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SteelEye Protection Suite for Linux v8.1.2 Software RAID (md) Recovery Kit v8.1.2 管 理 ガイド
2013年 4月
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目次 Chapter 1: はじめに
1
Software RAID (md) Recovery Kit ド キュメンテーション
1
ド キュメント の内 容
1
ド キュメンテーションとリファレンス
1
Chapter 2: 要件
3
ハード ウェア要 件
3
ソフト ウェア要 件
3
Chapter 3: 概要
5
Software RAID (md) による処 理
5
LifeKeeper for Linux Software RAID (md) Recovery Kit
7
Software RAID Recovery Kit の注 意 事 項 と制 約 事 項
8
起 動 中 の仮 想 デバイスのアクティベート
8
パーシステント スーパーブロック
8
HOMEHOST
8
Homehost セット を使 用 せずに MD デバイスを再 作 成 する
9
RAID レベルのサポート
9
スペアのサポート
9
Raw I/O および全 ディスクのサポート
9
仮 想 デバイスのパーティショニング
9
MD_ASSEMBLE_OPTIONS
9
Chapter 4: ベスト プラクティス
11
ターミナルリソース
11
MD デバイス番 号
11
すべての MD デバイスの In Service 化
11
Chapter 5: ト ラブルシューティング
13
Table of Contents i
エラーメッセージ
13
Software RAID Recovery Kit のエラーメッセージ
Table of Contents ii
13
Chapter 1: はじめに Software RAID (md) Recovery Kit ドキュメンテーション SteelEye Protection Suite (SPS) for Linux Software RAID (md) Recovery Kit は、他 の LifeKeeper リカバリキッ ト に、ソフト ウェア RAID サポート を提 供 します。これにより、LifeKeeper で保 護 されたアプリケーションは、低 コス ト なデータ冗 長 性 、SAN を介 したデータレプリケーション、およびスト レージ管 理 の簡 略 化 といった、ソフト ウェア RAID のメリット を活 用 できます。 Software RAID Recovery Kit は、単 体 で使 用 されることがなく、他 の LifeKeeper リソースに依 存 して使 われる 点 で、他 のほとんどの LifeKeeper リカバリキット と異 なります。そのため、LifeKeeper リカバリキット に通 常 付 随 す る多 くの作 業 (階 層 の作 成 など) は、Software RAID Recovery Kit に直 接 該 当 しません。
ドキュメント の内 容 このガイド では次 の事 項 について説 明 します。 l
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ド キュメンテーションとリファレンス。関 連 する LifeKeeper for Linux のド キュメント と、その入 手 場 所 、Linux Software RAID 製 品 に関 する多 数 の役 立 つド キュメント の参 照 情 報 の一 覧 を記 載 します。 要 件 。Software RAID Recovery Kit を適 切 に設 定 、インスト ール、運 用 する上 で必 要 なハード ウェアと ソフト ウェアを説 明 します。LifeKeeper for Linux ソフト ウェアをインスト ールまたはアンインスト ールする方 法 の詳 細 については、SPS for Linux インスト ールガイド を参 照 してください。 概 要 。Software RAID Recovery Kit と対 応 するリソースタイプの概 要 を説 明 します。 LifeKeeper Software RAID 階 層 の作 成 と管 理 。LifeKeeper による Software RAID Recovery Kit の管 理 作 業 の詳 細 を説 明 します。 ト ラブルシューティング。情 報 メッセージとエラーメッセージ、および推 奨 される対 処 方 法 の一 覧 を示 しま す。
ドキュメンテーションとリファレンス 以 下 の SPS 製 品 ド キュメンテーションは、SIOS Technology Corp. の Web サイト から入 手 できます。 l
SPS for Linux リリースノート
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SPS for Linux テクニカルド キュメンテーション
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Optional Recovery Kit ド キュメンテーション
このド キュメンテーション、およびオプションの LifeKeeper Recovery Kit 関 連 のド キュメンテーションは、次 に示 す SIOS Technology Corp の Web サイト から入 手 できます。
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ド キュメンテーションとリファレンス
http://docs.us.sios.com/ Linux Software RAID に関 する情 報 については、md(4) および mdadm(8) のマニュアルの内 容 と、HowTo (Jakob Østergaard および Emilio Bueso、管 理 人 、URL: www.unthought.net/Software-RAID.HOWTO) を参 照 してください。
