注意してください。 USBポート(ポート2~5) ポート2~3(左側上下)は、USB3.0をサポートしています。 ポート4~5(右側上下) は、USB 2.0をサポートしています。 Resetボタン 先を伸ばしたクリップのような物で、筐体内部のリセットボタンをブザーが鳴るまで長 押しします。1回目のブザーはAdministratorのパスワードリセット、2回目のブザー は本体設定がリセットされます。 電源接続 各電源装置に対して1本の電源ケーブルを接続します。同梱された電源ケーブルを 使用し、適切な電源に接続してください。 各ポートの右側にあるLEDは、1000Mbpsの場合は緑色、100Mbpsの場合はアン バー色に光ります。10Mbpsの場合、インジケータは点灯しません。 - 13 - 3) フロントパネル (T5R) 特長 説明 ネットワークLED ネットワーク接続がアクティブになると、インジケータが点滅します。 USBポート(ポート1) USB2.0をサポートしています。外部USB物理ドライブ、フラッシュメモリ等が接続でき ます。 LCDディスプレイ およびコントロールボタン デバイスの名称(ホスト名)とIPアドレスを表示します。システム情報を表示したり、IP アドレスを構成したりするには、コントロールボタン(Select, Enter)を使用します。 One-Touch Backup ボ タンとLED このボタンを押すと、ワンタッチバックアップを開始します。バックアップが完了する と、ブザー音が1回鳴ります。 LEDアンバー(オレンジ)点滅:バックアップ開始 LED緑点滅:バックアップ中 ディスクアクティビティ LED 緑:正常 アンバー(オレンジ):ディスクアレイの再構築中 赤:ディスク障害 ディスクステータスLED 青色で点滅し、読取り/書込みアクティビティを表示します。 RDXドック RDX規格のリムーバブルハードディスクカートリッジが使用できます。 LED緑:カートリッジがロードされています LEDアンバー点滅:カートリッジイジェクト中 LEDアンバー点灯:ディスク障害 Powerボタンとステータ スLED Data Applianceの電源をオン/オフする際に使用します。稼働中にPowerボタンを長 押しすると、シャットダウンプロセスに入ります。 LED赤:起動/シャットダウン中 LED青:正常 LEDアンバー(オレンジ):重大なディスクエラー - 14 - 4) バックパネル (T5R) 特長 説明 Resetボタン 先を伸ばしたクリップのような物で、筐体内部のリセットボタンをブザーが鳴るまで長 押しします。1回目のブザーはAdministratorのパスワードリセット、2回目のブザーは 本体設定がリセットされます。 eSATAポート eSATA接続の外部ストレージが接続できます。 USBポート(ポート2~5) ポート2~3(左側上下)は、USB3.0をサポートしています。 ポート4~5(右側上下) は、USB 2.0をサポートしています。 Ethernetポートとインジ ケータLED Ethernetケーブル(カテゴリ5e以上)を接続します。 VGA出力 診断およびテクニカルサポート用です。 システム冷却ファン システムの空気循環を行い、ドライブの過熱を防ぎます。この開口部の背面には、数 インチのスペースを残してください。 電源装置の換気口 電源装置の空気循環を行います。塞がないように注意してください。 電源接続 電源ケーブルを接続します。同梱された電源ケーブルを使用し、適切な電源に接続 してください。 Kensingtonセキュリティ スロット 盗難防止用ワイヤーを接続するスロットです。 各ポートの右側にあるLEDは、1000Mbpsの場合は緑色、100Mbpsの場合はアン バー色に光ります。10Mbpsの場合、インジケータは点灯しません。 - 15 - 3. 設置 1) 設置場所に関する注意 設置場所については以下のような場所を避けて選定してください。  本体背面の排気口をふさぐような場所。  暖房機器や、アンプなどの熱を発する機器などの、熱源の近く。  電源ケーブルにねじれ、折れなどの負荷のかかる場所。  水平でないなど、本体落下の恐れがある場所。  雨水などの水のかかる可能性のある場所。  ほこりの多い場所。  直射日光のあたる場所。  腐食性のガスなどにさらされる場所。  工作機械の付近などの振動のある場所。(特に上下方向の微振動が加わる場所には設置しないで下さい) 2) LAN ケーブルの接続 本体背面の LAN 1 コネクタ(背面に向かって右側)に付属の LAN ケーブルまたは、同等の物(カテゴリ 5e 以上) を接続します。 ※出荷時の設定では、LAN 1, LAN 2 どちらに接続しても動作します。 T5R に接続した LAN ケーブルの反対側を、お使いのコンピュータ、ハブなどのお客様環境に接続します。 3) 電源ケーブルの接続、電源の投入 本体背面の電源コネクタに、付属の電源ケーブルを接続します。 本体前面の左下にある Power ボタンを押し、電源を投入します。 起動中は、Power ボタンが赤色に点灯し、LCD パネルには「Initializing」と表示されます。 Power ボタンが青色の点灯に変わり、本体のブザーが一度鳴ったら起動完了です。 4) シャットダウン Power ボタンによるシャットダウン DataAppliance が起動している状態で、本体前面の Power ボタンを約 8 秒間押し続けると、Power ボタ ンが赤色に点灯し、シャットダウンプロセスに入ります。 全面パネルのコントロールボタン(Select, Enter ボタン)を使用したシャットダウン 1. LCD パネルが消灯している状態で Enter ボタンを押します。 2. ホスト名、IP アドレスが表示されるので、もう一度 Enter ボタンを押します。 3. Network Setup Enter? と表示されたら、Select ボタンを 2 回押し、Power Control Enter?の画面で Enter ボタンを押します。 4. Shutdown/Reboot Shutdown? と表示されるので、Enter ボタンを押します。 5. Confirm? Cancel OK と表示され、Cancel がハイライトしているので、Select ボタンを押して OK が選 択された状態にし、Enter ボタンを押します。 6. シャットダウンプロセスに入ります。 管理インターフェースからのシャットダウン 管理インターフェースを利用して、シャットダウン/ 再起動する事が出来ます。 詳細は 64 ページを参照してください。 - 16 - 4. アラート(警告) 1) ビープ音 DataAppliance のビープ音には、2 つのパターンがあります。 回数 パターン 1回 繰り返さない 2回 繰り返す 内容 DataAppliance がオンラインになったことを示します DataAppliance によって問題が報告されています 2) システムステータス LED (Power ボタンのランプ) システムステータス LED によって、システム冷却ファンと電源ユニットの状態が報告されます。 色 青 アンバー(オレンジ) 赤 内容 異常はありません ファンまたは電源ユニットに問題があります ファン、電源ユニット、またはファイルシステムで障害が発生しています DataAppliance 管理インターフェースで「検索」をクリックすると、システムステータス LED が赤色で 3 回点滅しま す。 3) ディスクステータス LED ディスクステータス LED によって、物理ドライブの状態が報告されます。 色 緑または青 アンバー(オレンジ) 赤 黒(消灯) 内容 正常に機能しています ディスクアレイの再構築中 障害が発生しています 物理ドライブが取り付けられていない、またはシステムスタンバイ中 5. ハードウェアリセット 本体背面のリセットボタンを、先を伸ばしたクリップのような物でブザーが鳴るまで長押しすると、ハードウェアリ セットがかかります。 1 回目のブザーは Administrator のパスワードのみリセット、2 回目のブザーは本体設定がリセットされます。 その際、デバイスのフラッシュメモリをクリアしますので、ユーザ名、パスワード、IP 設定、ユーザアカウント設定、 その他の管理設定は工場出荷時の初期値に設定されます。 このボタンを押しても、RAID 構成や、アレイまたは論理ドライブの配置は変更されません。 ハードウェアリセットにより、DataAppliance は自動的に再起動します。再起動完了後に、デフォルトのユーザ名 (administrator)とパスワード(password)を使用して管理コンソールにログインし、システムを設定してください。 - 17 - 6. LCD ディスプレイとコントロールボタン フロントパネルにある LCD ディスプレイとコントロールボタンを使用して、システム情報の表示、ファームウェアバー ジョンのチェック、ネットワーク設定の構成、および DataAppliance の再起動とシャットダウンが実行できます。 1) システム情報の表示 システムス情報を確認するには、Select ボタンを繰り返し押します。ディスプレイには、以下の 9 つのシステム情報 が順番に表示されます。 • 12V ボルト電源電圧 • 5V ボルト電源電圧 • 3.3V ボルト電源電圧 • CPU 温度 • ファンスピード • システム日付 • システム時刻 • ファームウェアバージョン • BIOS バージョン 2) ネットワーク設定の構成 DataAppliance は、ネットワークへの初回接続時に、IP アドレスを自動的に取得します。ただし、固定(静的) IP ア ドレスの使用をお勧めします。また、可能な場合は、以下の手順に従って、固定 IP アドレスを LCD パネルから指定 してください。 1. Enter ボタンを 1 回押すと、「Network Setting Enter?」とディスプレイに表示されます。 2. Enter ボタンを再度押すと、「Network Setup」、「DHCP」、および「Fixed」とディスプレイに表示されます。 3. 「DHCP」と「Fixed」を切り替えるには、Select ボタンを押します。Enter ボタンを押して確定します。 「DHCP」を選択した場合、「Cancel」および「OK」というオプションがディスプレイに表示されます。これらのオプ ションを切り替えるには、Select ボタンを押します。Enter ボタンを押して確定します。 「Fixed」を選択した場合、最初の数字がハイライトされた状態で現在の IP アドレスがディスプレイに表示されます。 この数字が希望のものになるまで、Select ボタンを押します。Enter ボタンを押して確定し、次の桁に移動します。 IP アドレスが希望どおりに設定されたら、Enter ボタンを押します。すると、「Cancel」および「OK」というオプション がディスプレイに表示されます。これらのオプションを切り替えるには、Select ボタンを押します。選択したものを確 定するために、Enter ボタンを押してください。 同じ手順に従ってゲートウェイアドレスを設定します。選択したものを確定するために、Enter ボタンを押してくださ い。 3) ディスプレイ言語の設定 1. IP アドレスがディスプレイに表示されたら、Enter ボタンを押します。すると、「Network Setting Enter?」と LCD に表示されます。 2. Select ボタンを 1 回押します。すると、「Display Language」と LCD に表示されます。 3. 現在のディスプレイ言語を変更するには、Enter ボタンを押します。 4. 言語を Select ボタンを押して切り替え、Enter ボタンを押して確定します。 - 18 - 4) 電源コントロール機能の設定 1. IP アドレスがディスプレイに表示されたら、Enter ボタンを押します。すると、「Network Setting Enter?」と LCD に表示されます。 2. Select ボタンを 2 回押します。すると、「Power Control Enter?」と LCD に表示されます。 3. Enter ボタンを 1 回押します。すると、LCD の上部に「Shutown/Reboot」、下部に「Shut Down?」と表示され ます。 4. Select ボタンを押して切り替え、Enter ボタンを押して確定します。 5. 「Cancel」および「OK」が LCD に表示されます。 6. Select ボタンを押して切り替え、Enter ボタンを押して確定します。 - 19 - 7. RDX ドックとカートリッジ (T5R のみ) T5R には RDX ドックが搭載されており、これによってデータを管理するための追加機能が提供されます。RDX カートリッジを使用すると、オフサイトストレージ用にセカンダリーバックアップを作成したり、DataAppliance との間で 大容量のデータセットを転送したりすることが可能です。 すべての機能は、DataAppliance 管理インターフェースを使用して設定します。RDX カートリッジを使用する際に は、以下の指示に従ってください。 1) RDX カートリッジの取り扱い RDX カートリッジは堅牢ですが、落とさないように注意してください。適切に取り扱うことによって、データの整合性 とカートリッジの長寿命を確保できるようになります。また、以下の点にも注意を払ってください。 · 未使用時には、カートリッジを保護ケース内で保管してください。また、複数の RDX カートリッジを積み重ね ないようにしてください。 · カートリッジは、塵、汚れ、湿気、直射日光、熱源、最高最低気温、または温度の急激な変化から避けてくだ さい。 · 無理にカートリッジをドックにスライドさせないでください。挿入が困難な場合は、方向をチェックし、切り欠き のある側を参考にしながら位置が合わさるようにします(図 1 を参照)。 · 2) カートリッジの挿入と取り出し 各 T5R の RDX ドックには、蝶番式の保護ドアが付いているカートリッジスロットと、カートリッジの Eject ボタンと しても機能する電源インジケータがあります。カートリッジは、特定の 1 方向にしか挿入できません(図 1 を参照)。 図 1: ① 切り欠きのある側 ② 書込み禁止タブ · カートリッジを挿入するには、切り欠きのある側がドックの左上になるようにしてスロット内にスライドさせます。 カチッという音がするまで、カートリッジをドックにゆっくりと押し込みます。 · カートリッジをイジェクトするには、RDX ドックの Eject ボタンを押すか、DataApplianced 管理インターフェー スを使用して、「デバイス」 > 「外部ドライブ」 > 「RDX-SATA」 > 「削除」を選択します。 カートリッジが押し出されたら、手前に引き出します(図 2 を参照)。 図 2: - 20 - ① 緊急取り出し穴 ② カートリッジインジケータ(カートリッジ上) ③ 電源インジケータ/ Eject ボタン いずれの方法を使用してもカートリッジを取り出すことができない場合は、まっすぐに伸ばしたペーパークリップの 先を緊急取り出し穴に差し込むことにより、カートリッジを強制的に取り出すことが可能です。ただし、データが失わ れる可能性が大きいため、この方法は必要な場合にのみ使用してください。 3) 書込み禁止 RDX カートリッジの不意な消去を防ぐには、書込み禁止タブを左側にスライドさせてください(図 3 を参照)。書込み 禁止を解除するには、タブを右側にスライドさせてください。 図 3: ① ロック解除されているカートリッジ(書込み可) ② ロックされているカートリッジ(書込み不可) 注意 カートリッジを強制的に取り出すためにペーパークリップの先を緊急取り出し穴に差し込む際には、 まっすぐに力を加えるようにしてください。抵抗を感じるまで差し込み、されらに差し込むとカート リッジが押し出されます。ペーパークリップの先をまっすぐに差し込まなかった場合は、破損の原因 になる恐れがあります。 - 21 - 8. DataAppliance 管理インターフェース DataAppliance は、Web ブラウザで機能する管理インターフェースを採用しています。 DataAppliance 管理インターフェースを使用するには、まず、互換性がある Web ブラウザを開く必要があります。 次に、LCD ディスプレイパネルをチェックしてデバイスの IP アドレスを確認し、Web ブラウザにこのアドレスを入力し たら、Enter/Return キーを押してください。ブラウザにはログイン画面が表示されます。 管理インターフェース ログイン画面 1. 指定のフィールドにユーザ名を入力します。デフォルトのユーザ名は「administrator」です(大文字と小文字は 区別されます)。 2. 指定のフィールドにパスワードを入力します。デフォルトのパスワードは「password」です(大文字と小文字は 区別されます)。 3. ドロップダウンリストから希望の言語を選択します。デフォルトの言語は「English」です。 4. 「ログイン」ボタンをクリックします。 5. ログインに成功すると、ブラウザウィンドウに「ダッシュボード」タブが表示されます。このタブには、システムス テータスおよび DataAppliance に関するその他の情報が表示され、頻繁に使用するメニューへのリンクも提 供されています。 注: パスワードは、初回ログイン後すぐに変更する必要があります。「管理ツール」タブで、「NAS ユーザ」メニュー 項目をクリックします。administrator 行上にポインタを移動したら、「パスワードを変更」をクリックしてください。管理 者パスワードは安全な場所に保管してください。 - 22 - 9. 「ダッシュボード」タブ 「ダッシュボード」タブには、システムステータスの概要が表示されます。システムが正常に機能している場合は、グ レーの円で囲まれたチェックマークがスピードメーターアイコンの隣に現れます。エラーが発生した場合は、赤い円で 囲まれた X がスピードメーターアイコンの隣に現れます。これらの例については、以下を参照してください。 「ダッシュボード」タブでエラー記号をクリックすると、エラーの詳細やエラーの解決方法を確認できます。 「ダッシュボード」 - 23 - 1) 「システムステータス」 「システムステータス」領域で各項目のリンクをクリックすると、その項目に関して構成可能なオプションを含むメ ニューや詳細が表示されます。最初に表示される 5 つの項目である「コントローラ」、「電圧」、「温度」、「PSU」 (R4 のみ)、または「冷却ユニット」をクリックすると、「デバイス」タブの「コンポーネントリスト」画面が表示されま す。 · 「ディスクアレイ」をクリックすると、「ストレージ」タブの「ディスクアレイ」画面が表示されます。 · 「論理ドライブ」をクリックすると、「ストレージ」タブの「論理ドライブ」画面が表示されます。 · 「物理ドライブ」をクリックすると、「デバイス」タブの「物理ドライブリスト」画面が表示されます。 · 「スペアドライブ」をクリックすると、「ストレージ」タブの「スペアドライブ」画面が表示されます。 · 「ファイルシステム」をクリックすると、「ストレージ」タブの「ファイルシステム」画面が表示されます。 · 「ファームウェア」をクリックすると、「管理ツール」タブの「ファームウェア更新」画面が表示されます。 システムステータスは、以下のアイコンによってそれぞれ示されます。 2) 「ファイル・システムの概要」 「ファイル・システムの概要」領域には、論理ドライブ、容量、および使用率が表示されます。ファイルシステムの詳 細を表示したり、診断テストを実行したりするには、右上角にある「その他」リンクをクリックしてください。すると、「ス トレージ」タブの「ファイル・システム」画面が表示されます(下を参照)。 ダッシュボードの「ファイル・システムの概要」領域 ストレージ > ファイルシステム - 24 - 3) 「バックアップステータス」 「バックアップステータス」領域には、さまざまなバックアップタイプに対して行われた最新バックアップ時刻とスケ ジュールされている次のバックアップ予定時刻が表示されます。 ダッシュボードの「バックアップステータス」領域 - 25 - 10. 「デバイス」タブ 「デバイス」タブでは、個々の物理ドライブ、システムコンポーネント、および接続されているデバイス(外部ストレー ジや無停電電源装置など)に関する詳細なハードウェア構成を確認できます。このタブには、以下のメニュー項目が あります。 項目 説明 ウィザード DataAppliance に対してネットワーク設定と物理ドライブ設定をウィザードを使用して構 成します 正面図 物理ドライブスロット、インジケータ、およびコントロールに関する図示情報を表示します 背面図 インタフェース接続および電源接続に関する図示情報を表示します コンポーネントリスト エンクロージャ、コントローラ、ブザー、LED、およびファンに関する現在の状態を表示し ます 物理ドライブ 取り付けられているドライブを、ID、ステータス、モデル、タイプ、ロケーション、構成、およ び容量別に一覧表示します UPS 無停電電源装置(使用する場合)に関する情報を表示します 外部ドライブ 外部ドライブを、ID、ステータス、モデル、タイプ、ロケーション、総容量、およびキャッシュ 別に一覧表示します 診断 物理ドライブ、ネットワークポート、IP ルーティング、および DNS 設定をテストします 1) 「ウィザード」 ディスク設定をウィザードを使用して構成するには、、DataAppliance 管理インターフェースにログインし、「デバイ ス」タブの「ウィザード」メニュー項目をクリックしてください。 重要 製品は RAID が構成された状態で出荷しています。RAID 構成を変更する場合には、ファイル システム、論理ドライブ、ディスクアレイの順に全て削除する必要があります。 その後にウィザードを実行してください。 ワンクリックセットアップ デバイス> ウィザード> ワンクリックセットアップ ワンクリックセットアップを行うには、以下の手順に従ってください。 「デバイス」タブの左側で、「ウィザード」メニュー項目をクリックします。 - 26 - すると、「ウィザード」画面が開き、3 つのオプション(ワンクリックセットアップ、基本セットアップ、および手動 セットアップ)が表示されます。 1. 「ワンクリックセットアップ」をクリックします。すると、コンピュータ名、IP アドレス、およびストレージタイ プがアプリケーションによって自動的に割り当てられます。 2. これらの項目を「サマリ」表で確認します。この構成で設定する場合は「設定」ボタンをクリックします。 設定を変更する場合は、「基本セットアップ」もしくは「手動セットアップ」をクリックし、手動で設定しま す。 3. 構成は自動的に続行されます。ディスク構成には時間がかかり、DataAppliance の物理ドライブの数 が多いほど、プロセスが長くなります。また、物理ドライブの容量が大きい場合も、ディスク構成にか かる時間は長くなります。初期化プロセス中には、進捗状況が表示されます。 4. セットアッププロセスが完了すると、ウィザードの完了メッセージが表示されます。 RAID 設定 DataAppliance では、複数の物理ドライブを 1 つのストレージデバイスのように管理する RAID (Redundant Array of Independent Disks)テクノロジーを使用しています。 ワンクリックセットアップを行う場合、DataAppliance 管理インターフェースでは、取り付けられている物理 ドライブの数に基づいて RAID タイプを自動的に選択します。 取り付けられている物理ドライブの数 RAIDタイプ 1 2 3 4 5 RAID0 RAID1 RAID5 RAID5 RAID6 複数のアレイまたは論理ドライブを作成する予定の場合、あるいは特定の RAID レベルを指定する場合は、 「手動セットアップ」をクリックしてください。 詳細については、29 ページを参照してください。 重要 セットアップが完了すると、DataApplliance では内臓ハードディスクを同期化します。このプロセス には数時間かかることがあります。同期化中にデバイスを使用することは可能ですが、ディスクの アクセス頻度は高くなり、パフォーマンスは通常より低下します。 - 27 - 2) 「基本セットアップ」 RAID タイプを自分で設定したい場合、または DataAppliance の IP 設定を構成する場合は「基本セットアップ」を 使用します。 1. 「デバイス」タブの左側で「ウィザード」メニュー項目をクリックすると開く「ウィザード」画面で、「基本セットアッ プ」をクリックします。すると、ネットワーク設定およびデバイス名の構成が表示されます。 2. 指定のフィールドにコンピュータ名を入力します。これは、ネットワークに表示される名前です。 3. アクティブな DHCP サーバから IP 設定を取得するには、「IP アドレスを自動で取得します。」をオンにします。 固定 IP アドレスを割り当てるには、「IP アドレスを自動で取得します」をオフにし、IP アドレスを入力します。 4. 「次へ」をクリックします。 デバイス > ウィザード > 基本セットアップ > ネットワーク設定 「ファイルシステムの設定」では、希望の RAID レベルをデータ保護または最大容量に対して選択したり、iSCSI ターゲットとして使用されるように指定のドライブ容量を割り当てたりすることができます。 1. RAID レベル 1 以上(取り付けられているディスクの数によって異なる)で構成する、「データ保護」をオンにし ます。 2. RAID 0 で構成するには「最大容量」をオンにします。 3. iSCSI ターゲットに対する容量を作成するには、「iSCSI ターゲット用に予約」ドロップダウンリストを使用して、 iSCSI に使用する容量を割合で指定します。 4. .「次へ」をクリックします。 デバイス > ウィザード > 基本セットアップ > ファイル・システムの設定 - 28 - 「サマリ」には、コンピュータ名、IP アドレス、ストレージタイプ、および iSCSI ターゲットに対して予約された容量 (指定した場合に表示される総量の割合)が表示されます。 設定を変更するには、「戻る」ボタンをクリックして前のメニューに戻ってください。設定を適用するには、「設定」ボ タンをクリックしてください。 セットアップは自動的に続行されます。ディスク構成には時間がかかり、 DataAppliance の物理ドライブの数が 多いほど、プロセスが長くなります。また、物理ドライブの容量が大きい場合も、ディスク構成にかかる時間は長くな ります。初期化プロセス中には、進捗状況が表示されます。 デバイス > ウィザード > 基本セットアップ > サマリ 3) 「手動セットアップ」 手動セットアップを行うには、以下の手順に従ってください。 重要 ディスクアレイが構成されていないことを前提として記載されています。製品は RAID が構成さ れた状態で出荷していますので、手動セットアップを実施する前に、ファイルシステム、論理ド ライブ、ディスクアレイの順に全て削除する必要があります。 1. 「デバイス」タブの左側で「ウィザード」メニュー項目をクリックすると開く「ウィザード」画面で、「手動セットアッ プ」をクリックします。