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Chapter 2: 要件 LifeKeeper for Linux Software RAID (md) Recovery Kit をインスト ールする前 に、LifeKeeper の設 定 が次 の要 件 を満 たしている必 要 があります。お使 いの LifeKeeper ハード ウェアおよびソフト ウェアの設 定 に関 する具 体 的 な手 順 については、SPS for Linux インスト ールガイド を参 照 してください。
ハードウェア要 件 l
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サーバ。このリカバリキット を使 用 するには、SIOS テクニカルド キュメンテーションサイト (http://docs.us.sios.com/) にある SPS for リリースノート および SPS for Linux インスト ールガイド に記 載 の要 件 に従 って設 定 されたコンピュータが 2 台 以 上 必 要 です。 データスト レージ。Software RAID Recovery Kit は、共 有 スト レージと併 用 できます。Network Attached Storage (NAS) と合 わせて使 用 することはできません。その他 、RAID デバイス上 のアプリケーションを保 護 しているリカバリキット の要 件 を超 えるような、スト レージ設 定 に関 する特 別 な要 件 はありません。
ソフト ウェア要 件 l
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オペレーティングシステム。Linux Software RAID 製 品 は、すべての主 要 Linux ディスト リビューションに含 まれています。サポート されているディスト リビューションとバージョンについては、SPS for Linux リリースノー ト を参 照 してください。 mdadm(8) ユーティリティ。リカバリキット をインスト ールするには、mdadm rpm パッケージがインスト ールされ ている必 要 があります。サポート される mdadm のバージョンは、Linux ディスト リビューションで提 供 される バージョンです。 LifeKeeper ソフト ウェア。各 サーバに同 一 のバージョンの LifeKeeper Core ソフト ウェア、Software RAID Recovery Kit を含 む任 意 のリカバリキット 、およびパッチをインスト ールする必 要 があります。具 体 的 な LifeKeeper の要 件 については、SPS for Linux リリースノート を参 照 してください。 LifeKeeper for Linux Software RAID (md) Recovery Kit。Software RAID Recovery Kit は、SPS イ ンスト ールイメージファイル (sps.img) で提 供 されます。これは、Red Hat Package Manager (rpm) を使 用 してパッケージ、インスト ール、およびアンインスト ールします。steeleye-lkMD という rpm ファイルが SPS イ ンスト ールイメージファイル (sps.img) で提 供 されます。
パッケージのインスト ール中 、サポート 対 象 バージョンの LifeKeeper Core パッケージと mdadm パッケージの両 方 が、Software RAID Recovery Kit をインスト ールするシステム上 にあることの確 認 が行 われます。これらのパッケー ジに要 求 されるバージョンについては、SPS for Linux リリースノート を参 照 してください。 LifeKeeper Core ソフト ウェアおよび Software RAID Recovery Kit をインスト ールまたはアンインスト ールする方 法 の詳 細 については、SPS for Linux インスト ールガイド を参 照 してください。
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ソフト ウェア要 件
Software RAID Recovery Kit は、md を使 用 した Software RAID により LifeKeeper で保 護 するディスクリソース を管 理 するクラスタ内 の各 サーバ上 にインスト ールする必 要 があります。 Software RAID Recovery Kit は、RAID デバイス上 に配 置 されるアプリケーションの階 層 を作 成 および拡 張 する 前 に行 うインスト ールする必 要 があります。
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Chapter 3: 概要 Software RAID (md) による処 理 Multiple Device ド ライバ (md) は、現 在 、主 要 な Linux ディスト リビューションすべてに含 まれている標 準 の Linux Software RAID 製 品 です。Linux Software RAID を使 用 すると、複 数 の物 理 ディスクやディスクパーティションをグ ループ化 して、仮 想 デバイスを構 成 できます。仮 想 デバイスは、標 準 のブロックデバイスとしてアクセスできます。 そのため、ブロックデバイスを直 接 扱 うことのできるファイルシステムや任 意 のアプリケーションによって使 用 できま す。 Software RAID は、主 に、ハード ウェア RAID (またはスト レージレプリケーション) が現 実 的 ではないか、実 現 不 可 能 である場 合 にデータの冗 長 性 を提 供 します。次 の図 は、Software RAID エンティティ間 の関 係 を示 してい ます。ファイルシステムまたはアプリケーションは、仮 想 デバイスを使 用 します。仮 想 デバイスは、1 つ以 上 の物 理 ディスクパーティションまたはディスクの集 合 です。
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Software RAID (md) による処 理
Figure 1: 図 1: Software RAID エンティティ間 の関 係 下 の図 2 において、書 き込 みは、シングルパスミラー内 の両 方 のアレイに書 き込 まれます。これは、高 価 なスト レージレプリケーションの代 替 となる MD の第 一 の機 能 です。
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LifeKeeper for Linux Software RAID (md) Recovery Kit
図 2 : シングルパスの MD の設 定
LifeKeeper for Linux Software RAID (md) Recovery Kit LifeKeeper Software RAID (md) Recovery Kit は、その他 の LifeKeeper リカバリキット が Linux Software RAID 仮 想 デバイスと正 常 に連 携 するために必 要 なサポート を提 供 します。このサポート を実 現 するために、Software RAID Recovery Kit は、2 つの新 しいリソースタイプ、md および mdComponent をインスト ールします。これらは、 仮 想 デバイスと、仮 想 デバイス内 に設 定 された各 パーティションまたはディスクに対 応 しています。md と mdComponent リソースは、LifeKeeper リソースを動 作 できるようにするという、内 部 的 な目 的 のためのみに存 在 しています。 mdComponent リソースを使 用 すると、Software RAID Recovery Kit は、仮 想 デバイス内 の各 個 別 コンポーネン ト の状 態 を提 示 できます。
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Software RAID Recovery Kit の注 意 事 項 と制 約 事 項
ISP - コンポーネント は、仮 想 デバイス内 で正 しく設 定 されており、正 常 に動 作 しています。 ISU - コンポーネント はスペアデバイスです。デバイスが仮 想 デバイスにホット 追 加 された場 合 、デバイスが リスト ア中 にもスペアとして反 応 することに注 意 してください。 OSU - コンポーネント は、仮 想 デバイス内 に設 定 されていません。これは、コンポーネント が仮 想 デバイス から削 除 された場 合 に発 生 することがあります。仮 想 デバイスに障 害 の発 生 したコンポーネント があり、 設 定 解 除 (停 止 ) し、再 設 定 (アセンブル) すると、その障 害 の発 生 したコンポーネント は、設 定 済 みのデ バイスとしては表 示 されません。つまり、障 害 が発 生 したデバイスとして表 示 されるのではなく、未 設 定 の デバイスとして表 示 されます。 OSF - コンポーネント に障 害 が発 生 しています。注 記 : この状 態 でメール通 知 を受 け取 る場 合 、lk_ confignotifyalias(8) を使 用 してこのオプションを有 効 にします。 図 1: Software RAID エンティティ間 の関 係 に示 すように、仮 想 デバイス md0 は、2 つのディスクパーティショ ン、sda1 と c1d0p1 で構 成 されています。これは、RAID-1 ミラーまたは RAID-0 スト ライプト アレイを反 映 していま す。仮 想 デバイスを含 む一 般 的 な LifeKeeper 階 層 は、概 要 に示 す関 係 性 によく似 ています。図 4: 実 際 の LifeKeeper 階 層 の例 については、 LifeKeeper Software RAID 階 層 の作 成 と管 理 セクションの 「Software RAID リソースを含 む LifeKeeper 階 層 」を参 照 してください。 Software RAID Recovery Kit は、mdadm パッケージで提 供 される mdadm(8) コマンド を使 用 して、LifeKeeper 階 層 内 の仮 想 デバイスリソースを管 理 します。仮 想 デバイスは、フェイルオーバやスイッチオーバ動 作 中 に階 層 が in-service になったときに設 定 (またはアセンブル) され、階 層 が out-of-service のときは設 定 解 除 (または停 止 ) されます。
Software RAID Recovery Kit の注 意 事 項 と制 約 事 項 以 下 の注 意 事 項 と制 約 事 項 は、本 バージョンの Software RAID Recovery Kit に適 用 されます。
起 動 中 の仮 想 デバイスのアクティベート 共 有 スト レージ上 の仮 想 デバイスは、システムの起 動 中 にアクティベート してはなりません。
パーシステント スーパーブロック 全 ての仮 想 デバイスは、パーシステント スーパーブロックで構 成 する必 要 があります。このスーパーブロックの長 さは 4K で、デバイスの終 端 から 64K 以 上 128K 未 満 で開 始 する 64K で整 列 されたブロックとして書 き込 まれます。 この空 間 は、アプリケーションで使 用 することができないため、仮 想 デバイスのプランニング時 に考 慮 する必 要 が あります。注 記 : MD は、「内 部 」機 能 を使 用 してビット マップで設 定 できるようになりました。これにより、既 に必 須 であるスーパーブロック内 にビット マップが作 成 されるため、追 加 の空 間 、追 加 の LUN、または追 加 のファイル システムは必 要 ありません。ビット マップは階 層 に表 示 されることなく、単 に「自 動 的 に」使 用 されます。詳 細 につ いては、ド キュメンテーションとリファレンスセクションに記 載 されている、mdadm(8) と md(4) のマニュアルページを参 照 してください。