すると、「ストレージ」タブの「ディスクアレイ」画面が表示されます。 デバイス > ウィザード > 手動セットアップ 2. 右上角にある「ディスクアレイの作成」ボタンをクリックします。 すると、「ディスクアレイの作成」ウィンドウが 展開し、DataAppliance の正面図が、構成を指定するためのテキストフィールド、メニュー、およびチェック ボックスと共に表示されます。 - 29 - デバイス > ウィザード > 手動セットアップ > ディスクアレイの作成 3. 指定のフィールドにエイリアスを入力します(最大 32 文字までで、英数文字、スペース、およびアンダースコ アを使用できます)。 4. 有効にする機能のチェックボックスをオンにします。 · メディアパトロールは、定期的なメンテナンスの一部として、ディスクアレイに割り当てられているす べての物理ドライブ上とスペアドライブ上の記録面をチェックします。 · データ移行予測(PDM: Predictive Data Migration)は、エラーが検出された物理ドライブからのデー タを、割り当てられているスペアドライブに自動的にコピーします。スペアドライブの割り当て方法に ついては、56 ページを参照してください。 · 電源管理は、一定の間アイドル状態であった場合に物理ドライブをスタンバイモードにすることを可 能にします。 5. 「メディアタイプ」ドロップダウンリストを使用して、アレイのドライブのタイプを選択します。「ハードディスクドラ イブ」を選択します。 6. DataAppliance の画像(「物理ドライブを選択」の下に表示)では、ドライブをクリックしてディスクアレイに追加 できます。選択したドライブの ID 番号は、画像の下にあるフィールドに表示されます。 7. 「設定」をクリックし、設定を反映します。 8. セットアッププロセスが完了すると、ウィザードの完了メッセージが表示されます。 ディスクアレイをさらに作成するには、「さらに作成」ボタンをクリックします。 終了する場合は、「終了」ボタンをクリックします。 - 30 - 4) 論理ドライブの作成 ディスクアレイを作成したら、以下の手順に従って、そのディスクアレイ上に論理ドライブを作成する必要がありま す。 1. 「ストレージ」タブで、「論理ドライブ」メニュー項目をクリックします。 ストレージ > 論理ドライブ 2. 「論理ドライブの作成」ボタンをクリックします。 ストレージ > 論理ドライブ > 論理ドライブの作成 3. 使用するディスクアレイを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。 ストレージ > 論理ドライブ > 論理ドライブの作成 > 次へ - 31 - 「論理ドライブの作成」ウィンドウで、必要な設定を構成します。 4. · 指定のフィールドにエイリアスを入力します(最大 32 文字までで、英数文字、スペース、およびアンダー スコアを使用できる)。 · LD タイプを NAS または iSCSI ターゲットとして設定します。 · 「現在の RAID レベル」ドロップダウンメニューから RAID レベルを選択します。選択可能なオプションは、 インストールされた物理ドライブの数に応じて異なります。 · 「容量」フィールドで、デフォルトの最大容量を使用するか、またはそれより小さい容量を入力します(MB、 GB、または TB の単位)。残りの容量は、追加の論理ドライブに対して使用できます。 · ストライプサイズを選択します。64 KB、128 KB、256 KB、512 KB、または 1 MB。(49 ページの「ストラ イプサイズ」を参照) · セクタサイズ 512 KB、1 MB、または 14MB。(49 ページの「セクタサイズ」を参照) · 読取りポリシーを選択します。(リードキャッシュ、リードアヘッド、またはキャッシュなし)を選択します。詳 細については、49 ページの「ストライプサイズ」を参照してください。 · 書込みポリシー(ライトバックまたはライトスルー)を選択します。詳細については、52 ページの「書込みポ リシー」を参照してください。 · 「追加」ボタンをクリックします。 · 新しい論理ドライブが、「新規論理ドライブ」リストに表示されます。容量が残っている場合は、追加の論 理ドライブを作成できます。 5. 終了したら、「設定」ボタンをクリックします。すると、新しい論理ドライブが、「論理ドライブ」画面に表示されま す。新しい論理ドライブは、自動的に同期化されます。論理ドライブへは、同期化中でもアクセスできます。 6. NAS 論理ディスク(LD タイプ=NAS)として構成した論理ドライブに対しては、ファイルシステムを作成する必 要があります。次のセクションの指示に従って、ファイルシステムを作成してください。 5) ファイルシステムの作成 1 つまたは複数の論理ドライブを NAS 上で作成したら、ファイルシステムを作成する必要があります。「NAS 用の ファイルシステムを作成する」ボタンをクリックすると、「ストレージ」タブの「ファイルシステム」画面にジャンプできま す。「ストレージ」タブで「ファイルシステム」メニュー項目をクリックした場合も、次のような画面が表示されます。 ストレージ > ファイルシステム ファイルシステムを作成する論理ドライブをポイントし「サブミット」をクリックします。 - 32 - 「ファイルシステム」画面には、ボリューム、デバイス ID、RAID レベル、容量、動作状態、ファイルシステム、およ びボリュームがマウント済みであるかどうかに関する情報が表示されます。この画面の下部には、以下のオプション もあります。 · 割り当て ― ユーザとグループの容量に関する制限を設定します。 · デフラグ — 連続するブロックにデータを並べ替えます(デフラグはスケジュールすることが可能)。 · 表示 — ボリューム、RAID レベル、動作状態、容量、空き容量、使用済み容量、および使用率を表示しま す。また、管理者が容量を割り当てたり、ファイルシステムを拡大したりすることができるようにします(容量に よって許可される場合)。 · 削除 — 選択したファイルシステムを削除します。 注: この画面には iSCSI デバイスは表示されません。 「ファイルシステムのチェック」ボタンをクリックすると、ファイルシステムのエラーをチェックして自動的に修正する ことが可能です。 ごみ箱には、ユーザまたは管理者によって削除されたファイルが含まれます。ごみ箱は共有フォルダとして表示 させることが可能です。この機能を有効または無効にしたり、ごみ箱を空にしたりするには、「ごみ箱」ボタンをクリッ クしてください。 6) 「正面図」 「正面図」には、DataAppliance および取り付けられているドライブに関する情報が表示されます。 ドライブ情報の表示 デバイス ID および物理ドライブの物理的容量と動作状態を表示するには、ドライブキャリアの画像上にポ インタを移動します。詳細を確認するには、キャリアの画像をクリックしてください。 構成されていない物理ドライブの表示 構成されていない物理ドライブを識別するには 「未設定のディスク表示」 をオンにします。 ディスクアレイのハイライト表示 「アレイのハイライト表示」ボタンをクリックすると、既存のディスクアレイを含むドロップダウンリストが表示 されます。ディスクアレイに割り当てられている物理ドライブは、紫色で表示されます。 デバイス > 正面図 - 33 - · ディスクアレイをすべて表示するには、「すべてのディスクアレイ」を選択します。すると、割り当てられ ている物理ドライブがすべてハイライト表示されます。 · DA0、DA1、DA2 のような特定のディスクアレイを選択することもできます。すると、アレイに割り当て られている物理ドライブのみがハイライト表示されます。 · ドロップダウンリストを閉じて元の画面に戻るには、「閉じる」をクリックします。 7) 「背面図」 DataAppliance のバックパネルを表示するには、「背面図」メニュー項目を選択してください。 • デバイス > 背面図 電源装置のステータス、接続されているデバイスのステータス、およびネットワークの情報を表示するには、 電源装置、Ethernet、USB、および eSATA ネットワークのポート上にポインタを移動します。 内部コンポーネントの仮想図を表示するには、「内蔵コンポーネントを表示」をオンにします。CPU の使用 率、コントローラボードの温度、システムの温度、メモリの使用量、およびエンクロージャの情報を表示するに は、内部コンポーネント上にポインタを移動します。 デバイス > 背面図 > 内臓コンポーネントを表示 - 34 - 8) 「コンポーネントリスト」 デバイス ID、動作状態、エンクロージャタイプ、および全エンクロージャのステータスに関する説明を表示するに は、「デバイス」タブの「コンポーネントリスト」メニュー項目を選択してください。右側にある赤い三角形をクリックする と、概要が画面に表示されます。 デバイス > コンポーネントリスト エンクロージャ · 表示:エンクロージャの ID とタイプ、電源装置の ID とステータス、さらにはブロワー、温度、および電圧 に関する情報を表示するには、「表示」をクリックします。 · 設定:装置の警告温度と臨界温度を表示するには、「設定」をクリックします。これらの設定を変更し、 確定またはキャンセルすることも可能です。 · 検索:アクティブにするには、「検索」をクリックします。すると、エンクロージャでは可聴アラーム音が 鳴り、システムステータス LED が 1 分間点滅します。 コントローラ コントローラは、物理ドライブを管理し、ユーザによって構成されたとおりに論理ドライブとして表示します。 また、RAID デバイスの読取り/書込み操作に対して追加のメモリキャッシュを提供します。コントローラの設 定を表示または構成するには、以下のオプションを使用してください。 · 表示:コントローラ情報リストを表示するには、コントローラ上にポインタを移動して「表示」をクリックし ます。 · 設定:コントローラ上にポインタを移動し、「設定」をクリックします。 必要に応じて設定を変更します(詳細については以下を参照)。 「保存」ボタンをクリックします。 使用・参照可能なパラメータについては、以下のリストを参照してください。 表示 > 情報: ・コントローラ ID ・エイリアス ・準備状態 ・動作ステータス ・電源投入時間 ・サポートされている SCSI プロトコル ・部品番号 ・シリアル番号(コントローラ) ・キャッシュ使用率 ・ダーティー使用率 - 35 - ・ブートローダーバージョン ・ブートローダー構築日 ・ファームウェアバージョン ・ファームウェア作成データ ・ソフトウェアバージョン ・ソフトウェア構築日 表示 > 詳細情報: ・メモリタイプ ・メモリサイズ ・コントローラロール ・フラッシュタイプ ・フラッシュサイズ ・NVRAM タイプ ・NVRAM サイズ ・優先キャッシュラインサイズ ・キャッシュラインサイズ ・容量切り捨て ・容量切り捨て方法 ・SMART ログ ・SMART ポーリング間隔 ・ライトバックキャッシュのフラッシュ間隔 ・物理ドライブ温度閾値 ・エンクロージャポーリング間隔 ・適応ライトバックキャッシュ ・ホストキャッシュフラッシング ・強制先読み ・HDD 電源レベル ・スピンダウン種別 ・省電力アイドル時間 ・省電力スタンバイ時間 ・省電力停止時間 表示 > スタティスティックス: ・転送済みデータ ・転送済み読取りデータ ・転送済み書込みデータ ・エラー ・読取り/書込みエラー以外 ・読取りエラー ・書込みエラー ・IO 要求 ・読取り/書込み要求以外 ・読取り IO 要求 ・書込み IO 要求 ・統計開始時間 ・統計収集時間 設定: 項目 説明 コントローラ ID 設定の構成対象であるコントローラの ID。ID 自体を構成することはできません エイリアス DataGuard Appliance の名前を作成できるようにします。 SMART ログ有効化 SMART ログを有効にする場合はオン、無効にする場合はオフにします。 SMART ポーリング間隔 (1~1440) SMART ポーリングの頻度を設定するために、1~1440 の値(分)を入力しま す。 HDD 電源レベル 以下のオプションの中から選択します。 レベル 0: 無効化 レベル 1: R/W ヘッドのパーク レベル 2: スローダウン(HDD でサポートされる必要がある) レベル 3: スピンダウン スピンダウン種別 待機中のときに回転が停止するハードドライブを設定します。 すべてのハードドライブまたはスペアハードドライブのみ 省電力アイドル時間 ディスクがアイドル状態からスタンバイモードになるまでの時間。 省電力スタンバイ時間 ディスクがスタンバイモードから停止モードになるまでの時間。 - 36 - 省電力停止時間 ディスクが停止モードから、システムシャットダウンするまでの時間。 強制有効化 可能な場合は、同じサイズ、スピード、型、およびモデルのハードドライブを ディスクアレイで使用してください。異なるサイズのハードドライブでも機能しま すが、システムでは、小さい方に大きい方を合わせるためにドライブの容量を 減らす(強制変換する)必要があります。 容量を強制変換することにより、動作中のドライブよりも最大で 1GB 小さい 交換ドライブをバックアップ用に使用できるようになります。たとえば、動作中 のドライブが 80.5GB である場合、80.3GB の交換ドライブを使用できます(端 数を切り捨てると、いずれも 80GB になるため)。容量を強制変換しないと、動 作中のドライブよりも若干小さい交換ドライブの使用はコントローラによって許 可されません。 容量切り捨て方法 ドロップダウンリストで方法を選択します。 GB Truncate (GB 切り捨て) — 1,000,000,000 バイト境界を最小単位とし て、有効容量を減らします。 10GB Truncate (10GB 切り捨て) — 10,000,000,000 バイト境界を最小単 位として、有効容量を減らします。 GrpRounding -- 切り捨てる大きさを決めるためのアルゴリズムを使用しま す。使用可能なドライブ容量は最大になります。 TableRounding — 切り捨て量を判断するために定義済みの表を適用しま す。 ライトバックキャッシュのフ ラッシュ間隔 論理ドライブストレージに対するライトキャッシュの定期コントローラフラッシュ の間隔。この安全対策により、データはキャッシュ内に蓄積されなくなるため、 停電になってもデータを失うことはありません。 このフィールドには、1~12 の 値(秒)を入力します。間隔が短いと、読取り/書込みパフォーマンスが重要であ るアプリケーションに影響を及ぼすことがあります。 物理ドライブ温度閾値(50 ~60) 温度閾値を 50~60 度(摂氏)の範囲で指定します。これは、物理ドライブの温 度に適用される温度許容レベルです。 エンクロージャポーリング 間隔 エンクロージャ内の環境を監視する間隔。デフォルト値は 15ms、有効値は 15 ~255ms です。 適応ライトバックキャッシュ 適応型ライトバックキャッシュを有効にします。UPS 接続時のみ有効にしてくだ さい。 UPS 電源良好: ライトバック UPS 電源失敗: ライトスルー UPS なし: ライトスルー ホストキャッシュフラッシン グ この機能を有効にすると、データの信頼性が最適化されますが、高帯域幅、 低遅延トレラント、またはリアルタイムのアプリケーションを使用する場合には ドロップフレームが生じることがあります。ビデオエディタまたはビデオキャプ チャソフトウェアに対するファイルストレージとして DataAppliance を使用する 場合は、この機能を無効にします。この機能を無効にした場合は、データ損失 リスクを減らすために Data Appliance を無停電電源装置(UPS)に接続してく ださい。 強制先読み マルチストリームバックアップと順次 I/O のパフォーマンスを向上させることが できます。論理ドライブのリードアヘッドを有効にした状態で、この機能を使用 してください。 - 37 - 9) ブザー デバイス > コンポーネントリスト > ブザー · ブザー音の使用を許可するには、「ブザー有効化」をオンにし、「保存」ボタンをクリックします。 · ブザー音が鳴らないようにするには、「ブザー有効化」をオフにし、「保存」ボタンをクリックします。 10) LED • LED オプションを設定するには、LED 上にポインタを移動して「設定」をクリックします。 デバイス > コンポーネントリスト > LED · 「毎日」をオンにすると、LED をオンにする期間をスケジュールできます。 · LED をオンにする時間の範囲(x 時 x 分~x 時 x 分まで)は、ドロップダウンリストを使用して選択します。 · 設定を適用して保存するには、「保存」ボタンをクリックします。 - 38 - 11) ファン デバイス > コンポーネントリスト > ファン · ターゲットの HDD 温度を維持するには、「自動」をオンにして、ファンの回転数が自動的に管理されるように します。ターゲット温度は、ドロップダウンリストから選択してください。 · 一定のスピードでファンを実行するには、「マニュアル」をオンにします。ファンスピードは、ドロップダウンリス トから選択してください。 警告 ファンのスピード設定は、安全性とシステムの稼働に大きな影響を及ぼします。マニュアル設定を 選択した場合は、ファンスピードを低く設定しすぎないようにしてください。不適切な冷却はハード ディスクを破壊し、火災の危険を生む可能性があります。 - 39 - 12) 物理ドライブ 物理ドライブのリストを表示するには、「デバイス」タブの「物理ドライブ」メニュー項目をクリックしてください。 デバイス > 物理ドライブ 個々のドライブに関する詳細を表示するには、適切な物理ドライブ上にポインタを移動して「表示」ボタンをクリック してください。 物理ドライブ情報 説明 ID ステータス モデル Type ロケーション 物理ドライブのID番号を表示します。 グレー、黄色、および赤のアイコン(例については下図を参照)。 ドライブの型とモデルを表示します。 シリアルATA (SATA: Serial Advanced Technology Attachment)。 エンクロージャ番号とスロット番号を表示します。 設定 構成されているドライブのアレイ番号とシーケンス番号を一覧表示します。また、スペ ア番号が一覧表示されたり、未構成であることや、古い構成に対するものが表示され ることもあります。 容量 物理ドライブの総ストレージ容量を表示します。 物理ドライブの問題 物理ドライブの問題は、DataAppliance 全体に影響を及ぼす可能性があります。黄色または赤のアイコ ンにより物理ドライブのステータスが示されている場合は、物理ドライブの動作をチェックしてください。 1. 物理ドライブ上にポインタを移動し、「表示」ボタンをクリックします。 2. 動作状態をチェックします。 - 40 - 物理ドライブの検索 「物理ドライブリスト」画面で一覧表示されている物理ドライブ上にポインタを移動し、「検索」ボタンをクリッ クしてください。すると、フロントパネルにあるドライブステータス LED が 1 分間点滅します。 グローバルな物理ドライブ設定 グローバルな物 理ドライブ設定 ライトキャッシュ有 効化 説明 マルチストリームバックアップ、データ復元、および冗長データ削除(重複除去)のパ フォーマンスを向上させることができます。物理ドライブのライトキャッシュは保護され ないため、コントローラレベルのキャッシュとは異なります。停電になったり、動作中の ドライブがアレイから物理的に取り出されたりした場合、物理ドライブのライトキャッ シュに書き込まれていないデータは失うことになります。 ライトキャッシュは、一時ファイルを大量に使用したりバーストに書き込んだりする集約 型アプリケーション(ビデオ編集など)に便利です。しかし、アプリケーションによって大 量のデータが継続的に書き込まれる場合、キャッシュがいっぱいになり、スループット がスローダウンする可能性があります。デフォルトでは有効になっています。 リードルックアヘッド キャッシュ有効化 通常はデータを順番にまたは順次セクタで読み取るアプリケーションのパフォーマンス を向上させることができます。デフォルトでは有効になっています。 コマンドキューイン グ有効化 読取り/書込みコマンドが実行される順序をハードディスクで最適化できるようにしま す。これにより、ヘッドの移動が最小限になるため物理ドライブの摩擦が減り、パ フォーマンスを向上させることが可能です。 デフォルトでは有効になっています。 DMAモード 物理ディスクのDMA (ダイレクトメモリアクセス)コントローラに使用するモードを選択で きるようにします。 メディアエラー閾値 物理ドライブが「デッド」であるとコントローラによってマークされる前に許容される不良 ブロック数。この設定を有効にすると、障害が発生する前に問題のあるドライブを識別 し、システムのパフォーマンスと信頼性を向上させることが可能です。デフォルトでは 無効になっています(値が0に設定されています)。 自動騒音管理 物理ドライブのノイズを除去するための方法。これは、取り付けられているディスクドラ イブでAAMをサポートしている場合にのみ機能します。デフォルトでは有効になってい ます。 自動騒音レベル 物理ドライブでノイズ除去またはパフォーマンスのどちらを重視するのかを決定しま す。デフォルトでは低ノイズになっています(値が「低雑音」に設定されています)。 - 41 - 13) UPS DataAppliance Appliance は、APC UPS プロトコルをサポートする無停電電源装置を使用することが可能です。 UPS へは、USB または Ethernet を通じて接続できます。UPS 機能を構成するには、以下の手順に従ってください。 1. 「デバイス」タブで「UPS」メニュー項目をクリックします。 2. 右上角にある「設定」ボタンをクリックします。 3. インターフェース、電源オフ閾値、および IP アドレスに対して希望の設定を選択します。 4. 設定したものを確定するには、「設定」をクリックします。現在の設定に戻るためには、キャンセルをクリックし ます。 UPS設定 説明 インターフェース デバイスへのUPSの接続タイプ(USBまたはネットワーク)を選択します。 パワーオフ閾値 無効:電源障害発生後も何もしません。 すぐに:電源障害発生後、すぐにシャットダウンします。 予備パワーが到達しました:バッテリ容量が指定した割合に達した場合シャットダウン します。 実行後:電源障害発生後、指定時間経過後にシャットダウンします。 UPS IPアドレス ネットワークUPSシステムに対して、該当するIPアドレスを入力します。 - 42 - 14) 「外部ドライブ」 外部物理ドライブは、5 つの USB ポートのいずれかを通じて DataAppliance に接続し、管理インターフェースの 「外部ドライブ」画面で構成することができます。電源をオンにし、接続が確立されると、フォーマット済みのドライブ は自動的に接続されます。ドライブがフォーマットされていない場合は、「フォーマット」オプションを使用し、ドライブ をフォーマットしてからマウントしてください。 注: DataAppliance R4 および T5R の USB ポートロケーションについては、12~15 ページを参照してください。 デバイス > 外部ドライブ 外部ドライブの管理 1. 「デバイス」タブで「外部ドライブ」メニュー項目をクリックします。 2. リストの外部ドライブ上にポインタを移動し、以下のオプションを選択します。 • 表示 — ドライブに関する情報を表示します。 • 設定 — 書込みポリシー(ライトスルーまたはライトバック)を設定します。新しい設定を適用するには 「保存」、元の設定を維持するには「キャンセル」をクリックしてください。 • フォーマット — フォーマットタイプ(物理ドライブの場合は FAT32、NTFS、XFS、RDX カートリッジの場 合は NTFS、XFS)を指定します。外部ドライブをフォーマットしてマウントするには「保存」、元 の設定を維持するには「キャンセル」をクリックしてください。 • 削除 — 外部ドライブをアンマウントします。選択したものを適用するには「確認」、ドライブがマウントさ れたままの状態にするには「キャンセル」をクリックしてください。 デバイス > 外部ドライブ > 表示 警告 データ損失リスクを減らすため、「削除」をクリックしてから USB デバイスを切断してください。。 - 43 - 15) 診断 以下に関してベーシック機能診断を実行するには、「診断」画面を使用してください。 · 物理ドライブ(SMART) · ネットワークポート 1 · ネットワークポート 2 · IP ルーティング · DNS 設定 · 各テストの結果は簡潔に示されます(PASS または FAIL)。ベーシックテストを実行するには、「診断」画面で 「チェック」ボタンをクリックしてください。 すると、テストの結果が次のように表示されます。 - 44 - 11. ストレージタブ 取り付けられているディスクドライブを構成する最も簡単な方法は、「デバイス」タブの「ウィザード」画面で「ワンク リックセットアップ」オプションまたは「詳細設定」オプションを使用することです。ディスクアレイ、論理ドライブ、および スペアドライブの作成、管理、削除など、その他の構成を行うめには、「ストレージ」タブを使用します。 構成を開始する前に、DataAppliance Appliance がどのように使用されるのか判断し、ディスクアレイ、論理ドライ ブ、スペアドライブ、RAID レベル、およびファイルシステムに対するオプションを検討するようにしてください。iSCSI 機能を使用する予定の場合は、論理ドライブを作成する前に iSCSI ドライブの容量を決定してください ストレージタブ 1) ストレージの概要 「ストレージ」タブの「ディスクアレイ」画面には、以下の情報が表示されます。 · ID — アレイの ID 番号(DA0、DA1、DA2 など)。 · エイリアス — DataAppliance 管理インターフェースに表示されるアレイ名。 · ステータス — 問題がない場合はグレー、エラーが返された場合は黄色、障害が発生した場合は赤のアイ コンで動作状態を表示します。 · 容量 — ディスクアレイの総データ容量を示します。 · 空き容量 — 物理ドライブで未構成または未使用の容量を表示します。 · メディアパトロール — この機能がディスクアレイに対して有効または無効であるかを表示します。 · 論理ドライブ数 — ディスクアレイに含めることのできる論理ドライブの数。 2) 「設定」 DataAppliance を使用するための準備として、3 つの主要プロセスを完了する必要があります。 1. ディスクアレイの作成 2. 論理ドライブを作成する 3. ファイルシステムを作成する 各プロセスには複数の構成オプションがあります。新しい設定を適用する前に、各セクションを読んで十分に理解 するようにしてください。 警告 論理ドライブを初期化すると、物理ドライブ上のデータはすべて削除されます。