HOMEHOST 新 しいバージョンの mdadm に搭 載 されている HOMEHOST 機 能 は、LifeKeeper ではサポート されていません。 ミラーが HOMEHOST セット を使 用 して設 定 されている場 合 、LifeKeeper はリソースの作 成 時 にエラーとなりま す。
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Homehost セット を使 用 せずに MD デバイスを再 作 成 する
図 3: ファイルシステム階 層 作 成 のエラー 図 3: ファイルシステム階 層 作 成 のエラーに示 すように、次 のメッセージ が表 示 されます。 「The MD device "/dev/md5" is configured with the unsupported "homehost" setting.」 「Recreate the MD device without homehost set.」
図 3: ファイルシステム階 層 作 成 のエラー
Homehost セット を使 用 せずに MD デバイスを再 作 成 する MD デバイスを再 作 成 するには、「--homehost=''」の設 定 を次 のように使 用 する必 要 があります。 mdadm --create /dev/md5 --level=1 --raid-devices=2 /dev/sde1 /dev/sdf1 --homehost=''
RAID レベルのサポート サポート される RAID レベルは、リニア、RAID 0 (スト ライピング)、RAID 1 (ミラーリング)、RAID 10 (スト ライプト ミ ラー) です。
スペアのサポート スペアコンポーネント は、特 定 の仮 想 デバイスの要 素 としてサポート されています。「spare-group」はサポート され ていません。
Raw I/O および全 ディスクのサポート 概 要 概 要 は、ファイルシステム配 下 にある仮 想 デバイスを示 しています。Software RAID Recovery Kit を LifeKeeper Raw I/O Recovery Kit と組 み合 わせて使 用 した場 合 、仮 想 デバイスへの raw アクセスをサポート 可 能 であることは重 要 です。このとき、1 つ以 上 のディスクパーティション (例 : /dev/sdc1) ではなく、1 つ以 上 の全 ディ スク (例 : /dev/sdc) で構 成 される仮 想 デバイスを管 理 できます。
仮 想 デバイスのパーティショニング Linux Software RAID は、仮 想 デバイスの直 接 パーティショニングをサポート していません。個 人 によって、パーテ ィショニングのサポート を追 加 する試 みがいくつかなされましたが、md ド ライバの管 理 人 はこれを許 可 しませんで した。直 接 パーティショニングの代 わりに、上 述 のド キュメンテーションとリファレンスのSoftware RAID HowTo セク ションでは、LVM の使 用 を推 奨 しています。図 6: Software RAID リソースを含 む LifeKeeper 階 層 は、LVM を 使 用 した階 層 を示 しています。
MD_ASSEMBLE_OPTIONS 本 バージョンの Software RAID Recovery Kit では、パラメータ “--run” は、ラーをアセンブル (開 始 ) するために使 用 する mdadm コマンド から除 外 されています。このパラメータは、mdadm がコンポーネント の状 態 を把 握 できな い一 部 のエラー状 況 において必 要 になります。この不 確 かさにより、データが壊 れる可 能 性 があるため、デフォル
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MD_ASSEMBLE_OPTIONS
ト では、このパラメータはもう使 用 されません。in service の強 制 ミラーが試 行 される前 は、エラーは次 のように表 示 されます。 Tue Apr 27 11:46:02 EDT 2010 restore:BEGIN restore of "md23051" on server "shrek.sc.steeleye.com" Tue Apr 27 11:46:06 EDT 2010 restore: start: mdadm: failed to add /dev/sdc1 to /dev/md1:Invalid argument mdadm:/dev/md1 assembled from 0 drives - not enough to start the array 推 奨 はしませんが、このパラメータは、MD_ASSEMBLE_OPTIONS=--run のように LifeKeeper のデフォルト に追 加 することで使 用 できます (これで、アセンブル時 に毎 回 使 用 されるようになります)。 その代 わりに、クラスタ内 の ログを確 認 して最 も良 いデータを持 つコンポーネント /レッグを特 定 し、mdadm を使 用 して手 動 でミラーをアセンブ ルすることを推 奨 します。 注 記 : 一 部 のシステム (RHEL 6 を実 行 しているシステムなど) では、起 動 時 に自 動 的 にミラーを開 始 する設 定 ファイル (/etc/mdadm.conf) に AUTO エント リがあります (例 :AUTO +imsm +1.x –all)。