重要なデータ は、論理ドライブを初期化する前にバックアップしてください。 - 45 - 3) ディスクアレイ ディスクアレイの作成 「ストレージ」タブで「ディスクアレイ」メニュー項目をクリックし、右上角にある「ディスクアレイの作成」ボタン をクリックしてください。これで、新しいディスクアレイの設定を入力できるようになります。 1. 指定のフィールドにエイリアスを入力します(最大 32 文字までで、英数文字、スペース、およびアン ダースコアを使用できる)。 2. 有効にする機能のチェックボックスをオンにします。 a. メディアパトロールは、定期的なメンテナンスの一部として、ディスクアレイに割り当てられている すべての物理ドライブ上とスペアドライブ上の磁気メディアをチェックします。 b. データ移行予測(PDM: Predictive Data Migration)は、エラーが検出された物理ドライブからの データを、割り当てられているスペアドライブに自動的にコピーします。 スペアドライブの割り当 て方法については、56 ページを参照してください。 c. 電源管理は、一定の間アイドル状態であった場合に物理ドライブをスタンバイモードにすることを 可能にします。 3. 「メディアタイプ」ドロップダウンリストを使用して、アレイのドライブのタイプを選択します。ハードディス クドライブを選択します。 4. DataAppliance の画像(「物理ドライブを選択」の下に表示されている)では、ドライブをクリックしてディ スクアレイに追加できます。選択したドライブの ID 番号は、画像の下にあるフィールドに表示されま す。 5. 「設定」をクリックすると、確認ダイアログが表示されるので「確認」をクリックします。 6. セットアッププロセスが完了すると、ウィザードの完了メッセージが表示されます。 · ディスクアレイをさらに作成するには、「さらに作成」ボタンをクリックします。 · ディスクアレイの作成を終了する場合は、「終了」ボタンをクリックします。 警告 重要なデータは、ディスクアレイ、論理ドライブ、ファイルシステムを削除する前に、全てバック アップしてください。 ストレージ > ディスクアレイ >ディスクアレイの作成 - 46 - ディスクアレイの管理 管理インターフェースを使用して、既存のディスクアレイの構成を変更することもできます。 1. 「ストレージ」タブで「ディスクアレイ」メニュー項目をクリックし、ディスクアレイのリストを画面に表示し ます。 2. ディスクアレイ上にポインタを移動し、使用可能なオプション(表示、設定、検索、および削除)を表示し ます。 · ディスクアレイに関する情報を表示するには、「表示」をクリックします。構成を変更するには、「設定」 をクリックします。情報画面に表示される各項目の意味については、下の表を参照してください。 · 物理ドライブを識別するには、「検索」をクリックします。このオプションを選択すると、ディスクアレイに て使用されるすべての物理ドライブでステータス LED が 1 分間点滅します。 · アレイを削除するには、「削除」をクリックします。このオプションを選択すると、確認ダイアログが表示 されます。アレイを削除する場合は「確認」、アレイを削除しない場合は「キャンセル」をクリックしてく ださい。 注: 論理ドライブとファイルシステムが設定されている場合、それらを削除しないとディスクアレイを削除で きません。 ディスクアレイ 情報 ディスクアレイID 説明 ディスクアレイID(DA0、DA1、DA2など)。 エイリアス ディスクアレイに割り当てられたエイリアス。 動作状態 ディスクアレイの現在の状態。 メディアパトロール PDM 電源管理 メディアパトロール機能が有効または無効であるかどうか。 データ移行予測(PDM: Predictive Data Migration)機能が有効または無効である かどうか。 電源管理機能が有効または無効であるかどうか。 総容量 ディスクアレイの総ストレージ容量。 構成可能な容量 ディスクアレイの総使用可能容量。 空き容量 最大連続空き領域 ディスクアレイの未割り当て容量。 連続セクタにおけるディスクアレイの未使用容量。 物理ドライブの数 ディスクアレイの物理ドライブの数。 論理ドライブの数 ディスクアレイの論理ドライブの数。 ストレージ > ディスクアレイ - 47 - ディスクアレイの問題 ディスクアレイの問題は、物理ドライブ障害(ディスクアレイがデグレードしたりオフラインになった場合など) に通常は起因しています。デグレードしたディスクアレイは、RAID コントローラを使用して再構築することが できます。一般的ではないものの、より重大な問題として、不完全なアレイが挙げられます。この問題は、 RAID レベルの移行中またはディスクアレイのトランスポート中に障害が発生したりオフラインになったりした 物理ドライブに起因しています。 ディスクアレイのデグレード ディスクアレイは物理ドライブから構成されます。論理ドライブはディスクアレイで作成されます。ディスクア レイの物理ドライブで障害が発生した場合、以下の 3 つの状況が生じます。 · ディスクアレイの動作状態が「デグレード」になる。 · 論理ドライブの動作状態が「クリティカル」になる。 · 物理ドライブの動作状態が「デッド」または「オフライン」になる。 ディスクアレイのオフライン化 ディスクアレイとその論理ドライブがオフラインになると、論理ドライブに格納されているデータへはアクセ スできなくなります。2 台の物理ドライブで削除が行われたり障害が発生したりした場合は、フォールトトレラ ントのディスクアレイに基づく論理ドライブ(RAID 1、5、6、または 10)がオフラインになります。また、1 台の物 理ドライブで削除が行われたり障害が発生したりした場合は、非フォールトトレラントのディスクアレイに基づ く論理ドライブ(RAID 0)がオフラインになります。 RAID レベル RAID アレイは、複数の物理ドライブに渡ってデータを分散します。RAID レベルによって、これらの物理ド ライブに対してデータの読み書きが行われる方法を管理する別の方法が提供されます。スピードに対して最 適化される構成もあれば、冗長性に対して最適化される構成もあります。目的に最適な RAID レベルを選択 するには、標準処理をチェックすることから開始し、特定の要件に合わせて調整してください。 DataAppliance でサポートされる一般的な RAID レベルの詳細については、次のページの表を参照してく ださい。 各 RAID レベル内では、ストライプサイズとセクタサイズを構成できます。これらの設定を変更する必要性 が生じることは稀ですが、パフォーマンスと冗長性のバランスを取るにあたってのそれぞれの役割について をここで簡単に説明します。サポートされる RAID レベルは、DataAppliance に搭載された物理ドライブの数 によって異なります。搭載された物理ドライブの数に対して使用できる RAID レベルは、下の表のとおりで す。 搭載された物理ドライブの数 レベル RAID 0 RAID 1 1 2 3 4 5 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ RAID 10 ○ ○ ○ RAID 3 ○ ○ ○ RAID 5 ○ ○ ○ ○ ○ RAID 1E ○ RAID 6 - 48 - ストライプサイズ ファイルは、アクセス時に「ストライプ」と呼ばれるピースに分割されて、論理ドライブに書き込まれます。論 理ドライブは 1 つまたは複数の物理ドライブで構成されているため、ストライプは再度分割される必要があり ます。この再分割された部分は、「ストライプサイズ」と呼ばれます。言い換えると、ストライプサイズは、ディ スクアレイの各物理ドライブに書き込まれた等分ピースであり、それぞれとストライプサイズはストライプの一 部です。 データは、RAID コントローラに渡されると、ストライプサイズの増分値で分割され、1 つまたは複数のブ ロックが作成されます。その後、これらのブロックはアレイのドライブに渡って分散され、異なるストライプサイ ズのピースが異なるドライブ上に残されます。 ストライプサイズを大きくすると、ファイルデータを含んでいるすべてのブロックを保持するために特定の データファイルが使用するドライブの数が少なくなります。逆に、ストライプサイズを小さくすると、この数が多 くなります。 使用されるドライブの数を増やすと、論理上では、転送のパフォーマンスが向上し、位置付けのパフォーマ ンスは低下します。また、ストライプサイズを大きくするとドライブ数は少なくてすみますが、論理上では、転 送のパフォーマンスが低下し、位置付けのパフォーマンスは向上します。 最適なストライプサイズは、ユーザのパフォーマンス要件と実行中のアプリケーションによって異なります。 詳細については、使用するソフトウェアおよびアレイの物理ドライブのユーザマニュアルを参照してください。 セクタサイズ セクタは、物理ドライブで使用される最小ストレージ単位です。使用するセクタサイズを判断する際には、 LD タイプの設定、つまり論理ドライブが NAS に対して構成されるのか、それとも iSCSI ターゲットとして構成 されるのかを第一に考える必要があります。iSCSI ターゲットとして構成する場合は、ファイルシステムに対し てセクタサイズを最適化する必要があります。詳細については、フォーマットしてマウントするシステムのユー ザマニュアルを参照してください。 読取りポリシー 読取りポリシーでは、論理ドライブの順次セクタをコントローラが読み取るかどうかを指定します。オプショ ンは以下のとおりです。 項目 説明 ReadAhead コントローラは、論理ドライブの順次セクタを読み取ります。リードアヘッドポリシーに より、データが順次セクタに書き込まれる場合のシステムパフォーマンスが向上しま す。 ReadCache コントローラはキャッシュ情報を読み取り、ディスクからデータを取得する前にこの データがキャッシュ内にあるかどうかを判断します。このポリシーにより、高速な読取 りパフォーマンスが可能になります。 NoCache コントローラは、データをキャッシュからではなく、ディスクから直接取得します。 - 49 - サポートされる一般的な RAID レベル RAIDレベル RAID 0 ストライプ化 説明 パフォーマンス データは、複数のディスクに渡って均等に分割されます(パ リティなし、ミラー化なし、エラーチェックなし、および冗長性 なしのストライプ化)。ディスク障害はアレイを破壊し、エ ラーの確率は、アレイに追加されているディスクの数に 伴って増加します。データブロックは、同じセクタで該当す るディスクへと同時に書き込まれます。これにより、データ の塊全体の中でより小さいセクションがドライブ外で並行し て読み取られ、帯域幅が増加します。 ランダム読取り パフォーマンス: 非常に良い アレイのディスクの数が多いほど、データ転送率は高くなり ますが、データ損失リスクも大きくなります。各ディスクに よってアレイに追加されるストレージ領域は、最小ディスク のサイズに制限されるため、取り付けられているディスクと 同じサイズにすることが推奨されます。ストライプサイズは 通常、物理ドライブのセクタサイズ(デフォルトは64KB/512 バイト)の倍数となります。冗長性が不要または無関連であ り、優れた読取り/書込みパフォーマンスが期待される、ほ とんど変化することがなくて頻繁にバックアップされる重要 ではないデータ(オーディオまたはビデオのストリーミング 用や編集用のアプリケーションなど)に有用です。 RAID 1 ミラー化 2台以上のディスクでデータセットの完全なコピーを作成し ます(パリティなしまたはストライプ化なしのミラー化)。スト レージ容量よりも信頼性の方が重要な場合に有用です。 最小メンバーディスクのサイズに制限されており、偶数台 数のディスクしか使用できません。1台のディスクは、バック アップとして非アクティブな状態を維持することができ、ミ ラー化されたディスクを再構築するために使用することが 可能です。 ランダム書込み パフォーマンス: 非常に良い シーケンシャル 読取りパフォー マンス: 抜群に 良い シーケンシャル 書込みパフォー マンス: 非常に 良い ランダム読取り パフォーマンス: 良い ランダム書込み パフォーマンス: 良い シーケンシャル 読取りパフォー マンス: 普通 シーケンシャル 書込みパフォー マンス: 良い RAID 1E 拡張された ミラー化 RAID 1Eでは、RAID 1によって提供されるミラー化データ のセキュリティと、3台以上の物理ドライブの追加容量が提 供されます。また、全体的に向上した読取り/書込みパ フォーマンスと、奇数台数の物理ドライブを使用できる柔軟 性も提供されます。RAID 1Eでは、各データストライプが2 台の物理ドライブにミラー化されます。1台のドライブで障 害またはエラーが発生しても、その他のドライブは機能し 続け、フォールトトレランスを提供します。 RAID 1Eのメリットは、RAID 1やRAID 10とは異なり、奇数 台数の物理ドライブを使用できることです。また、偶数台数 の物理ドライブを含むRAID 1E論理ドライブを作成すること もできます。ただし、偶数台数のドライブでは、より高いセ キュリティと、RAID 10を使用した場合に匹敵するパフォー マンスを得ることができます。RAID 1E論理ドライブは、3 台以上の物理ドライブで構成されます。2台の物理ドライブ だけでアレイを作成し、RAID 1Eを指定することは可能で すが、その結果生まれる論理ドライブはRAID 1になりま す。 RAID 3 ブロックスト ライプと専用 複数台のディスク(1台の専用パリティディスクを含む)に 渡ってバイトレベルストライプ化を使用します。パリティ情 報は専用パリティディスクに送信され、アレイのディスク(パ - 50 - ランダム読取り パフォーマンス: 非常に良い ランダム書込み パフォーマンス: 非常に良い シーケンシャル 読取りパフォー マンス: 非常に 良い シーケンシャル 書込みパフォー マンス: 非常に 良い ランダム読取り パフォーマンス: パリティ リティディスクを含む)で発生した障害は許容されます。ラン ダム書込みの場合は特に、専用パリティはパフォーマンス ボトルネックとなります。これは、データがアレイに書き込ま れるたびに専用パリティへのアクセスが必要とされるため です。複数の要求に対して同時に対処する必要がある場 合は、パフォーマンス問題が生じる可能性があります。I/O 操作は、各ディスクでのアクティビティと同期化スピンドル を必要とします。 普通 ランダム書込み パフォーマンス: 悪い シーケンシャル 読取りパフォー マンス: 非常に 良い シーケンシャル 書込みパフォー マンス: 普通~ 良い RAID 5 ブロックレベ ルのパリティ 付きストライ プ化 3台以上のドライブに渡って分散されたパリティデータ付き のブロックレベルストライプ化を使用します。操作用の1台 を除くすべてのドライブが必要となります。1台のドライブで 障害が発生しても、アレイは破壊されません。ドライブ障害 が発生すると、後続の読取りは分散パリティから計算され るため、エンドユーザがドライブ障害に気付くことはありま せん。1台のドライブで障害が発生した場合、そのドライブ が交換され、関連データが再構築されるまで、アレイ全体 のパフォーマンスが低下します。 ランダム読取り パフォーマンス: 抜群に良い ランダム書込み パフォーマンス: 普通 シーケンシャル 読取りパフォー マンス: 良い~ 非常に良い シーケンシャル 書込みパフォー マンス: 普通 RAID 6 RAID 10 ブロックレベ ルのダブル パリティ付き ストライプ化 ミラー化とス トライプ化 パリティブロックをさらに追加することによって、RAID 5を 拡張します。すべてのメンバーディスクに渡って分散された ダブル分散パリティ付きのブロックレベルストライプ化を使 用します。2つのドライブ障害が発生しても、フォールトトレ ランスが提供されます。つまり、最大2台のドライブで障害 が発生しても、アレイは動作し続けます。大きいRAIDグ ループをより実用的にします(特に高可用性システムに対 して)。ドライブの容量が大きいほど障害から復旧するのに 必要な時間が長くなるため、これは重要です。1台のドライ ブで障害が発生した場合、そのドライブが交換され、関連 データが再構築されるまで、シングルパリティRAIDレベル でのデータ損失リスクは、RAID 0アレイの場合と同じくらい 大きくなります。再構築にかかる時間は、ドライブのサイズ に伴って増加します。ダブルパリティによって、再構築が完 了する前に1台の追加ドライブで障害が発生した場合で も、データを失うことなしにアレイを再構築する時間が与え られます。 ランダム読取り パフォーマンス: 非常に良い~抜 群に良い ミラー化+ストライプ化では、RAID 1とRAID 0の両方の論 理ドライブタイプが組み合わせられます。RAID 10は、複製 またはミラー化によりデータを保護しながら、データの並行 読取り/書込みまたはストライプ化を行うことによって、パ フォーマンスを向上させます。Imation DataAppliance Applianceでは、1つのディスクドライブペア上にデータスト ライプを作成した後、2番目のディスクドライブペア上にそ のストライプをミラー化することによって、RAID 10を実装し ます。アプリケーションによっては、この方法を「RAID 0+1」と呼びます。 ランダム読取り パフォーマンス: 非常に良い RAID 10論理ドライブのデータ容量は、「最小物理ドライブ 容量×物理ドライブ数÷2」に等しくなります。障害が発生し - 51 - ランダム書込み パフォーマンス: 悪い シーケンシャル 読取りパフォー マンス: 良い~ 非常に良い シーケンシャル 書込みパフォー マンス: 普通 ランダム書込み パフォーマンス: 非常に良い シーケンシャル 読取りパフォー マンス: 非常に 良い シーケンシャル 書込みパフォー た物理ドライブによっては、RAID 10でダブルフォールトト レランスが提供される場合もあります。RAID 10アレイで は、偶数台数の物理ドライブが必要となります(最小数は4 台)。奇数台数の物理ドライブを使用するRAID 10特性に 対しては、RAID 1Eを選択してください。 マンス: 非常に 良い 書込みポリシー 書込みポリシーでは、書込み要求完了シグナルをコントローラがいつ送信するかを指定します(データが キャッシュに格納された後、またはデータがディスクに書き込まれた後)。 項目 説明 WriteBack コントローラは、データがコントローラキャッシュに格納されると(ただし、ディスクには データは書き込まれていない)、書込み要求完了シグナルを送信します。ライトバック キャッシングによりパフォーマンスが向上する可能性はありますが、システム障害が 発生するとデータがディスクに書き込まれず、データを失うことがあるため、データセ キュリティリスクも伴っています。また、要求されたデータがディスクで使用可能である と見なされた場合、他のアプリケーションでも問題が発生することがあります。 WriteThru コントローラは、データがディスクに書き込まれた後でのみ、書込み要求完了シグナ ルを送信します。ライトスルーキャッシングでは、ライトバックキャッシングよりも高い データセキュリティを実現できますが、パフォーマンスは低下します。 論理ドライブの再構築 論理ドライブ内の物理ドライブが「デッド」と識別され、その論理ドライブが「クリティカル」として識別された 場合は、再構築を実行しなければなりません。 RAID 1、5、6、または 10 で、スペアドライブが使用可能である場合、自動的に論理ドライブの再構築を開 始します。 スペアドライブが使用可能ではない場合、障害が発生した物理ドライブを交換する必要があります。新し い物理ドライブを取り付けると、論理ドライブの再構築が自動的に開始します。 RAID 0 の論理ドライブは、物理ドライブ障害が発生するとオフラインになります。RAID 0 の論理ドライブを 再構築することはできません。この論理ドライブのデータはすべて失うことになります。 注: 物理ドライブのサイズによっては、再構築に数時間かかることがあります。DataAppliance の共有フォ ルダへは、再構築中でもアクセスすることができます。 - 52 - 4) 論理ドライブ 論理ドライブの作成 ディスクアレイを作成したら、そのディスクアレイ上に論理ドライブを作成する必要があります。論理ドライ ブでは、ディスクアレイで使用可能なストレージ容量の一部またはすべてを使用できます。DataAppliance A をデータストレージとして iSCSI SAN で使用する予定の場合は、論理ドライブの作成中に iSCSI ドライブの 容量を設定しなければなりません。これを行うには、以下の手順に従ってください。 1. 「ストレージ」タブで「論理ドライブ」メニュー項目をクリックします。 2. 「論理ドライブの作成」ボタンをクリックします。 3. 使用するディスクアレイを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。 4. 「論理ドライブの作成」ウィンドウで、必要な設定を構成します。 a. 指定のフィールドにエイリアスを入力します(最大 32 文字までで、英数文字、スペース、およびア ンダースコアを使用できます)。 b. LD タイプを NAS または iSCSI ターゲットとして設定します。 c. ドロップダウンリストから RAID レベルを選択します。使用可能な RAID オプションは、ディスクア レイの物理ドライブの数によって異なります。詳細については、RAID レベルに関するセクション (50 ページ)を参照してください。 d. d.「容量」フィールドで、デフォルトの最大容量を使用するか、またはそれより少ない容量を入力 します(サイズは MB、GB、または TB の単位)。残りの容量は、追加の論理ドライブに対して使用 できます。 e. ストライプサイズ(64KB、128KB、256KB、512KB、または 1MB )を選択します。(49 ページの「ス トライプサイズ」を参照) f. セクタサイズ(512B、1KB、2KB、または 4KB )を選択します。(49 ページの「セクターサイズ」を参 照) g. 読取りポリシー リードキャッシュ、リードアヘッド、またはキャッシュなしを選択します。(49 ページ の「ストライプサイズ」を参照) h. 書込みポリシー (ライトバックまたはライトスルー )を選択します。詳細については、52 ページの 「書込みポリシー」を参照してください。 i. 「追加」ボタンをクリックします。 j. 新しい論理ドライブが、「新規論理ドライブ」リストに表示されます。容量が残っている場合は、追 加の論理ドライブを作成できます。 5. 終了したら、「設定」ボタンをクリックします。すると、新しい論理ドライブが、「論理ドライブ」画面に表 示されます。新しい論理ドライブは、必要に応じて自動的に同期化されます。パフォーマンスは通常よ りも低くなることがありますが、論理ドライブへは同期化中でもアクセスできます。 6. NAS 論理ディスク(LD タイプ=NAS)として構成した論理ドライブに対しては、ファイルシステムを作成 する必要があります。次のページの指示に従って、論理ドライブの設定を続行してください。 7. 論理ドライブの作成が終了すると、DataAppliance では同期化を開始します。論理ドライブへはこの プロセス中にアクセスできますが、パフォーマンスが低下することがあります。同期化に関する詳細に ついては、78 ページを参照してください。 - 53 - ストレージ > 論理ドライブ ストレージ > 論理ドライブ > 論理ドライブの作成 5) 論理ドライブ管理 論理ドライブに関する情報を表示し、パラメータを調整するには、以下の手順に従 ってください。 1. 「ストレージ」タブで「論理ドライブ」メニュー項目をクリックすると、論理ドライブのリストが表示されます。 2. 論理ドライブ上にポインタを移動し、使用可能なオプションを表示します。 · 論理ドライブに関する情報を表示するには、「表示」をクリックします。構成を変更するには、「設定」を クリックします。情報画面に表示される各項目の意味については、次ページの表を参照してください。 · 読取りポリシー(「ReadCache」、「ReadAhead」、または「NoCache」)と書込みポリシー(「WriteThru」 または「WriteBack」)を構成するには「設定」をクリックします。。設定を適用して保存するには、「保存」 ボタンをクリックしてください。 · 物理ドライブを識別するには、「検索」をクリックします。このオプションを選択すると、ディスクアレイに て使用されるすべての物理ドライブでステータス LED が 1 分間点滅します。 · 論理ドライブを削除するには、「削除」をクリックします。このオプションを選択すると、別のダイアログ で削除を確定する必要があります。論理ドライブを削除する場合は「Confirm」、論理ドライブを削除し ない場合は「キャンセル」をクリックしてください。 · 「チェック表」オプションを選択すると、エラー表が表示され、論理ドライブの整合性を評価して是正措 置が必要かどうかを判断できます。 警告 論理ドライブを削除すると、その論理ドライブ内に含まれているデータも削除されます。重要な データは、論理ドライブを削除する前にすべてバックアップしてください。 - 54 - エラー表の項目 説明 エントリ番号 エントリの各ブロックに割り当てられた番号。 表タイプ 読取りチェック、書込みチェック、または非整合ブロック 開始論理ブロックアドレス このエントリに対する最初のブロックの論理ブロックアドレス(LBA)。 カウント このLBAから開始するエラーまたは連続ブロックの数。 エラー表の表示オプション すべて すべてのエラーを表示します。 読取りチェック 読取りエラーを表示します。 書込みチェック 書込みエラーを表示します。 非整合ブロック この論理ドライブに対して非整合ブロックを表示します。RAIDレベル1、1E、 および10の場合はミラーデータ、RAIDレベル5および6の場合はパリティデー タになります。冗長性チェックによって識別されます。 論理ドライブ情報 説明 ID 論理ドライブID(LD0、LD1など)。 エイリアス 論理ドライブに割り当てられたエイリアス。 ディスクアレイID ディスクアレイID(DA0、DA1、DA2など)。 RAIDレベル 論理ドライブの作成時に設定されたRAIDレベル。 動作状態 論理ドライブの現在の状態。 容量 論理ドライブのデータ容量。 軸数 ほとんどのレベルでは1軸、RAID 10では2軸。 物理容量 論理ドライブによって使用されるディスクアレイの容量。 物理ドライブの数 ディスクアレイの物理ドライブの数。 ストライプサイズ 論理ドライブの作成時に設定されたストライプサイズ。 読取りポリシー 「設定」オプションを使用して調整可能。(49ページの「ストライプサイズ」を参 照) セクタサイズ 論理ドライブの作成時に設定されたセクタサイズ。 書込みポリシー 「設定」オプションを使用して調整可能。(52ページの「書き込みポリシー」を参 照) 障害が発生できるドライブ の許容数 論理ドライブをオフラインにすることなく、障害が発生できる物理ドライブの 数。 同期化 同期化が完了するまでは、新しい論理ドライブに「いいえ」と表示されます。 コーデックスキーム なし。 シリアル番号 この論理ドライブに割り当てられた一意の番号。 LDタイプ 論理ドライブのLDタイプ(NASまたはiSCSI)。 - 55 - 論理ドライブの問題 論理ドライブの問題は、物理ドライブ障害(論理ドライブの動作状態が「クリティカル」になった場合など)に 通常は起因しています。動作状態が「クリティカル」になった論理ドライブは、RAID コントローラを使用して再 構築することができます。 一般的ではないものの、より重大な問題として、不完全なディスクアレイが挙げられます。この問題は、 RAID レベルの移行中または物理ドライブのトランスポート中に障害が発生したり検出されなくなったりした物 理ドライブに起因しています。 6) スペアドライブ 割り当てられていない物理ドライブは、RAID ボリュームで障害が発生した物理ドライブを交換するためにスペアド ライブとして割り当てることが可能です。アクティブで、接続が確立されているものは、「ホット」スペアドライブと呼ば れます。 · 冗長 RAID 論理ドライブ内で物理ドライブ障害が発生した場合でも、スペアドライブが存在すれば、システ ムでは、アレイを再構築するためにそのスペアドライブを使用します。再構築は自動的に開始され、スペア ドライブは RAID 論理ドライブの一部になります。 · スペアは、指定の論理ドライブに対して専用化することも、必要に応じて任意の論理ドライブに対して使用 可能にすることもできます。スペアを復元可能にした場合は、障害が発生したドライブの交換と再構築が 終わった後で、スペアのステータスが元に戻されます。 · RAID 0 では、データが物理ドライブに書き込まれる方法により、RAID 0 論理ドライブで障害が発生した物 理ドライブを交換するためにスペアドライブを使用することはできません。 スペアドライブの作成 スペアドライブを割り当てるには、以下の手順に従ってください。 ストレージ > スペアドライブ > スペアドライブの作成 1. 「ストレージ」タブで、「スペアドライブ」をクリックします。 2. 使用可能な物理ドライブを画像でクリックし、スペアドライブとして選択します。選択した物理ドライブ の ID 番号は、画像の下にあるフィールドに表示されます。 · ホットスペアドライブに対するオプションを選択します。「復帰可能」をオンにすると、障害が発生したド ライブの交換と再構築が終わった後で、スペアドライブをホットスペアステータスに戻すことができま - 56 - す。つまり、使用されたスペアドライブは自動的に解放され、復元プロセス(「移行」と呼ばれる)の完 了後に再び復元可能なスペアになり、バックグラウンドで初期化されて完了します。 · 「グローバル」または「専用」を選択します。グローバルスペアは、特定の RAID アレイに対して専用で はなく、あらゆる RAID アレイに対するホットスペアとして使用できます。専用スペアドライブは、特定 RAID アレイに割り当てられます。一般的には、「グローバル」と「復帰可能」をオンにした構成が最適 です。 · スペアドライブを作成するときにもメディアパトロールを有効に設定できます。これらのオプションはす べて、スペアの作成後に変更可能です。 · ボタンをクリックして、ホットスペアとしてドライブを指定します。既存のスペアドライブの設定を変更す るには、リストされたスペアのボタンをクリックし、希望に応じて設定を変更してください。 7) ファイルシステム ファイルシステムの作成 論理ドライブの一部またはすべてを NAS として機能させるためには、まずファイルシステムをドライブに作 成しなければなりません。ファイルシステムを作成するには、以下の手順に従ってください。 1. 「ストレージ」タブで「ファイルシステム」メニュー項目をクリックします。 2. すると、「ファイルシステム」画面が表示されます。「ファイルシステム」画面には、ボリューム、デバイ ス ID、RAID レベル、容量、動作状態、ファイルシステム、およびファイルシステムがマウント済みであ るかどうかに関する情報が表示されます。 3. この画面の下部には、以下のオプションもあります。 · 割り当て — ユーザとグループに対してクォータを設定します。 · デフラグ — 連続するブロックにデータを並べ替えます(デフラグはスケジュールすることが可能)。 · 表示 — ボリューム、RAID レベル、動作状態、容量、空き容量、使用済み容量、および使用率を表 示します。また、管理者が容量を割り当てたり、ファイルシステムを拡大したりすることができるように します(容量によって許可される場合)。 · 削除 — 選択したファイルシステムを削除します。 ファイルシステムの作成画面のその他のオプション/ボタン · 「ファイルシステム」画面では、論理ドライブの容量を設定できます。デフォルトの容量は、総使用可能容 量の 90%です。これにより、スナップショットバックアップに対して適切なスペア容量が許可されます。 · 暗号化を使用する場合は、ドライブをマウントする際にキーを提供する必要があります。論理ドライブで 暗号化を有効にするには、「暗号化を有効にする」をオンにし、暗号化キーを入力してください(再入力も 求められます)。 · 「次回の起動時に自動マウント」をオンにすると、ファイルシステムをそのまま使用してデバイスを再起動 した後で、論理ドライブがマウントされます。この機能が無効になっている場合は、論理ディスクをマニュ アルでマウントする必要があります。 · ごみ箱には、ユーザまたは管理者によって削除されたファイルが含まれます。 この機能を有効にすると、ごみ箱を共有フォルダとして表示させることが可能です。ごみ箱を空にするには、 「エンプティ」ボタンをクリックしてください。 重要 この画面には iSCSI デバイスは表示されません。 - 57 - 割り当て(ユーザクォータ) 管理者は、各論理ドライブで使用可能なデータストレージ領域に対してユーザクォータを構成できます。 「ストレージ」タブで「ファイルシステム」メニュー項目をクリックします。構成する論理ドライブの行の上にポ インタを移動し、「割り当て」オプションをクリックしてください。 各ユーザに割り当てられるデータストレージの制限として、対応するクォータ入力用フィールドに容量をメ ガバイト単位で入力します。値が 0 (デフォルト)の場合、ユーザに対して制限がないことを意味します。スト レージの総使用可能容量を超えて値を入力すると、エラーメッセージが表示されます。各ユーザに「ソフト」 クォータを設定するための追加オプションもあります。ソフトクォータは、ユーザに対して割り当てられている 総クォータの割合として設定され、この割合を超えると電子メールアラートが管理者に送信されます。 デフラグ ドライブのデフラグを実行またはスケジュールするには、以下の手順に従ってください。 「ストレージ」タブで「ファイルシステム」メニュー項目をクリックします。一覧表示されているファイルシステ ムの行の上にポインタを移動すると、「デフラグ」オプションが現れます。ボリュームデフラグのメニューを表 示するには、該当のリンクをクリックしてください。 デフラグを開始するには、「デフラグ」ボタンをクリックします。スケジュールを設定するには、スケジュール オプションを選択し、希望のスケジュールを構成します。スケジュールオプションは以下のとおりです。 ・ 無効 — デフラグは実行されません。 ・ 日次 — デフラグは、毎日、指定時刻に実行されます。 ・ 週次 — デフラグは、指定曜日の指定時刻に実行されます。 ・ 月次 — デフラグは、指定日の指定時刻に実行されます。 - 58 - 8) iSCSI ターゲット iSCSI SAN プロトコルでは、IP ネットワークを経由して SCSI コマンドの送受信を行います。これにより、リモート のデータストレージ設備をローカルディスクのように扱うことができます。 iSCSI イニシエータソフトウェアを実行しているサーバーは、DataAppliance を使用してディスクボリュームにアク セスできます。これらのサービスを構成するには、iSCSI の設定メニューを使用します。 すべての Imation DataAppliance は iSCSI の使用をサポートしています。iSCSI はターゲットまたはイニシエータ として機能します。R4 および T5R はどちらも iSCSI ブートサービスをサポートしています。iSCSI の機能は DHCP サービスや PXE と組み合わせて使用することにより、適切に装備されたクライアントにフルサービスのブートアップ 機能を提供できます。 · iSCSI のノード(ターゲット)機能を構成するには、「iSCSI ターゲット」の「ノード」の「設定」メニューを使用しま す。 · iSCSI ネットワークブートを設定するためには、「管理ツール」 > 「サービス」> 「iSCSI ブート・サーバ」 を選 択します。 · LUN マッピングを設定するためには、「ストレージ」 > 「LUN マップ」を選択します。 · DataAppliance を iSCSI イニシエーターとして機能するように設定するためには、「NAS」 > 「iSCSI イニシ エータ」を選択してください。 · システム内の iSCSI(Internet Small Computer System Interface、インターネット小規模コンピュータシステ ムインターフェイス)情報を表示し、iSCSI 設定を構成するには、「ストレージ」タブで「iSCSI ターゲット」をク リックします。 重要 iSCSI SAN は通常、専用のネットワーク、IP サブネット、または VLAN で使用した方が性能が上がり ます。 ストレージ > iSCSI ターゲット メニュー 説明 ノード DataApplianceのiSCSI機能についての情報を表示します。これにはノード名、ロール、 ノードステータスや他の情報が含まれます。ノード名、ノードのエイリアス、 MaxBurstLength, TimeToWait, TimeToRetain、ヘッダ・ダイジェストの有効/無効、一方 向CHAP認証の有効/無効、双方向CHAP認証の有効/無効、およびNOP-INを構成する には、「設定」をクリックします。 ポータル ポータルID、IPアドレス、TCPポート、関連づけられたタイプ、およびIF名を表示します。 セッション セッションID、ポートIDおよびデバイス名を表示します。 iSNS ポートID、iSNSステータス、サーバーのIPアドレスおよびiSNSポート「1~65535」を表示 します。 CHAP CHAPを構成します。または既存の設定を削除します。 - 59 - iSCSI ノードの設定 「ストレージ」タブで、「iSCSI ターゲット」 > 「ノード」 > 「設定」をクリックして、iSCSI ターゲット設定に使 用する 「ノード設定」メニューを表示します。 構成用の設定を下の表に示します。 メニュー 説明 ノード名 これは、イニシエータがiSCSI接続にログインするときに使用するターゲット名です。 一意のノード名が自動的に生成されますが、ここで変更することもできます。 ノードエイリアス ネットワーク上のDataApplianceを識別しやすくするために使う名前です。 MaxBurstLength データインのシーケンス、または要請されたデータアウトPDU の最大データペイ ロードを、バイト、キロバイトまたはメガバイトで表したものです。データシーケンス は、1つまたは複数の連続したデータインまたはデータアウトPDUのシーケンスから 構成されるもので、Fビットを1に設定した(完了フラグ) データインまたはデータアウ トPDUで終わります。データアウトシーケンスは、要請なしで、または転送リクエスト (R2T) への応答として、送信されます。この値は、ログイン時にイニシエータセッ ションのネゴシエーションを行うときに設定されます。 DefTimeToWait デフォルトの待ち時間は、接続が予期せず終了した場合、または接続がリセットされ た場合に、明示的または暗黙的なログアウトを試みる、またはアクティブなiSCSIタス クの再割り当てを試みるまでの待ち時間最小値を、秒単位で表したものです。デフォ ルトは2秒です。これを0に設定すると、再接続の試行は直ちに行われます。 DefTimeTo Retain これは、予期しない接続終了またはリセットの後、アクティブなiSCSIタスクの再割り 当てが可能になるまでの、初期待ち時間(TimeToWait)後の最大時間を秒単位で 表したものです。デフォルトは20です。 ヘッダ・ダイジェストを有効 にする 有効にした場合、各iSCSIプロトコルPDUのヘッダでチェックサム計算を実行するこ とで、データの完全性を向上させます。これを有効にすると、iSCSIパフォーマンスに 影響します。 データダイジェストを有効 にする 有効にした場合、各iSCSIプロトコルPDUのデータパートでチェックサム計算を実行 することで、データの完全性を向上させます。これを有効にすると、iSCSIパフォーマ ンスに影響します。 単方向CHAP認証を有効 にする イニシエータ認証で一方向CHAPを使用する場合には、これをまず有効にしておく必 要があります。 双方向CHAP認証を有効 にする 相互イニシエータ/ターゲット認証で双方向CHAPを使用する場合には、これをまず 有効にしておく必要があります。 NOP-IN イニシエータが、他のアクションのリクエストなしに、ターゲットからの応答のリクエス トを発行するのを許可します。これは、接続がアライブであることを確認するため、ま たはターゲットが応答していることを確認するために、使用されます。 iSNS ポートの設定 iSNS(Internet Storage Name Service、インターネットストレージ名サービス)プロトコルは、iSCSI デバイ スの自動検出、および状態変化の通知のために使用されるものです。 iSNS サーバーはまた、ネットワーク上の iSCSI デバイスイメージのプロキシのために、ファイバーチャネル デバイスのマッピングを保存することもできます。iSNS を有効にし、iSNS サーバーの IP およびポート設定を 構成するには、「ストレージ」 > 「iSCSI ターゲット」 > 「iSNS」 > 「iSNS ポート設定」メニューを使用しま す。 iSCSI セッション 「ストレージ」 タブから、「iSCSI ターゲット」 > 「セッション」 タブ をクリックして、アクティブな iSCSI セッ ションを表示します。 - 60 - 重要 iSCSI の機能は、CHAP、アクセスコントロールや IPSec といったセキュリティ上の手段と共に使用し てください。 注 イニシエータのディスクボリュームへのアクセス、マルチパス I/O、CHAP または他のイニシエータ設 定を構成する場合には、サーバーまたはイニシエータソフトウェアのドキュメントを参照してくださ い。 iSCSI CHAP チャレンジハンドシェイク認証プロトコル(Challenge-Handshake Authentication Protocol、CHAP)は、 iSCSI のイニシエータ、ターゲット、またはその両方を認証するのに使用されるセキュリティプロトコルです。 CHAP を使用する場合には、「iSCSI ターゲット」の「ノード」の「設定」メニューで、単方向または双方向の CHAP 認証を有効にしておいてください。 iSCSI クライアント用に CHAP をセットアップするには 1. 「ストレージ」 タブから、「iSCSI ターゲット」 > 「CHAP」をクリックしてください。 2. 「CHAP を追加」ボタンを押し、必要な設定を行った後、「設定」ボタンをクリックします。下に表示さ れている CHAP ユーザの表に、新しいユーザが表示されます。 既存の CHAP ユーザのパスワードを変更する、またはユーザを削除するには、ポインタを「設定」ボタンに 合わせます。「CHAP 設定」メニューが表示されます。 CHAPの設定 説明 ユーザ名 CHAP認証で使用するユーザ名です。 パスワード ターゲットとイニシエータで共有される秘密の文字列ですが、ネットワークを経由して渡されるこ とはありません。これはユーザパスワードとして機能します。 Type 身元識別の認証の試行で、ユーザ名とパスワードを、ピアシーキング認証または DataAppliance(ローカル)のどちらに適用するかを選択します。 iSCSI のセキュリティの考慮点 iSCSI SAN は、iSCSI SAN を LAN トラフィックから分離することに加えて、データを保護するためのセキュ リティ上の手段とともに使用してください。DataAppliance がサポートしているセキュリティ手段のいずれか、 またはすべてを使用する場合には、イニシエータもまた CHAP(認証)、IPsec(暗号化)、アクセスコントロー ル LUN マッピングおよび LUN マスキングの使用をサポートしていることを確認してください。 iSCSI のネットワークの考慮点 DataAppliance に接続するスイッチとネットワークインフラストラクチャは、SAN パフォーマンスを最良にで きるように構成する必要があります。ギガビット Ethernet またはさらに高速なスイッチを使用してください。以 下に示す構成上の推奨事項は、SAN 用のスイッチ、接続ポートおよびネットワーク構成に適用されるもの です。 • ユニキャストストーム制御を無効にする(通常これはほとんどのスイッチではデフォルトで無効にされて います) • フロー制御を有効にする • ジャンボフレームのサポートを有効にする • スパニングツリーを無効にする • SAN と LAN トラフィックを分離する - 61 - 使用している NIC がサーバークラスのものであることを確認する。ストレージ用に設計されたものである ことが望ましい。 • 重要 CHAP 実装は iSCSI イニシエータおよびターゲットの身元識別を検証するために実装されます。より 包括的なデータセキュリティを実現できるようにする為、アクセスコントロールや IPSec のような、他 のセキュリティ上の手段と共に使用してください。。 9) LUN マップの管理 LUN マップ機能を使えば、SAN でのアクセスコントロールの手段として、特定のコンピュータでどのストレージアレ イが表示されるかをコントロールできます。 LUN マッピングを有効にするには: 1. 「ストレージ」 > 「LUN マップ」 > 「LUN マスキングを有効にする」オプションをチェックします。 イニシエータを追加するには: 1. 「ストレージ」タブで「LUN マップ」メニュー項目を選択します。 2. パネルの右上にある「イニシエータの追加」ボタンをクリックします。 3. 「イニシエータ名」フィールドにフル名を入力して、「設定」ボタンをクリックします。 4. イニシエータの名前を入力します。iSCSI イニシエータ名は、イニシエータデバイスの iSCSI 名で、単 一のテキスト文字列です。イニシエータ名は、ホストシステムのイニシエータユーティリティから取得し てください。新たに追加されたイニシエータは、「LUN マップ」リストに追加されます。 LUN マップを定義するには: 1. 「ストレージ」タブで「LUN マップ」メニュー項目を選択します。 2. 「LUN マッピング」ボタンをクリックします。 3. ドロップダウンメニューからイニシエータを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。 4. 「論理ドライブ」ペインから「イニシエータ」ペインへ論理ドライブをドラッグアンドドロップします。 5. 「LUN マッピング」ペインに、(「イニシエータ」ペインの)「LUN」フィールドに表示されている一意の番 号を入力して、表示されるようにするアレイを指定します。 6. 完了したら、「割り当て」ボタンをクリックします。 7. 「設定」ボタンをクリックします。 ストレージ > LUN マップ - 62 - ストレージ > LUN マップ > イニシエータの追加 注 正しく動作させるためには、入力する名前は正確に同じである必要があります。 - 63 - 12. 「管理ツール」タブ 1) サブシステム情報 「管理ツール」タブでは、DataAppliance サブシステム情報の管理、イベントの監視、バックグラウンドアクティビ ティの管理、ファームウェア更新の実行、工場出荷時のデフォルト設定の復元、構成レポートの保存を行えます。使 用できる情報には次のものがあります: · エイリアス(割り当てられている場合) · ベンダ · モデル · コントローラボードの)リビジョン番号 · システム日時 サブシステムの設定を変更するには: 1. 「管理ツール」タブで「サブシステム情報」メニュー項目をクリックします。3 つのボタンのあるペインが 表示されます。ボタンは「設定」、「日時設定」、および「統計のクリア」です。 2. 「設定」ボタンをクリックします。 3. 「エイリアス」フィールドで、エイリアスを入力するか、既存のエイリアスを変更して、「保存」ボタンをク リックします。 4. 「日時設定」ボタンをクリックします。手動で日付と時刻を設定することもできますし、NTP サービスで クロックとカレンダーを同期することもできます。 ・ 日付と時刻を手動で設定するには、「日時設定」フォルダタブをクリックします。日付のフィールド とプルダウンメニューを使用して正しい日付と時刻を設定し、時間帯のドロップダウンリストからタ イムゾーンを選択します。「保存」をクリックして新しい設定を適用します。 ・ NTP サービスで同期するには、「NTP 管理」フォルダタブをクリックします。NTP サーバーとスケ ジュール、同期方式を選択してから、「保存」ボタンをクリックします。 ・ 即時にシステムクロックを同期させる場合は、「保存して同期の実⾏」をクリックします。 5. コントローラ、物理ドライブ、および論理ドライブの統計情報をクリアするには、「統計のクリア」ボタンを クリックします。すべての情報をクリアするには、「確認」をクリックします。 サブシステムをシャットダウン、または再起動するには: 1. 「管理ツール」タブ > 「サブシステム情報」をクリックします。 2. 「サブシステム情報」パネルの上にある、「シャットダウン/再起動」ボタンをクリックします。 3. 「シャットダウン/再起動」ウィンドウで、次のいずれかを行います: · I/O を停止してサブシステムをシャットダウンするには、「シャットダウン」ボタンをクリックします。 · I/O を停止してサブシステムを再起動するには、「再開」ボタンをクリックします。 - 64 - 2) ネットワーク ネットワーク設定 説明 コンピュータ名 ネットワーク上でのDataApplianceの名前が表示されます。 ネットワーク・バインドを 有効にする 選択されているネットワークボンディングメカニズムを有効にします。 ネットワークボンディン グ 以下のオプションのいずれかを選択することができます: バランス-ALB(Adaptive Load Balancing): IPV4トラフィックの送信ロードバランスと受信ロードバランスをサポートします。特殊なス イッチサポートを必要としません。負荷分散の受け付けはARPネゴシエーションによって 行われます。ボンディングドライバは、ローカルシステムが送信したARP応答を途中でイ ンターセプトして、ソースのハードウェアアドレスを、ボンド内のいずれかのスレーブの一 意なハードウェアアドレスで上書きします。これによって、異なるピアは、サーバーの異な るハードウェアアドレスを使用します。 バランス-rr(ラウンドロビン): スレーブからのパケットを、順番に従って転送します。このモードは負荷分散とフォールトト レランスを提供します。 アクティブバックアップ(フェールオーバー): スレーブのインターフェースで障害が発生した場合には、残っているマスターのインター フェースがフェールオーバーポートになります。スイッチで混乱が生じるのを防ぐため、外 部的には、ボンドのMACアドレスの1つのポートだけが見えるようになっています。この モードはフォールトトレランスを提供します。 バランス-OR: 転送を、ソースのMACアドレスとディスティネーションのMACアドレスをXOR演算し、それ をスレーブ数で割った剰余に基づいて行います。これにより、同じディスティネーション MACアドレスでは、同じスレーブが選択されます。このモードは負荷分散とフォールトトレ ランスを提供します。 ブロードキャスト: すべてをスレーブインターフェースに転送します。フォールトトレランスを提供します。 802.3ad: IEEE 802.3ad:LACPとも呼ばれる、動的リンクアグリゲートです。同じ速度と二 重設定を共有する、アグリゲートグループを作成します。802.3adの仕様に従って、アク ティブなアグリゲータ内のスレーブを使用します。 バランス-tlb(アダプティブトランスミットロードバランシング): 送出パケットはそれぞれのネットワーク負荷に応じて分散されます。受信パケットは指定さ れたネットワークインターフェースに固定されます。 管理ツール > ネットワーク > 設定 - 65 - TCP/IP設定 説明 ネットワークスピード 選択肢は、「サポートされている最大速度」および「100 Mbps」です。 IPのプロパティ 有効にすると、すべてのIP設定はDHCPサーバーから割り当てられます。無効に した場合は、残りのエントリフィールドで、IP設定を手動で構成する必要がありま す。 IPアドレス ネットワークインターフェイスのIPアドレスです。手動で入力する場合には、IPアド レスが、ネットワークのIPアドレス設定およびサブネットの方式に合っていることを 確認してください。複数のサブネットを使用して、NASデバイスが、利用可能な ネットワーク帯域幅を有効に利用するようにすることができます。 サブネットマスク IPサブネットマスクです。 ゲートウェイIPアドレス サブネットにアクセスするのに使用するルーターまたはゲートウェイIPデバイスの IPアドレスです。 DNSサーバーのIPアドレス DNSサーバーのIPアドレスです。 セカンダリDNSサーバIPアドレス セカンダリDNSサーバーのIPアドレスです。 管理ツール > ネットワーク > TCP/IP - 66 - 3) DHCP サーバー機能 DataAppliance には DHCP サーバーが内蔵されており、接続されているサブネット、または専用のネットワーク上 で使用することができます。DHCP を使用する前に、DHCP サービスを有効にするのが適切で、望ましいことである かどうか確認してください。DHCP サーバーの設定を構成するには: 1. 「管理ツール」タブで「ネットワーク」メニュー項目をクリックし、「DHCP サーバー」ボタンをクリックします。 2. 「DHCP サーバーを有効にする」ボタンをチェックして、アクティブにします。 3. 「IP レンジ」に値を入力します。 4. 「リース時間」に、サーバーをアクティブにしておく時間の長さを設定します。 5. 新しい設定を適用するには「保存」を、以前の設定に戻すには「キャンセル」をクリックします。 DHCPサーバーの設定 説明 DHCPサーバーを有効 にする 接続されているネットワークまたはサブネット上でDHCP機能を有効にするか、または無 効にするかを選択します。 IPレンジ テキストボックスに、DHCPの割り当てでの使用に適したIP範囲を入力します。 リース時間 IPアドレスのリースを許可する時間の長さを選択します。 4) DDNS のセットアップ DDNS は、DNS の情報を維持し、更新するためのもので、Web 内のシステムの場所を特定しやすくします。 1. 「管理ツール」タブで「ネットワーク」メニュー項目をクリックします。 2. 「DDNS 設定」ボタンをクリックします。 3. ドロップダウンメニューから DDNS サーバーを選択して、「ホスト名」、「ユーザ名」、「パスワード」を入力しま す。 4. 「保存」ボタンをクリックします。 DDNSの設定 説明 DDNSを有効にする DDNSサービスの有効または無効を選択します。 DDNSサーバー リストされているWebサイトからDDNSサービスドメインを選択します。 ホスト名 DDNSサービスで使用するホスト名を入力します。 ユーザ名 DDNSサービスで使用するユーザ名を入力します。 パスワード DDNSサービスで使用するパスワードを入力します。 5) TCP/IP 設定 1. 「管理ツール」タブで「ネットワーク」メニュー項目をクリックし、「TCP/IP 設定」ボタンをクリックします。 2. プルダウンメニューから「ネットワークスピード」を選択します。 3. 「IP のプロパティ」を設定するには、以下の 2 つの方法のいずれかを選択します: 4. · 「IP アドレスを自動で取得します」をチェックします。または · 用意されているフィールドに、固定の(静的な)「クライアント IP アドレス」、「サブネットマスク」、「ゲート ウェイ IP アドレス」、「DNS サーバの IP アドレス」および「セカンダリ DNS サーバ IP アドレス」を入力 します。 「保存」ボタンをクリックして、これらの設定を適用します。 - 67 - 6) IPv6 の設定 DataAppliance を IPv6 プロトコルで使用するように構成するには、以下の手順に従います: 1. 「管理ツール」タブで「ネットワーク」メニュー項目をクリックし、「IPv6」ボタンをクリックします。 2. プルダウンメニューから「ネットワークスピード」を選択します。 3. 「サービスを有効にする」ボックスをチェックします。 4. 「IP のプロパティ」を設定するには、以下の 2 つの方法のいずれかを選択します: 5. · 「IP アドレスを自動で取得します」をチェックします。 · または用意されているフィールドに、固定の(静的な)「IPv6 アドレス」、「サブネットプリフィックスの長さ」、 「ゲートウェイ IP アドレス」、「DNS サーバーの IP アドレス」および「セカンダリ DNS サーバ IP アドレス」を 入力します。 「保存」ボタンをクリックして、これらの設定を適用します。 管理ツール > ネットワーク > TCP/IP 7) MTU 設定 ネットワークが、最大転送単位(MTU)を使用するように構成されている場合には、DataAppliance がその機能を 利用できるように設定することができます。以下の手順に従ってください。 1. 「管理ツール」タブで「ネットワーク」メニュー項目をクリックし、「MTU 設定」をクリックします。 2. 「イーサネットリンクモード」と「スピード」が正しいかどうか確認します。 3. プルダウンメニューから最大転送単位を選択します。 4. 「設定」ボタンをクリックして、これらの設定を適用します。 - 68 - 13. NAS ユーザ 1) ユーザとグループアカウントの管理 管理ツール > NAS ユーザ 新規 NAS ユーザを追加するには: 1. 「管理ツール」タブで、「NAS ユーザ」メニュー項目をクリックします。 2. 「ユーザを作成」ボタンをクリックします。「ユーザを追加」ウィンドウで、必要な以下の設定を行いま す。 3. · ユーザ名 · パスワード · パスワードを再入力する · 権限設定(アクセス拒絶、リードオンリー、リードライト) 「保存」ボタンをクリックして、設定を適用して保存します。 NAS ユーザの情報を表示または編集するには: 1. 「管理ツール」タブから、「NAS ユーザ」メニュー項目をクリックしてユーザのリストを表示します。 2. ポインタをリストの中のユーザに合わせると、構成可能なオプションが表示されます。 3. ユーザのログインパスワードを変更するには、「パスワードを変更」をクリックします。 4. 選択したユーザを削除するには、「削除」をクリックします。 注 リストに「administrator」として表示されているユーザは削除できません。 - 69 - 新規 NAS グループを追加するには: 管理ツール > NAS ユーザ > グループを作成する 1. 「管理ツール」タブから、「NAS ユーザ」メニュー項目をクリックしてユーザのリストを表示します。 2. 「グループ」ボタンを押し、「グループを作成する」ボタンをクリックします。 ・「グループ名」を入力し、「次へ」をクリックします。 ・グループに登録したい NAS ユーザをグループ名の下にドラッグ&ドロップしてユーザを追加します。 3. グループメンバーの追加を完了したら、「設定」または「保存」ボタンをクリックします。 NAS グループの情報を表示または編集するには: 「NAS グループ」リストで、ポインタをグループ項目に合わせ、グループ設定をクリックします。 グループを削除するには、「削除」をクリックし、確認ダイアログで「確認」をクリックします。 - 70 - 複数の新規 NAS ユーザを追加するには: 管理ツール > NAS ユーザ > マルチ・ユーザの作成 1. 「管理ツール」タブで、「NAS ユーザ」メニュー項目をクリックします。 2. 「マルチ・ユーザの作成」ボタンをクリックします。「マルチ・ユーザの作成」ウィンドウで、以下のフィー ルドに入力します: 3. ・ 開始インデックス(ユーザ名に付加される番号) ・ 人数(作成するユーザの数) ・ ユーザ名(プレフィックス) ・ パスワード ・ パスワードを再入力する ・ 権限設定(アクセス拒絶、リードオンリー、リードライト) 設定を適用するには「保存」を、以前のままにするには「キャンセル」をクリックします。 複数の NAS ユーザを削除するには: 1. 「管理ツール」タブで、「NAS ユーザ」メニュー項目をクリックします。 2. 「マルチ・ユーザの削除」ボタンをクリックします。 3. ユーザ名の隣に表示されているボックスをクリックして、削除するユーザを選択します。 4. 「削除」ボタンをクリックして、設定を適用します。 - 71 - 14. サービス サービスのオプションを使えば、Telnet、SSH、SNMP といった標準的なネットワーク機能や、 PXE サービス、 Web バーチャルホスティング、iSCSI ブートサービスなどの設定を構成することができます。利用可能なカテゴリを表 示するには: 1. 「管理ツール」タブで「サービス」メニュー項目をクリックします。 2. ポインタをリストの任意のサービス名の上に移動し、「スタート」 または 「停止」コマンドを表示します。一部の サービスには設定可能なオプションもあります。 3. 「スタート」アイコンをクリックして、サービスを有効にします。「停止」 アイコンをクリックして、それを無効にしま す。 1) Telnet Telnet 接続で使用するポートを変更するには、「Telnet Settings」メニューを使用します。DataAppliance での Telnet のデフォルトポートは 2380 です(Telnet の標準的なポートは 23 です)。 2) SSH セ キ ュ ア シ ェ ル ( SSH) 接続 で 使 用 する ポ ー ト を 変 更 す る に は 、 「 SSH Settings 」 メ ニュ ー を 使 用し ま す 。 DataAppliance でのデフォルトポートは 22 です(SSH の標準的なポートです)。 3) SNMP ポインタを SNMP の行に合わせると、SNMP の構成メニューが表示されます(SNMP の「設定」および「トラップ設 定」)。また、「MIB ダウンロード」および「スタート/ 停止」(SNMP)アイコンも表示されます。 SNMP はデフォルトでは有効になっていません。SNMP を開始するには、「開始」アイコンをクリックします。 SNMP の設定を構成するには、「設定」を使用します。これには「ポート」(デフォルトは標準ポートの 161)、「システ ム名」、「システム位置」、「システムコンタクト」、「読取りコミュニティ」および「書込みコミュニティ」が含まれていま す。 通知のレベルを設定するには、「トラップ設定」メニューを使用します。「レシーバのトラップ」は IP アドレスで指定し ます。通知のレベルは「Information」、「Warning」、「Minor」、「Major」、「Critical」および「Fatal」です。これらは「ト ラップフィルタ」プルダウンメニューで選択します。トラップ設定を追加するには、「レシーバのトラップ」の IP アドレス を入力し、「トラップフィルタ」を選択してトラップ警告のレベルを設定し、「追加」ボタンをクリックします。 SNMP で使用するデバイス MIB ファイルをダウンロードするには、「MIB ダウンロード」アイコンをクリックして、OS でのメニュープロンプトの指示に従って、MIB を配置します。 4) PXE サーバー DataAppliance は、リモートシステムやディスクレスノードにブート環境を提供する、プレブート実行環境(Preboot Execution Environment、PXE)サービスをサポートしています。PXE は、iSCSI ブートや DHCP サーバーと組み合 わせて使用することにより、iSCSI クライアントシステムにフルサービスのブートアップ機能を提供できます。 PXE を有効にするには、PXE サーバーの「設定」メニューを使用して、ボートファイルを保存する共有フォルダと、 ブートファイルのファイル名を定義します。「設定」ボタンをクリックして、これらの設定を適用します。サービスは「ス タート」ボタンをクリックして開始する必要があります。デフォルトファイル名は標準の pxelinux.0 です。しかし、ブー トファイルの正当なファイル名に変更できます。 - 72 - 5) iSCSI ブートサーバー iSCSI ブートサービスは、DHCP サービスや PXE と組み合わせて使用することにより、適切に装備された iSCSI クライアントにフルサービスのブートアップ機能を提供できます。典型的には iSCSI クライアントがイニシエータ、つま り iSCSI ブートソフトウェアを実行するディスクレスクライアントとなります。iSCSI ブートサーバー機能を使用するに は、以下の手順に従います: 1. .「管理ツール」タブ > 「サービス」 > 「iSCSI ブート・サーバ」をクリックします。 2. .「サービスを有効化」オプションボックスをクリックして、チェックします。 3. サーバーのモードとして、「シングル」または「複数」クライアントシステムを選択します。 6) Web バーチャルホスト 「Web バーチャルホスト」の「設定」オプションでは、DataAppliance 上に、1 つまたは複数の内蔵 Web ホストを作 成することができます。 Web ホスト機能を使えば、DataAppliance は、パブリックなウェブサイトをホストする Web サーバー、つまり HTTP でインターネットからデバイスに接続するクライアントブラウザがアクセスできる、Web サービスとして機能し ます。 Web ホストをパブリックな Web サーバーとして動作させるには、登録ずみのドメイン名が必要です。これはブラウ ザからアクセスできるようにするためのものです。また、グローバルな IP も必要です。これは、静的な IP アドレスか、 またはグローバル IP に対応するドメイン名の URL とマッチする、動的 DNS(DDNS または DynDNS)による動的 IP アドレスのいずれかになります。 Web ページで使用するファイル(HTML、CSS など)は、 DataAppliance の WWW フォルダ内のフォルダに保存 しておく必要があります。「ウェブバーチャルホスト」の「設定」メニューには、登録されているドメイン名、Web ファイ ルのフォルダ、および接続のためのポート番号(1025~65535 のいずれか)を入力します。 Web バーチャルホストを作成するには、以下の手順に従います: 1. ホストが使用するインターネット接続について、インターネットサービスプロバイダーから固定 IP アドレ スを取得します。動的 IP アドレスの場合は、ダイナミック DNS サービスを使用してください。 2. Web ホスト接続で使用するドメイン名(必要であれば複数)を登録します。例えば、ドメイン名として 「site-one」、トップレベルドメインとしては一般的な「.com」を使用する場合には、URL は 「site-one.com」になります。 3. WWW フォルダ内に、Web 用のドキュメントを保管するフォルダを作成します。このフォルダの名前と しては、ドメイン名(この例では「siteone」)を使用します。 4. 「管理ツール」タブで「サービス」、「Web バーチャルホスト」、「設定」の順にクリックして、「Web バー チャルホスト設定」メニューを表示させます。「サービスを有効にする」オプションボックスをクリックして、 チェックします。 5. 「ホスト名」フィールドに、登録済みのドメイン名(この例では「siteone」)を入力します。「www」または URL のサブドメインを入力しないでください。それは、ファイルパスの一部としてすでにリストされてい ます。 6. 「新しいフォルダ名」フィールドに、DataAppliance 上の WWW フォルダ内の Web ドキュメントフォル ダの名前(この例では「site-one」)を入力します。 7. 「ポート」フィールドに、1025~65535 の範囲から有効なポート番号を入力します。これは、外からの ファイル共有接続を許可するために開けられるポートです。 8. 「追加」ボタンをクリックしてホスト名をリストに追加し、「保存」ボタンをクリックします。 9. 「サービス」メニューの「Web バーチャルホスト」の下に表示されているステータスを確認して、「開始 済み」になっていることを確かめます。 10. 別の Web ホストを追加するには、「サービス」メニューの「Web バーチャルホスト」の下の「設定」ボタ ンをクリックして、セットアップの手順を繰り返します。 11. Web ホストが正しくセットアップされ、フォルダ内に Web ページとコンテンツを表示するのに必要な - 73 - Web ドキュメントが入っていれば、ユーザはウェブサイトに接続して、ブラウザでコンテンツを表示す ることができます。 site-one ドメインの Web コンテンツにアクセスするためには、「http://site-one.com: 9999」を入力し、Enter キーを 押してください。ドメイン名の「site-one.com」と、Web ホストサーバーのインターネット接続のための IP アドレスの マッチングは、DNS サービスが行います。DataAppliance は、指定されたポートである 9999 を使用して、外からの 接続を、WWW フォルダ内の適切なサブフォルダに送ります。 · URL でポート番号の 9999 を入力しなかった場合には、外からの接続はデフォルトの HTTP ポートである 80 を使用します。その場合、クライアントは、DataAppliance 管理インターフェースに送られます。 · HTTP 接続はネットワークセキュリティオプションを使用してセキュリティをコントロールできます (「管理ツー ル」 > 「ネットワークセキュリティ」)。 · 外からのインターネット接続は、DataAppliance の LAN 接続と WAN 接続の間に置かれるルーターやファイ アウォールといったゲートウェイデバイスに実装されているポリシーの影響を受けます。 注 WWW フォルダは、ファイル共有(117 ページ参照)または Web File Manager プラグイン(119 ペー ジ参照)によってアクセスする事が出来ます。 - 74 - 15. イベント 実行時イベントとは、DataAppliance の直前の起動時以降に発生した、最近のイベントのことです。これらは、使用 状況の監査、傾向の判別や、問題のトレースで役立ちます。管理インターフェースには NVRAM イベントログも表示さ れます。これらは再起動の後でもアクセスできます。 実行時イベントまたは NVRAM イベントを表示するには: 1. 「管理ツール」タブで「イベント」メニュー項目をクリックします。 2. 「実行時イベント」と「NVRAM イベント」を切り替えるには、右上のボタンをクリックします。 実行時イベントまたは NVRAM イベントを保存するには: 1. .「実行時イベント」または「NVRAM イベント」パネルで「保存」ボタンをクリックします。Web ブラウザ は、ログのテキストファイルを、指定されたダウンロードフォルダに保存します。 実行時イベントまたは NVRAM イベントをクリアするには: 1. 「実行時イベント」または「NVRAM イベント」パネルで「クリア」ボタンをクリックします。ダイアログボッ クスが表示されます。 2. 変更を適用するには、ダイアログボックスに「CONFIRM」と入力して、「確認」をクリックします。ログを そのまま残すには、「キャンセル」をクリックします。 管理ツール > イベント - 75 - 16. 操作ログ 「操作ログ」には、デバイスの構成設定、アレイのセットアップ、論理ドライブのセットアップに加えられた変更、また は API を通じて実行された他の重要な管理上の変更が記録されます。操作ログを表示するには: 1. 「管理ツール」タブで「操作ログ」メニュー項目をクリックします。 2. 表示されているエントリをソートするには、「時間」、API、および「説明」の表見出しをクリックします。 3. デフォルトでは、ログはエントリのインデックス番号に基づき、降順で表示さえます。実行時イベントおよび NVRAM イベントのリストには、以下の情報が表示されます: イベントログの項目 説明 インデックス 特定のイベントに割り当てられた番号です。大きい番号ほど新しくなっています。 デバイス 関係するデバイスを示します。 イベントID 発生したアクションを示します。 重要度 重要度のレベルを表示します: Fatal - 回復不能なエラーまたは障害が発生しました。 Critical - 今すぐ処置が必要です。状況が重大であることを示しています。 Major - 今すぐ処置が必要です。 Minor - 処置が必要ですが、状況はまだ重大ではありません。 Warning - 処置が必要かどうかは、ユーザが判断することができます。 Info - 情報のみ。アクションは必要ありません。 時間 イベントが発生した日時です。 説明 イベントについての簡潔な説明です - 76 - 17. バックグラウンドアクティビティ バックグラウンドアクティビティには、データの完全性と物理ドライブのパフォーマンスの監視が含まれます。どの プロセスがアクティブになっているかを確認する、そしてその他の点を使用するために構成するには、「管理ツール」 タブの「バックグラウンドアクティビティ」をクリックします。以下の機能にアクセスすることができます。 管理ツール > バックグラウンドアクティビティ 1) メディアパトロール メディアパトロールはメディアの状態を監視します。メディアに記録されているデータではありません。このルーチ ンメンテナンスプロシージャは、ディスクアレイとスペアドライブに割り当てられたすべての物理ドライブの磁気メディ アをチェックします。構成されないドライブをチェックしません。メディアパトロールは、デフォルトでは、すべてのディ スクアレイおよびスペアドライブに対してオンになっています。無効にすることもできますが、推奨はされません。ディ スクアレイでデータ移行予測(PDM)が有効になっていて、メディアパトロールが重大なエラーを発見した場合には、 PDM が開始されます。メディアパトロールには、3 種類のステータス状態があります: ステータス 説明 Running 実行中。正常な状態です。いつでも論理ドライブにアクセスできます。 Yield 読み書き操作の間に、一時的な停止が発生しています。 Paused バックグラウンドの実行中に一時停止しました。またはユーザが一時停止しました。 2) 冗長検査 冗長検査は、フォールトトレラントな論理ドライブで行う定期的なメンテナンス手続きで、すべてのデータが正確に 一致するかどうかを確認します。また、不一致があれば修正します。論理ドライブで冗長チェックを実行するには: 1. 「管理」タブで「バックグラウンドアクティビティ」メニュー項目をクリックします。 2. ポインタを「冗長検査」項目に合わせて、「スタート」ボタンをクリックします。 3. 冗長検査を行う論理ドライブの左にあるボックスをチェックし、必要なオプションをチェックします。 4. · 自動修正 - エラーが見つかった場合、問題の修復を試みます。 · エラー時中断 - 修復不可能なエラーが見つかった場合、プロセスを中止します。 「確認」ボタンをクリックします。 進行中の冗長検査は、中止、一時停止、再開することができます。ポインタをこれらのオプションに合わせ、クリッ クしてアクティブにしてください。 - 77 - 3) 再構築 ディスクアレイ内の 1 台の物理ドライブで障害が発生し、適切な容量のスペアドライブが使用できる場合、ディスク アレイは、このスペアドライブを使用して自動的に再構築を開始します。 · 自動再構築機能が有効になっていても、適切なスペアドライブがない場合、ディスクアレイは、ユーザが故障 した物理ドライブを取り外し、同じスロットに未構成の物理ドライブを取り付けると、すぐに自動的に再構築を 開始します。 · 自動再構築機能が無効になっていて、適切なスペアドライブがない場合には、ユーザが故障したドライブを 未構成の物理ドライブと交換し、手動で再構築を実行する必要があります。 4) 移行(Migration) 移行(Migration)とは、論理ドライブの RAID レベルを変更すること、論理ドライブのストレージ容量を拡大すること、 またはその両方を意味しています。移行を開始する前に、現在のディスクアレイで以下の条件が満たされているか どうかを確認してください: · アレイ内の物理ドライブがターゲットの RAID レベルをサポートしていること · ターゲットの論理ドライブサイズに適する、十分な容量があること アレイに物理ドライブを追加することが必要な場合には、移行を開始する前に、DataAppliance に未割り当ての 物理ドライブを取り付けておいてください。 5) データ移行予測(PDM) PDM は、疑わしいドライブ(不良セクターのあるドライブ)のデータを、スペアドライブに移行することです。再構築 とは異なり、PDM は常にドライブを監視して、疑わしいドライブが実際に故障し、論理ドライブが危険な状態になる 前に、自動的にデータをスペアドライブにコピーします。PDM はまた、メディアパトロールが報告したメディアエラー の数をカウントします。PDM が開始されるのは、次のようなアクションがあった場合です: · 物理ドライブで、SMART エラーが報告される、または不良セクタの再マッピングテーブルが指定されたレベ ルまで埋められるなど、問題のあるステータスが検出される · メディアパトロールでディスクの危険なエラーが見つかる · ユーザが手動で PDM を開始した PDM の設定では、再割り当ての最大レベル、およびエラーブロック数を指定することができます。テーブルが指 定された値まで埋まると、PDM は、疑わしいドライブから交換用物理ドライブへの、データの移行を開始します。 データの移行中でも論理ドライブにアクセスすることはできます。ただし、読み書きのタスクが遅くなります。データ の移行に必要な時間は、物理ドライブのサイズによって決まります。PDM は、デフォルトで、すべてのディスクアレイ で有効にされています。PDM を無効にすることもできますが、推奨はされません。 6) 移行(Transition) 移行(Transition)とは、現在ディスクアレイの一部となっている、復帰可能なスペアドライブを、未構成の物理ドラ イブまたは復帰不可なスペアで置き換えることです。復帰可能なスペアドライブは元のステータスに戻ります。移行 機能を実行するには、スペアドライブが復帰可能なものである必要があります。加えて、同じかまたはより大きな容 量を持ち、同じメディアタイプである未構成の物理ドライブを、復帰可能なスペアドライブとして指定する必要があり ます。 7) 同期化 同期化とは、冗長データの再計算を行って、物理ドライブ上の使用中のデータが適切に同期されているのを確認 することです。ドライブが同期化されているかどうかを確認するには、以下の手順に従います: 1. 「管理」タブで「バックグラウンドアクティビティ」メニュー項目をクリックします。 2. ポインタを「同期化」行に合わせて、論理ドライブの「表示」ボタンをクリックします。 3. 行の隣の論理ドライブ情報の下の「同期化」を確認します。「はい」は論理ドライブが同期化されたことを示し - 78 - ています。 同期化の設定を変更するには、以下の手順に従います: 1. 「管理」タブで「バックグラウンドアクティビティ」メニュー項目をクリックします。 2. 「設定」ボタンをクリックします。 3. 「バックグラウンドアクティビティ設定」ドロップダウンメニューをクリックして、以下の中から同期化率を選択し ます: 4. 項目 説明 低 同期化のためのシステムリソースは少なくなり、データ読み書き操作のためのシステムリソースは多くな ります。 中 同期化とデータの読み書き操作の間で、バランスを取ってシステムリソースを配分します 高 同期化のためのシステムリソースは多くなり、データ読み書き操作のためのシステムリソースは少なくな ります。 「確認」ボタンをクリックします。 8) バックグラウンドアクティビティのスケジュールのセットアップ バックグラウンドアクティビティの「メディアパトロール」、「冗長検査」および「スペアチェック」は、ピーク時間帯を避 けて実行されるようにスケジュールを設定できます。バックグラウンドアクティビティのスケジュールを追加するには: 1. 「管理」タブで「バックグラウンドアクティビティ」メニュー項目をクリックします。 2. 「スケジューラ」ボタンをクリックします。 3. 「スケジュールの追加」ボタンをクリックして、以下の設定を行います: スケジュール項目 説明 スケジューラ名 スケジュールを設定する機能を、次の中から選択します:メディアパトロール、冗長検 査、またはスペアチェックです。 「冗長検査」を選択した場合には、次の設定を行います: ・自動修正 - エラーが見つかった場合、問題の修復を試みます。 ・エラー時中断 - 修復不可能なエラーが見つかった場合、プロセスを中止します。 ・LDの選択 - 冗長検査を実行する、少なくとも1つの論理ドライブを選択します。 このスケジュールを スケジュールの有効と無効を切り替えます。 有効にする 開始時間 スケジュールされたタスクを開始する時刻を選択します。 繰り返しパターン スケジュールパターンを「毎日」、「毎週」、「毎月」のいずれかの単位で設定するように選 択します。メニューは選択したパターンに応じて変化します。適切なメニューでスケ ジュールを設定してください。 開始 スケジュールされたアクティビティを開始する日付を選択します。 終了 アクティビティを終了する日付を設定するために、オプションのいずれかを選択してくださ い。オプションは以下の通りです: 終了期日がありません ― アクティビティをずっと続けます。 後に終了 - アクティビティを実行する回数を指定します。 まで - ここで指定する日付までアクティビティを続けます。 - 79 - 管理ツール > バックグランドアクティビティ > スケジューラ > スケジュールの追加 「保存」ボタンをクリックして保存し、スケジュールを適用します。 4. バックグラウンドアクティビティのスケジュールを変更するには: 1. 「管理」タブで「バックグラウンドアクティビティ」メニュー項目をクリックします。 2. 「設定」ボタンをクリックします。 3. 変更を加えて、「確認」ボタンをクリックします。 9) バックグラウンドアクティビティ設定 バックグラウンドアクティビティは、構成により、使用するシステムリソースの量を増やしたり、減らしたりすることが できます。設定は、ネットワークでの要求に従い、バランスの取れたものにしてください。たとえば、DataAppliance をかなりの頻度使用することになるのであれば、パフォーマンスの優先度が高くなります。バックグラウンドアクティ ビティ用の設定は、以下の通りです: 項目 説明 低 同期化のためのシステムリソースは少なくなり、データ読み書き操作のためのシステムリソースは多 くなります。 中 同期化とデータの読み書き操作の間で、バランスを取ってシステムリソースを配分します 高 同期化のためのシステムリソースは多くなり、データ読み書き操作のためのシステムリソースは少な くなります。 管理ツール > バックグランドアクティビティ > 設定 - 80 - 下の表は、バックグラウンドアクティビティで利用可能な設定を示しています: アクティビティの設定 説明 再構築レート 障害の発生した物理ドライブを置き換えるものとなる、新しい物理ドライブの再構築 の速度をコントロールします。デフォルトは「高」です。 バックグラウンド同期化レート バックグラウンド同期化の速度をコントロールします。デフォルトは「低」です。 論理ドライブ初期化レート 論理ドライブ初期化の速度をコントロールします。デフォルトは「中」です。 冗長検査レート 論理ドライブ初期化の速度をコントロールします。デフォルトは「中」です。 冗長検査は、スケジューラを使って、他の作業の少ない時間帯に実行することがで きます。 データ移行レート RAIDレベルの移行(RAIDのタイプの変更)の速度をコントロールします。デフォル トは「高」です。RAIDレベルの移行は通常、「高」のレートでも非常に遅く、デバイス のパフォーマンスに大きな影響を及ぼすことに注意してください。 データ移行予測レート データ移行予測は、メディアパトロールが一定水準よりも多くのエラーを検出した場 合に開始されるプロセスです(水準は「再割り当てブロック閾値」と「エラーブロック 閾値」によって決められます)。これは移行の速度をコントロールします。デフォルト は「高」です。 ディスク移行レート アレイの一部となっている復帰可能なディスクをスペアドライブのステータスに戻す プロセスの速度をコントロールします。デフォルトは「中」です。 再割り当てブロック閾値 物理ドライブでエラーが発生すると、エラーを含んでいるブロックの再割り当てが行 われます。再割り当てされたブロックの数がこの閾値を超えると、PDMが開始され ます。 エラーブロック閾値 ディスクドライブ内のデータまたは物理メディアでエラーが発生すると、そのブロック にマークが付けられ、ブロックのエラー数にカウントされます。エラーを起こしたブ ロックの数がこの閾値を超えると、PDMが開始されます。 メディアパトロール有効化 メディアパトロールはデフォルトで有効になっています。このオプションでは、メディ アパトロールの有効と無効を切り替えます。 自動再構築有効化 自動再構築は、障害の発生したドライブを新しいもので交換したときに物理ドライブ の再構築を行う機能です。 - 81 - 18. パフォーマンスモニター パフォーマンスモニター画面では、DataAppliance のパフォーマンスをグラフィカルに監視することができます。 パフォーマンスのカテゴリ 論理ドライブ 物理ドライブ Port 帯域幅 ✓ ✓ ✓ キャッシュの使用状況 ✓ ダーティキャッシュ ✓ 最大待ち時間 ✓ ✓ ✓ 平均待ち時間 ✓ ✓ ✓ 最小待ち時間 ✓ ✓ ✓ I/Oリクエスト ✓ ✓ ✓ 論理ドライブのパフォーマンスを表示するには: 1. 「管理ツール」タブで「パフォーマンスモニター」メニュー項目をクリックします。 2. 「論理ドライブ」フィールドで「論理ドライブを選択する」ボタンをクリックして論理ドライブを選択し、ド ロップダウンメニューからパフォーマンスのタイプを選択します。選択した論理ドライブのパフォーマン ス情報がパネルに表示されます。 物理ドライブのパフォーマンスを表示するには: 1. 「管理ツール」タブで「パフォーマンスモニター」メニュー項目をクリックします。 2. 「物理ドライブ」フィールドで「物理ドライブを選択」ボタンをクリックして物理ドライブを選択し、ドロップ ダウンメニューからパフォーマンスのタイプを選択します。選択した物理ドライブのパフォーマンス情 報がパネルに表示されます。 ポートのパフォーマンスを表示するには: 1. 「管理ツール」タブで「パフォーマンスモニター」メニュー項目をクリックします。 2. 「ポート」フィールドで「ポートを選択する」ボタンをクリックしてポートを選択し、ドロップダウンメニュー からパフォーマンスのタイプを選択します。選択したポートのパフォーマンス情報がパネルに表示され ます。 19. 電力オプション 「電力オプション」パネルには DataAppliance の電力管理設定が表示されます。これらのオプションを構成するに は: 1. .「管理ツール」タブで「電力オプション」メニュー項目をクリックします。 2. ポインタを「ウェイクオン LAN」に合わせて、「設定」オプションをクリックします。 3. ウェイクオン LAN 機能を有効にするには、「サービスを有効化」ボックスをチェックして、「保存」ボタンをクリッ クします。 4. ポインタを「自動電源オン」に合わせて、「設定」オプションをクリックします。 5. ドロップダウンメニューから「AC 電力復帰」の設定を選択します。 6. ラジオボタンからスケジュール(「無効」、「日次」、「週次」)を選択します。プルダウンメニューで日付と時刻を 指定し、「保存」ボタンをクリックします。 - 82 - 管理ツール > 電源オプション > 自動電源オン > 設定 20. メッセージ警告 DataAppliance は、特定のイベントが発生したときに、E メールまたは SMS の警告を送信するように設定するこ とができます。 E メールの警告をセットアップするには: 1. 「管理ツール」タブで「メッセージ警告」メニュー項目をクリックします。 2. 「ポリシー」ボタンをクリックして、送信する警告のボックスをチェックします。「保存」ボタンをクリックし て、新しい設定を適用します。 3. 「追加」ボタンをクリックして、送信先の E メールアドレスを入力します。「保存」ボタンをクリックします。 また、このパネルでは、E メールアドレスの編集や削除も行えます。 4. 設定パネルを表示するには「設定」ボタンをクリックします。「サービスを有効化」ボックスをチェックし て、送信メッセージの他のフィールドで設定を行います。下の表を参照してください。 5. 「Test」ボタンをクリックして、テストメッセージを送信します。「Save」ボタンをクリックして新しい設定を 適用するか、「Cancel」ボタンをクリックしてこの機能をアクティブでないままにします。 警告の項目 説明 サービスを有効化 メッセージ警告サービスを有効にする場合にチェックします。 SMTP Server SMTPサーバーのIPアドレスを入力します。 SMTP Port SMTPサーバーのポート番号を入力します。 From SMTP Authentication 通知メッセージの送信者です。 SMTP認証の有効と無効を切り替えます。 Username SMTPサーバーにログインするときのユーザ名を入力します。 パスワード SMTPサーバーにログインするときのパスワードを入力します。 SMS の警告をセットアップするには:(日本国内ではサポートされていません) 1. 「管理ツール」タブで「メッセージ警告」メニュー項目をクリックします。 2. 「ポリシー」ボタンをクリックして、送信する警告のボックスをチェックします。「保存」ボタンをクリックし て、新しい設定を適用します。 3. 「SMS へ行く」ボタンをクリックして、「追加」ボタンをクリックします。 4. プルダウンメニューから国コードを選択して、「Cell Phone Number」フィールドに携帯電話の番号を 入力します。 5. 選択を確認するには「追加」ボタンをクリックします。または、SMS の設定を変更しないままにしておく には「キャンセル」ボタンをクリックします。 - 83 - 21. ネットワークセキュリティ ネットワークセキュリティポリシーは、DataAppliance 管理インターフェースへのアクセスをどのように扱うかを決 定します。アクセス保護によって、セキュアな接続の実現と構成、セキュアな接続のチャレンジに失敗した IP アドレ スへの阻止ポリシーの実装、およびどの接続プロトコルを許可するかを決定します。 セキュリティポリシーをセットアップするには: 1. 「管理ツール」タブで「ネットワークセキュリティ」メニュー項目をクリックし、「セキュリティポリシー」ボタ ンをクリックして、以下の設定を行います: · HTTPs リダイレクション - HTTP 接続が求められた場合に、よりセキュアな HTTPs プロトコルにリ ダイレクトします。オプションとしては、「すべて」(ローカルネットワークからの接続を含むすべての HTTP 接続)、または「インターネット接続のみ」(インターネットからの HTTP 接続だけ)があります。 デフォルトは「絶対しない」(無効)です。 · I/O ポリシー - 指定された IP アドレスからのアクセスを許可または拒否します。「IP 許可モード」で は、接続を許可する IP アドレスを入力します。これらだけが、DataAppliance 管理インターフェイスへ 接続できる IP アドレスとなります。現在使用しているシステムの IP アドレスを含めてください。「IP 拒 否モード」では、接続を許可しない IP アドレスを入力します。ここで指定しなかったすべての IP アドレ スは、接続が許可されます。デフォルトは「全部許可」です(すべての IP アドレスが接続できます)。 2. ・ インターネット経由での管理者アクセスを許可するには、「インターネットからの管理者アクセスを 許可」ボックスをチェックします。 ・ SSH/Telnet での管理者アクセスを許可するには、「SSH/Telnet によるルートログインを許可」 ボックスをチェックします。 完了したら、「保存」ボタンをクリックします。 アクセス保護をセットアップするには: 1. 「管理ツール」タブで「ネットワークセキュリティ」メニュー項目をクリックし、「アクセス保護」ボタンをク リックして、以下の設定を行います: · サービスを有効化 - このメニューで構成したアクセス保護を有効にする場合にチェックします。 · ブロック・ポリシー - 失敗したログインをどのように扱うかを決定します。 · プロトコル - 有効にするプロトコルを選択します。 2. 完了したら、「保存」ボタンをクリックします。 SSL 証明書をセットアップするには: 1. 「管理ツール」タブで「ネットワークセキュリティ」メニュー項目をクリックし、「SSL 証明書」ボタンをク リックして、以下の設定を行います: · 特定の SSL 証明書-チェックするとこの機能が有効になります。 · 認定書 (X.509 フォーマット) · プライベートキー (X.509 フォーマット) 2. 完了したら、「保存」ボタンをクリックします。 - 84 - 22. 設定ファイル この機能を使えば、設定ファイルをエクスポートして他のシステムで使用すること、またはバックアップファイルとし て作成しておいて、障害が発生した場合の復元で使用することができます。システム設定ファイルをインポートまた はエクスポートするには、以下の手順に従います: 管理ツール > 設定ファイル > インポート 既存の設定ファイルをインポートするには: 1. 「管理ツール」タブから、「設定ファイル」メニュー項目をクリックします。 2. パネルの「インポート」をクリックします。 3. 「参照」ボタンをクリックします。適切な設定ファイル(.bcf)を選択して、「開く」ボタンをクリックします。 4. 「設定」ボタンをクリックします。DataAppliance は再起動します。 現在の設定ファイルをエクスポートするには: 1. 「管理ツール」タブから、「設定ファイル」メニュー項目をクリックします。 2. パネルの「エクスポート」をクリックします。 3. 「設定」ボタンをクリックします。現在の設定ファイルは、ホストコンピューターに.bcf ファイルとして保 存されます。 - 85 - 23. ユーザのインポート/エクスポート 管理ツール > ユーザのインポート ユーザアカウント情報ファイルをインポートするには 1. 「管理ツール」タブで「ユーザのインポート」メニュー項目をクリックします。 2. 「参照」ボタンをクリックして、前に保存したファイルを選択します。 3. 「設定」ボタンをクリックします。 シンプルなテキストエディタ、または Microsoft Word または Excel で作成したファイルをインポートできま す。Excel の場合、ユーザごとに以下の項目を入力してください: ユーザ名(列 A)、パスワード(列 B)、クォータ(列 C)、グループ名(列 D)、 およびアクセス権(列 E)です。 Word またはプレーンテキストファイルの場合には、下の例に示す構文に従い、コンマで区切って、ユーザ 名、パスワードなどの情報を入力してください: ユーザ 01,パスワード,クォータ,グループ,アクセス権 ユーザ 02,パスワード,クォータ,グループ,アクセス権 ユーザ 03,パスワード,クォータ,グループ,アクセス権 ユーザのクォータの単位は MB です。値 0 (ゼロ) はクォータが適用されないことを意味します。アクセス権 コードは 0=アクセス拒絶、1=リードオンリー、2=リードライトです。 重要 ユーザ情報ファイルをインポートすると、既存の設定は上書きされます。。 ユーザアカウント情報ファイルをエクスポートするには 1. 「管理ツール」タブから、「ユーザのインポート」 > 「エクスポート」をクリックします。 2. 「設定」ボタンをクリックします。 3. 「ダウンロード」ボタンをクリックします。オペレーティングシステムから、ファイルをどこにダウンロード するかを尋ねるプロンプトが表示されます。プロンプトの指示に従って、ファイルをターゲットの場所に ダウンロードします。 - 86 - 24. OPAS OPAS は One-Plug-Auto-Service(ワンプラグ自動サービス)の略です。システムログや他の重要なデバイス情 報を収集して、コンピュータ上、またはポータブルデータストレージデバイスに保存することができます。OPAS は自 動的にシステムステータス、ファームウェアバージョン、イベントログ、セットアップ、アレイ構成、および他の重要な 情報を自動的に記録します。 管理ツール > OPAS OPAS 情報ファイルをポータブルデータストレージデバイスに保存するには、USB フラッシュドライブを使用可能 なポートに挿入し、以下の手順に従います: 1. 独立したコンピュータを使用し、USB フラッシュドライブを接続して、フラッシュドライブ上に「OPAS_files」とい うフォルダを作成します。 2. フラッシュドライブを取り外して、DataAppliance の前面の USB ポートに挿入します。 3. 「管理ツール」タブで「OPAS」メニュー項目をクリックします。 4. 「有効 USB OPAS」ボックスをチェックして、「保存」ボタンをクリックします。 OPAS 情報をネットワーク上の場所に保存するには、以下の手順に従います: 1. 「管理ツール」タブで「OPAS」メニュー項目をクリックします。 2. 「ネットワーク OPAS」ボタンをクリックして、ファイルが生成されるまで待ちます。 3. 「ダウンロード」ボタンをクリックします。プロンプトが出されるので、ダウンロードするファイルの保存場所を選 択します。 圧縮された OPAS 情報ファイル名では、ダウンロードの日時を元に、年月日およびインデックス番号という形式が 用いられます。 - 87 - 25. ファームウェア更新 警告 ファームウェアの更新中には、決してシステムの電源を切らないでください。 1) 1 回のクリック更新(ワンクリック更新) 管理ツール > ファームウェア更新 > 1 回のクリック更新 ワンクリック更新を実施するには、DataAppliance がインターネットに接続できる状態である必要があります。 1. 管理コンソールから、管理ツール > ファームウェア更新 > 1 回のクリック更新 をクリックします。 2. 「更新プログラム」をクリックします。 3. ファームウェアがダウンロードされ、適用されます。 2) 手動更新 ファームウェアの更新を行う前に、デスクトップコンピュータに最新のファームウェアイメージファイルがあることを 確認してください。 1. 「管理ツール」タブで「ファームウェア更新」メニュー項目をクリックします。「ファームウェア更新」パネルが表 示されて、現在のイメージのバージョン番号が表示されます。 2. 「参照」ボタンをクリックして、ファームウェアイメージファイルを選択し、「開く」をクリックします。フィールドに ファームウェアイメージファイルの名前が表示されます。 3. 「設定」ボタンをクリックします。 4. 更新が完了すると、サブシステムを再起動するようにとのメッセージが表示されます。「OK」ボタンをクリック して、システムを再起動します。 管理ツール > ファームウェア更新 > 手動更新 - 88 - 26. 工場出荷時のデフォルトに復元する 下記の設定をデフォルト値に戻すことができます。 CIF 設定、 FTP 設定、 AFP 設定、 SNMP 設定、NFS 設定、 WebDAV 設定、ネットワーク設定 工場出荷時のデフォルトに復元するには: 1. 「管理ツール」タブで「工場出荷時のデフォルトに復元」メニュー項目をクリックします。 2. デフォルトの値にリセットする設定のボックスをチェックします。 3. 「保存」ボタンをクリックします。 4. 確認して実行するには「OK」を、現在の設定のままにするには「キャンセル」をクリックします。 注意 この機能は必要になった場合にのみ使用してください。また、デフォルトにリセットすることが必要 な設定についてのみ行ってください。 管理ツール > 工場出荷時のデフォルトに復元 - 89 - 27. 「NAS」タブ 管理者は、DataAppliance 管理インターフェースの「バックアップ」メニューを使用して、バックアップの設定を構成 することができます。バックアップ先としては、ローカルに接続された物理ドライブまたは RDX カートリッジ、または DropBox、Amazon S3、OpenStack のようなオンラインリモートストレージサービスが可能です。管理者はまた、ス ナップショットバックアップを作成して、DataAppliance を iSCSI ターゲットにバックアップすることもできます。また、 ある DataAppliance を別の DataAppliance に複製することもできます。 「バックアップ」メニューを表示するには、以下の手順に従います: 1. 「NAS」タブで「バックアップ」メニュー項目をクリックします。 2. 以下のようなタブがあるので、実行したいバックアップオプションを選択します:「スナップショットバックアップ」、 「リモートバックアップ」、「ローカル・バックアップ」、「Amazon S3」、「タイムマシン・バックアップ」、「iSCSI へ のバックアップ」、「DropBox」、「OpenStack Object Storage」、「RDX バックアップ」です。 28. ローカル・バックアップ NAS > ローカル・バックアップ 重要 USB デバイスをバックアップ元またはバックアップ先とする場合、どのバックアップ方法を使用する かよく考慮して、保持すべきデータが上書きされないようにしてください。 - 90 - 1) スナップショットバックアップ 1. 「NAS」タブで「バックアップ」メニュー項目をクリックし、「スナップショットバックアップ」フォルダタブをクリックし ます。 2. 「作成」ボタンをクリックします。「スナップショットを作成する」メニューが表示されます。 3. スナップショットの作成元となる「ボリューム」を選択します。 4. 「スナップショットのサイズ」を入力します。またはデフォルト値のままにします(使用可能な最大値になりま す)。これは少なくとも 1.0 GB 必要です。 5. 領域の自動拡張を有効にする場合には、チェックボックスをクリックします。 6. スケジュールオプションを選択して、希望するスケジュールを構成します。「無効」、「一定時間間隔」、「日次」、 「週次」があります。デフォルトは「無効」(スナップショットを作成しない)です。 7. 終了したら、「保存」ボタンをクリックして、設定を保存します。または、「即実行」をクリックして、設定を保存し、 直ちにバックアップを実行します。 8. スナップショットバックアップの構成を作成した場合には、以下のオプションが利用できるようになります(ポイ ンタをオプションに合わせてクリックしてください)。 リカバリ - スナップショットを使用してデータボリュームを復元します。 設定 - バックアップ構成の設定を変更できます。 削除 - バックアップ構成を削除します。 - 91 - 2) ローカル・バックアップ DataAppliance は、USB または eSATA で接続されたローカルドライブに対し、データをバックアップすることがで きます。ローカル・バックアップでは、以下の設定を構成してください: 設定 説明 バックアップ方法 ディレクトリを追加する - 新しいフォルダを作成し、そのフォルダに内容を転送し ます。新しいフォルダには、ホスト名と作成日に基づいた名前が付けられます。 (1つ選択) コピー - ターゲットフォルダ内の、同じ名前を持つフォルダは上書きされます。 ターゲットフォルダ内の他のフォルダは影響を受けません。 同期化 - ターゲットフォルダ内の、同じ名前を持つフォルダは上書きされます。 他のフォルダは削除され、クライアントとバックアップ先フォルダでデータの内容が 同一になるようにします。 ディスティネーションパス/フォ ルダ名 リスト内のフォルダをクリックして、バックアップ元のフォルダ、またはバックアップ先 のフォルダを選択します。 スケジュール スケジュールオプションを選択して、適切なバックアップのスケジュールを構成して ください: 無効 - -リモートバックアップを無効にします。 一定時間間隔 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時間間隔で行 われます。 日次 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時刻にスケジュールさ れます。 週次 ― バックアップはドロップダウンメニューで選択した曜日と時刻にスケ ジュールされます。 USB へのバックアップ DataAppliance の背面パネルの USB ポート 2~5 は、適切な USB ストレージデバイスを接続して、ローカ ルフォルダをバックアップするのに使用することができます。前面パネルの USB ポート 1 は、USB ストレージ デバイスから DataAppliance にデータを復元するために使用することができます。 USB で直接接続されたシステムへのデータバックアップを構成するには、次の手順に従います: 1. 「NAS」タブで「ローカル・バックアップ」メニュー項目をクリックし、「ローカル・バックアップ」タブをクリッ クします。 2. 表示された USB 接続デバイスの中の、データのバックアップ先にするものにマウスポインタを合わせ て、「設定」をクリックします。. USB デバイスの場合には、表示されている適切な「USB n へ」を選択し てください。 3. 「バックアップ方法」を選択します。「ディレクトリを追加する」、「コピー」、「同期化」という利用可能なオ プションと、それらがバックアップ先デバイス上のデータにどのように影響するかをよく理解した上で、 選択してください。 4. バックアップのスケジュールタイプを選択します。スケジュールを設定し「次へ」をクリックします。 5. バックアップ対象のフォルダを選択します。フォルダ名をクリックすると、ファイル単位で対象を指定で きます。 6. 終了後、すぐにバックアップを開始する場合には、「即実行」ボタンをクリックします。設定されたスケ ジュールに従って実行する場合には、「保存」をクリックします。新しいバックアップスケジュールが有 効になります。 7. スケジュールされた USB ローカル・バックアップの構成を変更するには、表示されている構成にポイ ンタを合わせて設定」アイコンを表示し、それをクリックして構成設定メニューを表示してください。「表 示」をクリックすると、構成オプションなしで現在の設定を表示します。 8. 開始後にキャンセルしたい場合は「停止」をクリックします。 - 92 - USB からの復元 USB で直接接続されたシステムからの、データバックアップの復元を構成するには、以下の手順に従いま す: 1. フロントパネルの USB ポート 1 へリストア元のデバイスを接続します。 2. 「NAS」タブ > 「ローカル・バックアップ」> 「ローカル・バックアップ」タブをクリックします。 3. 復元データの元になる、「USB 経由」として表示されているデバイスにポインタを合わせて、「設定」を クリックします。 4. 「バックアップ方法」を選択します。「ディレクトリを追加する」、「コピー」という利用可能なオプションと、 それらが DataAppliance に復元されるデータにどのように影響するかをよく理解した上で、選択してく ださい。 5. 選択した方法で復元を実行する場合には、「サービスを有効化」ボックスをクリックして選択します。 6. 復元先フォルダを選択します。 7. 「保存」ボタンをクリックします。NAS は、プロセスの起動時に構成したデータバックアップ方法に従っ て、データを受け取る準備ができています。 8. 前面パネルの「One-Touch Backup」ボタンをクリックして、USB ポート 1 からの復元を開始します。 9. スケジュールされた USB ローカル・バックアップの構成を変更するには、表示されている構成にポイ ンタを合わせて設定」アイコンを表示し、それをクリックして構成設定メニューを表示してください。「表 示」をクリックすると、構成オプションなしで現在の設定を表示します。 10. 開始後にキャンセルしたい場合は「停止」をクリックします。 eSATA へのバックアップ 直接接続されたシステムに eSATA ポート経由で行うデータバックアップを構成するには、eSATA デバイ スが接続され、電源がオンになっていることを確認して、以下の手順に従います: 1. 「NAS」タブで「ローカル・バックアップ」メニュー項目をクリックし、「ローカル・バックアップ」フォルダタ ブをクリックします。 2. eSATA 行にポインタを合わせて、「設定」をクリックします。 3. 「eSATA へのバックアップ」ラジオボタンをクリックします。 4. 「バックアップ方法」を選択します。「ディレクトリを追加する」、「コピー」、「同期化」という利用可能なオ プションと、それらがバックアップ先 eSATA デバイス上のデータにどのように影響するかをよく理解し た上で、選択してください。 5. バックアップのスケジュールタイプを選択します。 6. 終了後、すぐにバックアップを開始する場合には、「即実行」ボタンをクリックします。設定されたスケ ジュールに従って実行する場合には、「保存」をクリックします。新しいバックアップスケジュールが有 効になります。 7. 開始後にキャンセルしたい場合は「停止」をクリックします。 eSATA からの復元 1. 接続されている eSATA デバイスからのデータ復元を開始するには、次の手順に従います: 2. 「NAS」タブで「バックアップ」メニュー項目をクリックします。 3. 「NAS」タブ> 「バックアップ」> 「ローカル バックアップ」タブをクリックしてください。 4. eSATA 行にポインタを合わせて、「設定」をクリックします。 5. 「eSATA からの復元」ラジオボタンをクリックします。 6. データ転送を管理するために使用する「バックアップ方法」を選択します。「ディレクトリを追加する」、 「コピー」、という利用可能なオプションと、それらが NAS 上のデータにどのように影響するかをよく理 解した上で、選択してください。 7. 「実行」ボタンをクリックして、データの復元プロセスを開始します。 - 93 - 8. 開始後にキャンセルしたい場合は「停止」をクリックします。 3) タイムマシン・バックアップ DataAppliance は、Mac OS X 10.5 ~10.8 に付属するバックアップユーティリティであるタイムマシンと組み合わ せることができます。 タイムマシン・バックアップを作成するには、以下の手順に従います: 1. Mac が起動しており、DataAppliance と同じネットワークに接続されていることを確認します。 2. タイムマシン・バックアップで使用するフォルダをセットアップします。 3. 「NAS」タブで「ローカル・バックアップ」メニュー項目をクリックし、「タイムマシン・バックアップ」タブをクリックし ます。 4. 「有効」ボックスをチェックします。 5. タイムマシン・バックアップのために DataAppliance を使用するアカウントの「ユーザ名」は tmuser です。 6. tmuser の「パスワード」を入力します。 7. プルダウンメニューから「マウント・ポイント」を選択します。これは、タイムマシン・バックアップ専用のスペー スとなります。 8. タイムマシン・バックアップで使用する容量を制限する場合は、「容量」欄に値を入力します。 9. 「保存」ボタンをクリックします。 10. マウントしたドライブが、デスクトップ上の、ユーザアカウントのユーザ名が記された Finder 内に表示されま す。 タイムマシンの構成方法の詳細については、Apple のドキュメントを参照してください。 重要 タイムマシンを使用するためには、バックアップで DataAppliance を使用するシステム用に、ユーザ アカウントを作成する必要があります。 重要 データ消失の危険を避けるために、タイムマシン・バックアップで使用するドライブでは RAID 1 以 上を使用してください。 絶対に RAID 0 はタイムマシン・バックアップで使用しないでください。このレベルでは、いずれかの 物理ドライブに障害が発生すると、すべてのデータが失われるからです。 - 94 - 4) RDX コピー RDX へのバックアップ RDX ドライブは、バックアップや他のシステムで使用するため、大量のデータを安全かつ高速に転送する のに最適なデバイスです。RDX カートリッジは、他のバックアップシステム、または対応デバイスへ持って行 くことができます。 以前にバックアップしたデータを復元する、またはデータを RDX にバックアップするには、このセクションで 説明する手順に従ってください。 USB で直接接続されたシステムへのデータバックアップを構成するには、以下の手順に従います: 1. 「NAS」タブで「ローカル・バックアップ」メニュー項目をクリックしてから、「RDX コピー」タブをクリックし ます。 2. RDX に対して表示されているオプションにポインタを合わせて、「設定」をクリックします。. 3. 「バックアップ方法」を選択します。-「ディレクトリを追加する」、「コピー」、「同期化」があります。 4. バックアップする前にカートリッジをフォーマットしたい場合は「フォーマット」にチェックを入れます。 5. バックアップのスケジュールタイプを選択し、「次へ」をクリックます。 6. バックアップ対象のフォルダを選択します。フォルダ名をクリックすると、ファイル単位で対象を指定で きます。 7. 設定後、すぐにバックアップを開始する場合には、「即実行」ボタンをクリックします。設定されたスケ ジュールに従って実行する場合には、「保存」をクリックします。新しいバックアップスケジュールが有 効になります。 8. バックアップ開始後にキャンセルしたい場合は「停止」をクリックします。 RDX からの復元 USB で直接接続されたシステムからの、データバックアップの復元を構成するには、以下の手順に従いま す: 1. 「NAS」タブで「ローカル・バックアップ」メニュー項目をクリックしてから、「RDX コピー」タブをクリックし ます。 2. RDX に対して表示されているオプションにポインタを合わせて、「設定」をクリックします。. 3. 「RDX からの復元」ラジオボタンをクリックします。 4. データ転送を管理するために使用する「バックアップ方法」を選択します。 5. データの復元先フォルダを選択し、「次へ」をクリックします。 6. 復元プ対象のフォルダを選択します。フォルダ名をクリックすると、ファイル単位で対象を指定できま す。 7. 「即実行」ボタンをクリックして、データの復元プロセスを開始します。 8. 開始後にキャンセルしたい場合は「停止」をクリックします。 - 95 - RDX バックアップでは、以下の設定を構成してください: 設定 説明 バックアップ方法 ディレクトリを追加する - 新しいフォルダを作成し、そのフォルダに内容を転送しま す。新しいフォルダには、ホスト名と作成日に基づいた名前が付けられます。 (1つ選択) コピー - ターゲットフォルダ内の、同じ名前を持つフォルダは上書きされます。ター ゲットフォルダ内の他のフォルダは影響を受けません。 同期化 - ターゲットフォルダ内の、同じ名前を持つフォルダは上書きされます。他 のフォルダは削除され、クライアントとバックアップ先フォルダでデータの内容が同一に なるようにします。 ディスティネーショ ンパス/フォルダ名 リスト内のフォルダをクリックして、バックアップ元のフォルダ、またはバックアップ先の フォルダを選択します。 スケジュール スケジュールオプションを選択して、適切なバックアップのスケジュールを構成してくだ さい: 無効 - スケジュールを設定しません。 一定時間間隔 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時間間隔で行わ れます。 日次 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時刻にスケジュールされま す。 週次 ― バックアップはドロップダウンメニューで選択した曜日と時刻にスケジュール されます。 - 96 - 5) RDX スパニング RDX カートリッジにバックアップするデータが RDX カートリッジ⼀本あたりの容量を超える場合、システムは複 数の RDX カートリッジを使⽤する必要があります。これは、複数の RDX カートリッジにわたる「スパニング」と呼ば れます。 RDX スパニングは Unix TAR(テープアーカイブ)コマンドの使⽤に基づいており、特定サイズのコンテナ(RDX スパニングバックアップの開始時にマウントされる RDX カートリッジの容量に基づく)を作成します。TAR コンテナ 内の個々のファイルを参照することはできず、個々のファイルを参照する唯⼀の⽅法は RDX スパニングバックアッ プジョブ全体をリストアすることです。 RDX スパニングは RDX カートリッジを使⽤した場合にのみ機能し、RDX スパニングバックアップで使⽤される RDX カートリッジ内の既存のデータはすべて上書きされます。 RDX スパニングバックアップの実行 1. 使⽤順序がわかるようにラベル(カートリッジ #1、カートリッジ #2、など)を付けて、RDX カートリッ ジを準備します。スパニング操作中に RDX カートリッジに書き込まれる TAR ファイル名は disk1.tar、 disk2.tar などですが(注: 「設定」の「ファイル名プレフィックス」オプションを使⽤すると、「disk」を別 の⽂字列に変更可能)、外部ラベルがあると RDX カートリッジの管理に役⽴ちます。TAR コンテナ サイズは最初のカートリッジの容量に基づくため、各 RDX カートリッジの容量が同じでない場合は最 初のカートリッジが最⼩の容量であることを確認してください。また、TAR コンテナサイズが最⼩容量 の RDX カートリッジより⼤容量の RDX カートリッジに基づいている場合、最⼩容量のカートリッジが 挿⼊されると TAR コンテナは収まらず、エラーが発⽣します。 2. 最初の RDX カートリッジを挿⼊します。管理ソフトウェア GUI の「デバイス」タブで「外部ドライブ」を 選択してステータスを表⽰することにより、カートリッジが正しくマウントされているかどうかを確認でき ます。RDX カートリッジが正しくマウントされていない場合、RDX スパニングは実⾏されません。 3. 「NAS」タブの「バックアップ」セクションから、「RDX スパニング」を選択します。使⽤される RDX シ ステムの「マウント済」列に「はい」と表⽰されていることを確認してください。この例では、T5R の内 蔵 RDX を使⽤しています。 4. ⽬的の RDX ターゲットの上にマウスを移動すると、「表⽰」、「バックアップ」、「リストア」という 3 つの オプションが表⽰されます。「表⽰」は RDX カートリッジのステータスを表⽰します。「バックアップ」お よび「リストア」はそれぞれのジョブを開始します。 - 97 - 5. 「バックアップ」を選択すると、ディレクトリのツリーが表⽰されます。バックアップ対象のカテゴリ を選択します。この例では、PUBLIC フォルダと UPLOAD フォルダがバックアップされることを⽰し ています。 6. 「次へ」を選択し、実⾏するように設定されているバックアップジョブの概要に移動します。バックアップ されるデータの容量が、取り付けられている RDX カートリッジの容量とともに表⽰されます。必要な RDX カートリッジの数を決定するための計算が⾏われます。 この例では、バックアップするデータの容量は 1.17TB であり、RDX カートリッジの容量は 465.75GB で す(RDX カートリッジには 500GB の容量を⽰すラベルが付いていますが、これは 465.75GB のバイ ナリ容量に相当する 10 進表記です)。これらの RDX カートリッジが 3 本必要であると⽰されています。 - 98 - 7. 「即実⾏」を選択するとバックアップジョブが開始します。ジョブの実⾏中は、LCD ディスプレイには 「RDXBackup」と表⽰され、「ステータス」には「処理」と表⽰されることに注意してください。 8. カートリッジが一杯になると、カートリッジが排出され、次のカートリッジが要求されます。 9. バックアップジョブが完了すると、ユニットが 1 回ビープ⾳を発し、LCD ディスプレイに「Back up OK」 と表⽰され、「ステータス」は「アイドル」に変わり、Web 管理インターフェースに完了メッセージが表⽰ されます。 10. データのリストアまたは RDX カートリッジの再利⽤を実施する時まで、RDX カートリッジを安全な 場所に保管しておきます。 RDX スパニングリストアの実行 1. スパニングされた RDX バックアップの最初の RDX カートリッジをリストアで使⽤する RDX ドックに 挿⼊します。「NAS」タブから「バックアップ」を選択し、「RDX スパニング」を選択します。RDX カート リッジが正しくマウントされていることに注意してください(「RDX スパニング」タブでは「マウント済」に 「はい」と表⽰され、また、「デバイス」タブで「外部ドライブ」を選択すると、「ステータス」に「接続済み」 と表⽰されます)。 2. ⽬的の RDX ターゲットの上にマウスを移動し、「RDX 復元」を選択してリストア設定を取得します。 3. リストアジョブを受け⼊れる準備ができたら、「はい」を選択してジョブを開始します。 4. リストアジョブが完了すると、ユニットが 1 回ビープ⾳を発し、LCD ディスプレイに「Restore OK」と 表⽰され、「ステータス」は「アイドル」に変わり、Web 管理インターフェースに完了メッセージが表⽰ されます。 - 99 - 設定オプションの使用 1. 「時間切れ」では、選択された時間内に RDX カートリッジが挿⼊されない場合、RDX スパニング バックアップまたはリストアを停⽌するようにシステムに指⽰します(たとえば、ジョブが 3 本の RDX カートリッジを必要とするときに、1 本⽬または 2 本⽬のカートリッジの後で、タイムアウ トが発⽣する前に次の RDX カートリッジが挿⼊されなければ、バックアップジョブは停⽌しま す)。タイムアウト前にバックアップまたはリストアされたファイルは存在していますが、どのファイ ルがジョブで処理され、どのファイルが処理されなかったのかはわかりません。 2. 「ファイル名プレフィックス」では、TAR ファイル名のプレフィックスを「disk」から任意の選択テキスト に変更します。デフォルトのファイル名は disk1.tar、disk2.tar などです。「ファイル名プレフィックス」 ボックスに「XXXX」と⼊⼒すると、ファイル名は XXXX1.tar、XXXX2.tar などに変わります。 3. 「復元ポリシー」では、現⾏ファイルとフォルダを上書きする(リストアされたファイルとフォル ダは RDX スパニングバックアップジョブ実⾏時と正確に同じになる)か、または「フォルダの追加」 を使⽤して、リストアしたファイルとフォルダをリストアジョブが別のフォルダに配置するようにするか をユーザが選択できます。 4. 「復元フォルダ」は、「復元ポリシー」で「フォルダの追加」を選択した際のリストア先のフォルダです。 5. 「保存」ボタンと「キャンセル」ボタンは、それぞれ設定の保存または設定の取り消しを⾏います。 - 100 - 29. リモートバックアップ 1) リモートバックアップ(サーバー) リモートバックアップは、ある DataAppliance(クライアント)から別の DataAppliance(サーバー)に対して行うこと ができます。DataAppliance をバックアップ先として使用するには、バックアップサーバーとして構成しておく必要が あります。 NAS > リモートバックアップ > リモートサーバー 1. 「NAS」タブで「リモートバックアップ」メニュー項目をクリックし、「リモートサーバー」フォルダタブをクリックしま す。 2. 必要な設定を行います。 3. 完了したら、「保存」ボタンをクリックしてサーバーを有効にします。 リモートバックアップでは、以下の設定を構成してください: 設定 説明 宛先パス バックアップ先のフォルダを指定します。 IPを許可 バックアップ元(クライアント)のDataApplianceのIPアドレスを入力して、そのクライアントからの バックアップを許可します。 ポート リモートバックアップサーバーのポート番号を入力します。 ユーザ名 リモートバックアップサーバーにログインするときのユーザ名を入力します。 パスワード リモートバックアップサーバーにログインするときのパスワードを入力します。 - 101 - 2) リモートバックアップ(クライアント) リモートバックアップのクライアント側の設定を行います。 NAS > リモートバックアップ > リモートクライアント > 作成 1. 「NAS」タブで「リモートバックアップ」メニュー項目をクリックし、「リモートクライアント」フォルダタブをクリックし ます。 2. 「作成」ボタンをクリックして、「遠隔バックアップを作成する」メニューで必要な設定を行います。説明につい ては、下の表を参照してください。 3. バックアップのスケジュールのタイプを選択し、「次へ」をクリックします。 4. バックアップ対象のフォルダを選択します。フォルダ名をクリックすると、ファイル単位で対象を指定できま す。 5. 完了したら、「即実行」ボタンをクリックします。新しいバックアップスケジュールが適用されます。適用する前 に「テスト」ボタンをクリックすれば、サーバーをテストすることができます。 6. スケジュールしたリモートバックアップの構成を変更するには、表示されている構成にポインタを合わせて 「設定」アイコンを表示し、それをクリックして構成設定メニューを表示します。 - 102 - 設定 説明 IP Address リモートバックアップサーバーのDataApplianceのIPアドレスを入力します。 Port リモートバックアップサーバーのポート番号を入力します。 ユーザ名 リモートバックアップサーバーにログインするときのユーザ名を入力します。 パスワード リモートバックアップサーバーにログインするときのパスワードを入力します。 SSHを有効にする サーバーでSSHを要求する場合にはこのオプションを選択します。 バックアップ前のスナッ プショット スナップショットを無効にした場合、DataApplianceにデータが書き込まれた、または データが削除された場合、データバックアップが失敗することがあります。データバック アップ開始時のファイルシステムのスナップショットを作成しておけば、バックアップの 進行中でも、データを変更することが可能になります。スナップショット作成後に加えら れたデータに対する変更は、データバックアップには含められません。リモートバック アップ中にもDataApplianceを使用する場合には、この機能を有効にしてください。 ポリシー ディレクトリを追加する - 新しいフォルダを作成し、そのフォルダに内容を転送しま す。新しいフォルダには、ホスト名と作成日に基づいた名前が付けられます。 コピー - ターゲットフォルダ内の、同じ名前を持つフォルダは上書きされます。ター ゲットフォルダ内の他のフォルダは影響を受けません。 スケジュール スケジュールオプションを選択して、適切なバックアップのスケジュールを構成してくだ さい: 無効 - リモートバックアップを無効にします。 一定時間間隔 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時間間隔で行わ れます。 日次 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時刻にスケジュールされま す。 週次 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した曜日と時刻にスケジュール されます。 - 103 - 3) iSCSI レプリケーション iSCSI レプリケーションは、RAID 構成を含め、論理ドライブの完全なコピーを作成します。データは、新しい論理ド ライブやファイルシステムを作成することなく、iSCSI レプリケーションから DataAppliance に復元することができま す。 論理ドライブとデータを再作成するには、DataAppliance に、iSCSI レプリケーションを作成したときと同じ台数の 未構成物理ドライブが存在する必要があります。また、DataAppliance では、iSCSI レプリケーションで使用するデ バイス(レプリケーション元)を、iSCSI イニシエータとして構成しておく必要もあります。 NAS を iSCSI イニシエータとして構成する方法については、「iSCSI イニシエータ」を参照してください。iSCSI ター ゲットから論理ドライブに復元するためのプロセスについては、「iSCSI レプリケーションのリストア」を参照してくださ い。 NAS > リモートバックアップ > iSCSI レプリケーション > 作成 論理ドライブの iSCSI レプリケーションを作成するには、以下の手順に従います: 1. 「NAS」タブで「リモートバックアップ」メニュー項目をクリックし、「iSCSI レプリケーション」フォルダタブをクリッ クします。 2. 「作成」ボタンをクリックします。「iSCSI バックアップの作成」メニューが表示されます。 3. DataAppliance で使用するように構成された iSCSI デバイスの IP アドレスを入力します(ドロップダウンリス トになっていますが、手入力してください)。ここではまた、ポートを変更することもできます。 4. CHAP 認証を使用する場合には、「CHAP」オプションボックスをチェックして有効にし、CHAP で使用する 「ユーザ名」と「パスワード」を入力します。「次へ」ボタンをクリックします。 5. 新しいメニューに、iSCSI デバイスに対して入力した IP アドレスとポートが表示されます。ここには iSCSI 名 (IQN)が表示されます。「次へ」ボタンをクリックします。 6. 新しいメニューに、前の手順で入力した情報が表示されます。これには IQN と CHAP のステータス(ON また は OFF)が含まれています。iSCSI デバイスで使用するように複数の LUN がマップされている場合には、構 成したバックアップで使用するようにいずれかを選択します。スナップショットを有効にして iSCSI に保存され るようにしておくと役立ちます。特にバックアップの実行中に書き込みが発生する場合にはそうです。iSCSI へのスナップショットバックアップを有効にするには「スナップショット」ボックスをチェックします。 7. バックアップソリューションに必要な、いずれかのスケジュールタイプを選択し、「サブミット」をクリックし、設定 を保存します。 8. 設定後、直ちにバックアップを開始する場合には、「即実行」をクリックします。設定を変更するには「設定」を クリックします。 - 104 - iSCSI レプリケーションでは、以下の設定を構成してください: 設定 説明 iSCSIターゲット iSCSIデバイスのIPアドレスです。バックアップを実行する前に、DataApplianceがiSCSI イニシエータとして構成されていることを確認してください。 ポート iSCSI接続で使用するポートです。 CHAP 認証でCHAPを使用する場合に有効にします。 ユーザ名 CHAPを使用する場合には、ユーザ名を入力します。 パスワード CHAPを使用する場合には、パスワードを入力します。 スナップショット バックアップのスナップショットをサーバーにアップロードする場合には、このオプションを 選択します。 スケジュール スケジュールオプションを選択して、適切なバックアップのスケジュールを構成してくださ い: 無効 ― スケジュールを設定しません。 一定時間間隔 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時間間隔で行われま す。 日次 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時刻にスケジュールされます。 週次 - -バックアップはドロップダウンメニューで選択した曜日と時刻にスケジュールさ れます。 - 105 - 4) iSCSI レプリケーションのリストア iSCSI レプリケーション機能は、RAID 構成を変更せずに論理ドライブ全体をバックアップする場合に使用します。 iSCSI レプリケーションのリストア機能は、次の 2 つの要件を満たしている場合にのみ、動作します。 まず、物理ドライブは構成されていない状態(RAID 構成を行っていない)であることが必要です。つまり、物理ドラ イブ上にアレイが存在していてはなりません。次に、物理ドライブは、iSCSI レプリケーションを実施した際の物理ド ライブと少なくとも同じ大きさである必要があります。 ディスク障害が発生した際にリストアを実行するためには、レプリケーションを作成したときと同じ台数およびサイ ズの、未構成の物理ドライブが取り付けられている必要があります。 障害を起こした論理ドライブ、またはそれが含まれているアレイがまだ存在していると、論理ドライブが検出される ため、リストアは中断されます。同じ物理ドライブが正常な動作状態にあるとして、それらを再使用するためには、ま ず、物理ドライブから構成されている既存のアレイを削除する必要があります。または、オリジナルの物理ドライブを、 同じサイズまたはより大きいサイズの新しいドライブで交換することもできます。 リストアするには、上記の条件が満たされていることを確認した上で、以下の手順に従います: 1. 「NAS」タブ > 「リモートバックアップ」 > 「iSCSI レプリケーション」フォルダタブをクリックし、「リストア」ボタ ンをクリックします。 2. 「SCSI ターゲット」欄に、リストアで使用する iSCSI デバイスの IP アドレスを入力し、使用するポートを入力し ます。これらの値は、iSCSI レプリケーション実施時に入力したのと同じものである必要があります。「次へ」 をクリックして進みます。 3. プルダウンメニューからデバイスの iSCSI 名を選択します。CHAP が構成されていた場合には、「CHAP」オ プションボックスをクリックして有効にし、表示されたスペースに「ユーザ名」と「パスワード」を入力します。「次 へ」をクリックして進みます。 4. iSCSI デバイスに複数の論理ドライブがバックアップされていた場合には、リストアするものの LUN ID を選 択する必要があります。これらは「LUN ID」プルダウンメニューで選択します。「次へ」をクリックして進みま す。 5. バックアップが存在する複数の iSCSI デバイスがある場合には、「ソース」欄のプルダウンメニューからリスト ア元を選択します。 6. 「リストア」ボタンをクリックします。ネゴシエーション完了の後、リストアを開始します。このプロセスを完了す るのに必要な時間は、論理ドライブのサイズと、その上に保存されているデータの量によって変わります。 重要:リストアプロセスが失敗した場合には、NAS で未構成の物理ドライブ(ファイルシステム、論理ドライブ、アレ イが存在しないもの)が利用可能であるかどうか、そしてそれらのドライブが、置き換え対象であるオリジナルのドラ イブと少なくとも同じ大きさであるかどうかを確認してください。NAS 上に、障害を起こしたアレイまたは論理ドライブ がまだ存在する場合には、リストアプロセスは中断されます。取り付けられているディスクに関するハードウェア情報 を表示する方法については、「物理ドライブ」を参照してください。アレイの詳細については、「ディスクアレイの管理」 (47 ページ)を参照してください。 論理ドライブの詳細については、「論理ドライブ管理」(54 ページ)を参照してくださ い。 - 106 - 30. クラウド・バックアップ NAS > クラウド・バックアップ 1) Amazon S3 へのバックアップ 管理者は、DataAppliance の内容を、Amazon のアカウントを使用して、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)サーバーにバックアップすることができます。 ※Amazon S3 を使用するには、別途 Amazon との契約が必要です。 NAS > クラウド・バックアップ > Amazon S3 > 作成 Amazon S3 バックアップを作成するには、以下の手順に従います: 1. 「NAS」タブで「クラウド・バックアップ」メニュー項目をクリックし、「Amazon S3」フォルダタブをクリックします。 2. 「作成」ボタンをクリックして、「Amazon S3 バックアップを作成する」メニューで必要な設定を行います。 3. 必要な設定を行い、「次へ」をクリックします。 4. バックアップ対象のフォルダを選択します。フォルダ名をクリックすると、ファイル単位で対象を指定できま す。 5. 完了したら、「即実行」ボタンをクリックします。新しいバックアップスケジュールが適用されます。適用する前 に「テスト」ボタンをクリックすれば、サーバーをテストすることができます。設定を保存するには「保存」をク リックします。 6. スケジュールした S3 バックアップの構成を変更するには、表示されている構成にポインタを合わせて「設定」 アイコンを表示し、それをクリックして構成設定メニューを表示します。 Amazon S3 では、以下の設定を構成してください: - 107 - 設定 説明 方向 ダウンロード(Amazon S3からDataApplianceへ)またはアップロード(DataAppliance からAmazon S3へ)を選択します。 アクセスキー Amazon S3サーバーへのアクセスキーを入力します。 プライベートキー Amazon S3サーバーへのプライベートキーを入力します。 再試行の回数 ネゴシエーションが失敗した場合に再試行を行う回数を入力します。 バックアップ方法 ディレクトリを追加する-新しいフォルダを作成し、そのフォルダに内容を転送します。新 しいフォルダには、ホスト名と作成日に基づいた名前が付けられます。 コピー-ターゲットフォルダ内の、同じ名前を持つフォルダは上書きされます。ターゲット フォルダ内の他のフォルダは影響を受けません。 スケジュール スケジュールオプションを選択して、適切なバックアップのスケジュールを構成してくだ さい: 無効 – スケジュールを無効にします。 一定時間間隔 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時間間隔で行わ れます。 日次 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時刻にスケジュールされま す。 週次 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した曜日と時刻にスケジュール されます。 - 108 - 2) DropBox へのバックアップ 管理者は DataAppliance の内容を DropBox サーバーにバックアップすることができます。 バックアップされるのは、Administrator の個人用フォルダにある「DropBox」フォルダの内容のみです。 ※別途 DropBox, Inc との契約が必要です。 NAS > クラウド・バックアップ > DropBox > 作成 DropBox バックアップを作成するには、以下の手順に従います: 1. 「NAS」タブで「クラウド・バックアップ」メニュー項目をクリックし、「DropBox」フォルダタブをクリックします。 2. 「作成」ボタンをクリックして、「DropBox バックアップの作成」メニューで必要な設定を行います。 3. DropBox のアカウント情報(電子メールアドレスとパスワード)を入力します。 4. バックアップのスケジュールタイプを選択し、「次へ」をクリックします。 5. バックアップ対象のフォルダを選択します。フォルダ名をクリックすると、ファイル単位で対象を指定できま す。 6. 完了したら、「即実行」ボタンをクリックします。新しいバックアップスケジュールが適用されます。適用する前 に「テスト」ボタンをクリックすれば、サーバーをテストすることができます。設定を保存するには「保存」をク リックします。 7. スケジュールしたリモートバックアップの構成を変更するには、表示されている構成にポインタを合わせて 「設定」アイコンを表示し、それをクリックして構成設定メニューを表示します。 DropBox バックアップを実行またはテストした後では、DropBox フォルダ内に新しいフォルダが表示されます。こ のフォルダには、指定されたフォルダの内容が含まれています。データを復元するには、フォルダを開いて、 DropBox フォルダに保存した他のデータの場合と同様にファイルを取得します。 - 109 - DropBox バックアップでは、以下の設定を構成してください: 設定 説明 方向 方向はアップロードのみです。DropBoxバックアップは、ユーザのホームフォルダを、 データをDropBoxサーバーにアップロードすることによってバックアップします。 DropBoxに、バックアップする内容を保存できるだけのストレージスペースがあること を確認してください。 DropBox電子メール DropBoxアカウントで使用するEメールアカウントを入力します。 DropBoxパスワード DropBoxアカウントで使用するパスワードを入力します。 スケジュール スケジュールオプションを選択して、適切なバックアップのスケジュールを構成してくだ さい: 無効 - スケジュールを無効にします。 時間単位の間隔 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時間間隔で行 われます。 日次 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時刻にスケジュールされま す。 週次 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した曜日と時刻にスケジュール されます。 - 110 - 3) OpenStack へのバックアップ 管理者は DataAppliance の内容を OpenStack Object Storage クラウドにバックアップすることができます。 ※別途サービス提供事業者との契約が必要です。 OpenStack バックアップを作成するには、以下の手順に従います: 1. 「NAS」タブで「クラウド・バックアップ」メニュー項目をクリックし、「OpenStack」フォルダタブをクリックします。 2. 「作成」ボタンをクリックして、「OpenStack バックアップを作成する」メニューで必要な設定を行います。 3. 「方向」を選択します(アップロードまたはダウンロード)。 4. ユーザアカウントの「認証サーバー」の URL を入力します。 5. OpenStack の「ユーザ名」と「API Key」を入力します。 6. 利用可能な OpenStack バックアップのオプションには、増分バックアップとフルバックアップがあります(表の 説明を参照してください)。 7. バックアップのスケジュールタイプを選択し、次へをクリックします。 8. バックアップ対象のフォルダを選択します。フォルダ名をクリックすると、ファイル単位で対象を指定できま す。 9. 完了したら、「即実行」ボタンをクリックします。新しいバックアップスケジュールが適用されます。適用する前 に「テスト」ボタンをクリックすれば、サーバーをテストすることができます。設定を保存するには「保存」をク リックします。 10. スケジュールしたリモートバックアップの構成を変更するには、表示されている構成にポインタを合わせて 「設定」アイコンを表示し、それをクリックして構成設定メニューを表示します。 OpenStack バックアップでは、以下の設定を構成してください: 設定 説明 方向 ダウンロード(OpenStackからDataApplianceへ)またはアップロード (DataApplianceからOpenStackへ)を選択します。 認証サーバー OpenStackアカウント接続で使用するURLです。 ユーザ名 OpenStackアカウントのユーザ名です。これは、OpenStackアカウントをセットアップ する際に作成されます。 API Key アカウントで使用するシークレットキーです。このキーはアカウントをセットアップする 際に取得します。 バックアップ方法(増分) 増分バックアップは、複数コピー(既存のバックアップの複製)を作成せずにデータを 保存するために使用します。バックアップは、以前の増分バックアップセッションで バックアップされた分を考慮に入れて、増えた分についてだけ行われます。最初はフ ルバックアップを行います。その後のバックアップは、以前のバックアップ以後に変更 されたデータフォルダについてのみ、行われます。 バックアップ方法(フル) 全てのファイルをバックアップします。 スケジュール スケジュールオプションを選択して、適切なバックアップのスケジュールを構成してく ださい: 無効 - スケジュールを無効にします。 一定時間間隔 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時間間隔で行 われます。 日次 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した時刻にスケジュールされ ます。 週次 - バックアップはドロップダウンメニューで選択した曜日と時刻にスケジュー ルされます。 - 111 - 4) Grand Cloud 日本国内ではサポートされていません。 5) CTC Cloud サポートされていません。 - 112 - 31. プロトコル制御 1) 制御と設定 1. 「NAS」タブで「プロトコル制御」メニュー項目をクリックします。 2. 特定の機能のオンとオフを切り替えるには、「プロトコル制御」リストで、ポインタをそのプロトコルオプション に合わせて、「有効」または「無効」ボタンをクリックします。 プロトコルには以下のものがあります: 3. ・Windows(CIFS) ・FTP Sharing ・WebDAV ・DFS ・UNIX/Linux ・Mac AFP ・Printer Server プロトコルの設定を変更するには、ポインタをプロトコルオプションに合わせて「設定」をクリックし、高度な設 定を構成します。 NAS > プロトコル制御 2) Windows (CIFS) 共通インターネットファイルシステム(Common Internet File System、CIFS)は、Windows で Microsoft SMB プ ロトコルとして知られているサーバーメッセージブロック(Server Message Block、SMB)の一部を変更したもので す。 CIFS はデフォルトで有効になっています。CIFS を無効にするには、「無効」ボタンをクリックします。CIFS を無効 にしても、保存済みの構成設定は変更されません。 NAS > プロトコル制御 > Windows(CIFS) > 設定 警告 プロトコル制御に変更を加えると、すべての接続が切断されます。変更を適用する前に、アク ティブな接続が存在しないことを確認してください。 - 113 - Windows CIFS を構成するには: 1. 「NAS」タブで「プロトコル制御」メニュー項目をクリックします。 2. ポインタを「Windows CIFS」行(「プロトコル制御」)に合わせて展開し、「設定」をクリックします。 3. このメニューで構成した設定に従って CIFS を有効にするには、「サービを有効化」をクリックします(デフォル トで有効になっています)。 4. DataAppliance が使用する「コンピュータ名」と「コンピュータの説明」を入力します。(使用されるデフォルトの 名前と説明は、「ネットワーク」設定メニューで構成した名前になります。) 5. DataAppliance のメンバーのタイプを選択します。 6. DataAppliance を Windows のワークグループのメンバーとして構成する場合には、表示されている入力 フィールドに「作業グループ」名を入力します(デフォルトは WORKGROUP)です。 7. DataAppliance を AD ドメイン(Active Directory ドメイン)のメンバーとして構成する場合には、「NetBiOS Name」、「AD ドメイン(ドメイン名)」、「ドメイン制御機構(ドメインコントローラ名)」、および「アドミニストレータ 名」、「アドミニストレータのパスワード」を表示される入力フィールドに入力し、読み書きの権限を選択しま す。 8. 「保存」ボタンをクリックして、設定を適用して保存します。 3) FTP Sharing FTP Sharing を構成するには: NAS > プロトコル制御 > FTP Sharing > 設定 1. NAS タブ > プロトコル制御をクリックします。 2. ポインタを「FTP Sharing」行に合わせて展開し、「設定」をクリックします。 3. このメニューで構成した設定に従って FTP を有効にするには、「サービスを有効化」をクリックします(デフォ ルトで有効になっています)。 4. 「コマンドポート」を入力します。 5. FTP クライアントが使用する「パッシブ ポート」の範囲を入力します。 6. 優先する言語に合わせて「クライアントコーディングタイプ」を選択します(通常は「日本語」を選択してくださ い。それ以外の物が選択されると、文字化けする場合があります) 7. 「プロトコル・タイプ」として「Standard FTP」、「FTP over SSL (Explicit)」、「FTP over SSL (Implicit, Command Port 990, SFTP」のいずれかを選択します。 8. Anonymous FTP ログインを有効にするには、「Anonymous を有効にする」をクリックします(デフォルトで有 効になっています)。 9. 「最大接続」フィールドに、許可する同時 FTP 接続の最大数を入力します。(デフォルトは 256) - 114 - 10. 「最大ダウンロード/ アップロード速度(k バイト/ 秒)」入力フィールドに帯域幅の制限値を入力します。(0 は 制限なし) 11. 「保存」ボタンをクリックして、設定を適用して保存します。 4) UNIX/Linux(NFS)サービス DataAppliance で UNIX および Linux の NFS サービスを構成してアクティブにするには、「UNIX/Linux」メニュー を使用します。このサービスが有効になっていて動作している場合、UNIX および Linux コンピュータのユーザは、 ネットワークから DataAppliance にアクセスして使用することができます。UNIX または Linux システム用にネット ワークドライブをセットアップする予定であれば、このサービスを有効にしておく必要があります。 NAS > プロトコル制御 > Unix/ Linux > 設定 NFS サービスを構成するには: 1. NAS タブ > プロトコル制御 をクリックします。 2. ポインタを「UNIX/Linux」行に合わせて展開し、「設定」をクリックします。 3. UNIX/Linux サービスを有効にするには、「サービスを有効化」をクリックします(デフォルトで有効に なっています)。 4. (オプション)UNIX/Linux サービスには、NIS(ネットワーク情報サービス、Network Information Service)ドメインに参加するオプションが含まれています。NIS ドメインを使用するには、「NIS を有効 にする」をクリックしてチェックし、NIS ドメイン名を入力します。 5. 「保存」ボタンをクリックして、設定を適用して保存します。 - 115 - 5) Mac AFP Mac ユーザがネットワークから DataAppliance にアクセスして使用することができるようにするため、Apple ファイ リングプロトコルサービスを構成してアクティブにするには、「Mac AFP Settings」メニューを使用します。 NAS > プロトコル制御 > Mac AFP > 設定 Mac AFP を構成するには: 1. NAS タブ > プロトコル制御 をクリックします。 2. ポインタを「MAC AFP」行に合わせて展開し、「設定」をクリックします。 3. AFP サービスを有効にするには、「サービスを有効化」をクリックします(デフォルトで有効になってい ます)。 4. 必要ならば「ログインメッセージ」を入力します。このメッセージは、Mac クライアントからログインした ときの初期画面に表示されます。 5. 「保存」ボタンをクリックして、設定を適用して保存します。 6) プリンタサーバー 日本国内ではサポートされていません。 7) WebDAV Web ベース分散オーサリングおよびバージョニング(Web-based Distributed Authoring and Versioning、 WebDAV)は、Web コンテンツのリモート編集をサポートします。これはデフォルトで有効になっています。 有効または無効にするには: 1. NAS タブ > プロトコル制御 をクリックします。 2. ポインタを「WebDAV」行に合わせて展開し、「有効」または「無効」をクリックします。 8) DFS DataAppliance は、Windows の分散ファイル DFS をサポートしています。これはデフォルトでは無効になってい ます。DFS を使えば、リモートクライアントからの DataAppliance 上のフォルダへのアクセスをコントロールできます。 DFS を使用するには、まず「有効」アイコンをクリックして有効にする必要があります。有効にした後に、クライアント 構成を追加できます。DFS アクセスを構成するには、以下の手順に従います: NAS タブ > プロトコル制御 をクリックします。 1. ポインタを「DFS」行に合わせて展開し、「追加」をクリックします。 2. 「追加」メニューで、「ストレージ」(クライアント名)、クライアントにアクセスを許可する「共有フォルダ」と、クラ イアントの「エイリアス」を入力します。 3. 「保存」ボタンをクリックして、設定を適用して保存します。 アクセスできるように構成されたクライアントのリストを表示するには、「表示」アイコンをクリックします。このリスト では、構成を削除することができます。 - 116 - 32. ファイル共有 新しいユーザ/グループを追加したときには、システムにアクセスするユーザ/グループごとに、アクセス権設定を 行う必要があります。ユーザ単位で各共有フォルダのアクセス権設定を変更するには、「ファイル共有」メニューを使 用します。これはまた、新しい共有フォルダを作成したり、既存の共有フォルダ内に共有 ISO フォルダを作成したり するために使用するメニューでもあります。 NAS > ファイル共有 DataAppliance 上のフォルダの共有設定を構成するには: 1. 「NAS」タブで「ファイル共有」メニュー項目をクリックします。 2. 設定するフォルダにポインタを合わせて、「共有設定」をクリックします。. 3. アクセスオプションを設定するユーザ/グループを選択します:オプションは「アクセス拒絶」、「リードオ ンリー」、または「リードライト」です。 4. 完了したら、「保存」ボタンをクリックします。 5. 「すべての共有フォルダに適用」をクリックすると、同じ設定がすべての共有フォルダに適用されま す。 新規共有フォルダを作成するには: 1. 「NAS」タブで「ファイル共有」メニュー項目をクリックします。 2. 「フォルダを作成する」ボタンをクリックします。 3. 「ボリューム」を選択し、「新しいフォルダー名」を入力して、「次へ」ボタンをクリックします。 4. オプションボックスをクリックして、フォルダのベースプロトコル(「Windows/Mac/FTP/WebDAV」また は「UNIX/LINUX」)を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。 5. 前のメニューで選択したベースプロトコルが「Windows/Mac/FTP/WebDAV」の場合には、オプション ボックスをクリックしてサポートするプロトコルを指定します(「Windows」、「Mac」、「FTP」、または 「WebDAV」)。デフォルトではすべて有効になっています。その後アクセス権設定を行います。 UNIX/LINUX フォルダの場合には、リードライト権限を持つローカルネットワーク上の IP アドレスを指 定する必要があります。UNIX/LINUX と Windows/MAC の両方をサポートする場合には、ここで、ま たは次のメニュー画面で IP アドレスを指定します。. 「次へ」ボタンをクリックして進みます。 6. フォルダの構成設定を確認し、「設定」をクリックして、新しいフォルダを作成します。 - 117 - 33. iSCSI イニシエータ DataAppliance をイニシエータとして使用するには、iSCSI イニシエータ機能を使用します。これは、iSCSI バック アップまたはリストアを開始する前に実行しておく必要があります。iSCSI イニシエータ機能を使用するには、以下の 手順に従います。 DataAppliance には、少なくとも 1 つ、NAS の役割を果たす論理ドライブ(つまり LDType= NAS)が存在している 必要があることに注意してください。 NAS > iSCSI イニシエータ > サブミット 1. 「NAS」タブで「iSCSI イニシエータ」メニュー項目をクリックし、「サブミット」をクリックして、「サブミット」メ ニューを表示します。 2. iSCSI ターゲットデバイスの IP アドレスとポート番号を入力します。CHAP 認証を使用する場合には、 「CHAP」オプションボックスをチェックして有効にし、CHAP で使用する「ユーザ名」と「パスワード」を入力しま す。「接続」ボタンをクリックして進みます。 3. 新しいメニューに、iSCSI デバイスに対して入力した IP アドレスとポートが表示されます。ここには iSCSI 名 (IQN)も表示されます。ターゲットの「エイリアス」を入力します。エイリアス名は、NAS(イニシエータ)ファイ ルシステム内に作成されるフォルダの名前としての役割を果たします。「保存」ボタンをクリックします。 4. これで NAS はターゲットに接続されます。ターゲットドライブにファイルシステムがない場合には、マウントす る、つまり NAS イニシエータファイルシステム内で使用する前に、フォーマットしておく必要があります。 · ドライブがフォーマットされていない場合には、「フォーマット」ボタンをクリックします。フォーマットを行 うと、ドライブ上のすべてのデータは上書きされ、失われます。 · ターゲットに接続または再接続するには、「接続」ボタンをクリックします。 · ターゲットを NAS ファイルシステムから削除するには、「削除」ボタンをクリックします。 · 追加ストレージは NAS のバックアップに使用できます (「iSCSI レプリケーション」 (104 ページを参 照)。または、NAS ユーザの追加ストレージとして使用します。アクセス権を設定するには、管理コン ソールから NAS > ファイル共有を使用します。 重要 フォーマットされていない iSCSI ターゲットは、ファイルシステムが存在せず、空きスペースが 0 バイト であるとして表示されます。 - 118 - 34. プラグイン プラグインサービスは、サーバーの機能を拡張します。Web File Manager は事前インストールされているプラグ インで、DataAppliance 上のファイルの作成と管理を支援します。Web File Manager は、ファームウェアに永続的 に埋め込まれます。これは、停止できますが、削除できません。Web FileManager の利用可能な機能のアイコンを 表示するには、その機能が表示されている行にポインタを合わせて、「開く」アイコンをクリックします。 35. ハードディスクの交換 1) セキュリティドアのロック解除と開放(T5R のみ) 同梱のキーを使用してセキュリティドアをロック解除し、完全に開きます。 2) ドライブキャリアの取り外し 1. ドライブキャリアの右側にある Release ボタンを押します。すると、ラッチが左側にリリースされます。ラッチを 持ち、スロットからキャリアをゆっくり引き出します。 警告 電気的障害および損傷の可能性を避けるため、ドライブキャリアは一度に一つずつ取り外し てください。 2. キャリア 4 か所のネジを外し、ハードディスクを取り出します。 - 119 - 3) キャリアへの新しいドライブの配置 1. テーブルまたはその他の安定したプラットフォームに、空のドライブキャリアを置きます。 2. SATA の接触面と電源コネクタがエンクロージャの背面を向くように、ドライブを置きます(図 1)。 3. ネジ穴に合わさるように、ドライブをキャリアに置きます。 2. 2)で取り外したネジを使用し、ドライブをキャリアに固定します(図 2)。 ドライブにつき 4 本のネジを使用してください。また、ネジはきつく締めすぎないようにしてください。 4) 組み立てられたキャリアの空のベイへの挿入 ハードディスクをキャリアにしっかりと固定したら、DataAppliance の空のベイに挿入します。以下の手順に従ってく ださい。 1. 組み立てられたドライブキャリアを手に取ります。 2. キャリアを空のベイにスライドさせます(ほぼ一番奥まで挿入させる)。 3. キャリアの右側を指で押します(その他のキャリアと重なるまで)。 4. ラッチを押して、キャリアを固定します。ラッチが適切に閉じられると、電源コネクタとインターフェースコネクタ がかみ合います。 5. 物理ドライブをさらに取り付けるには、ドライブベイごとに同じ指示に従ってください。 - 120 -