LifeKeeper では、ミラーを 自 動 的 に開 始 しないようにする必 要 があるので、このエント リを編 集 し、起 動 時 に自 動 的 に開 始 しないように 指 定 する必 要 があります。前 の例 (AUTO +imsm +1.x –all) は、imsm メタデータおよび 1.x メタデータから他 のす べてを除 いたものを使 用 して作 成 したミラーを自 動 的 に開 始 するようにシステムに指 示 しています。このエント リ を「AUTO -all」に変 更 し、あらゆるもの「マイナス」すべてを自 動 的 に開 始 するように (つまり、何 も自 動 的 に開 始 されないように) システムに通 知 する必 要 があります。重 要 :クリティカルなシステムリソース (root など) が MD を使 用 している場 合 、それらのミラーが他 の方 法 で開 始 され、LifeKeeper で保 護 されているミラーは開 始 されないこ とを確 認 してください。
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Chapter 4: ベスト プラクティス ターミナルリソース ミラーのすべてのコンポーネント に障 害 が発 生 したときに見 られる障 害 を回 避 するため、ターミナルリソース (また はインスタンスもしくはリーフノード ) を作 成 することを推 奨 します。このターミナルリソースは、ミラーのすべてのコン ポーネント (レッグ) を単 一 点 に接 続 するために使 用 される「gen app」リソースです。このターミナルインスタンスは、 いくつかの理 由 で役 立 ちます。 l
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すべてのコンポーネント を 1 つずつ選 択 する代 わりに、階 層 全 体 を out of service にする単 一 点 が提 供 さ れます。 これは、あるノード 上 では階 層 の一 部 がアクティブで、別 のノード 上 ではまた一 部 がアクティブであるとい う、混 乱 した過 渡 状 況 の発 生 を防 止 します。これは、階 層 をサーバ間 で移 動 する際 に特 に見 られま す。移 動 が完 了 すると、すべてのリソースが同 じサーバ上 に置 かれますが、LifeKeeper がすべてを移 動 し ている最 中 は、表 示 がおかしくなることがあります。 LifeKeeper はリソースをシステム間 で迅 速 に移 動 しようとしているにもかかわらず (すべてのパスの障 害 )、 クラスタ障 害 によってリソースの起 動 処 理 が遅 い場 合 のエラー状 況 を防 ぎます。これにより、LifeKeeper は、1 つのノード を out of service にしてそのコンポーネント を in service にしてから、次 のコンポーネント を out of service にしてそのコンポーネント を in service にするといったやり方 ではなく、すべてのリソースを一 度 に out of service にします。
ターミナルリソースは、[Create Resource Hierarchy] オプションで作 成 します。表 示 される [Create Resource Wizard] で、[Recovery Kit] リスト から [Generic Application] を選 択 します。 ターミナルリソースの作 成 方 法 については、Generic Application リソース階 層 の作 成 を参 照 してください。
MD デバイス番 号 MD デバイスをクラスタ内 のノード 上 に設 定 する場 合 、MD デバイスを LifeKeeper で使 用 または制 御 しない場 合 でも、クラスタ内 で一 意 の MD 番 号 を使 用 してください。
すべての MD デバイスの In Service 化 クラスタ内 に NetRAID リソースを作 成 するとき、クラスタ内 に設 定 されたすべての MD デバイスを NetRAID デバ イスが設 定 されたノード 上 で in-service にする必 要 があります。これにより、NetRAID が既 存 の MD デバイスと 重 複 しない MD 番 号 を使 用 できます。この作 業 を行 わない場 合 、MD kit は、次 の in-service 動 作 で重 複 する MD リソースに使 用 される番 号 を並 び替 えます。
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Chapter 5: ト ラブルシューティング エラーメッセージ このセクションでは、SPS Software RAID Recovery Kit の使 用 中 に表 示 される可 能 性 のあるメッセージの一 覧 を示 します。必 要 に応 じて、エラーの原 因 およびエラー状 態 を解 消 するために必 要 な処 置 についても説 明 して います。 Software RAID Recovery Kit は、階 層 の作 成 および拡 張 時 に他 の SPS コンポーネント を利 用 するため、それ らの他 のコンポーネント によるメッセージが表 示 されることもあります。その場 合 、メッセージカタログ (テクニカルド キ ュメンテーション Web サイト の「エラーコード の検 索 」内 ) を参 照 してください。メッセージカタログでは、操 作 、管 理 、GUI など、SteelEye Protection Suite for Linux を使 用 しているときに表 示 される可 能 性 がある、すべてのエ ラーコード の一 覧 を示 します。また、エラーコード の原 因 に関 する追 加 の説 明 や、問 題 解 決 のために必 要 な処 置 についても、必 要 に応 じて記 載 します。この一 覧 から、受 信 したエラーコード を検 索 できます。また、該 当 する SPS コンポーネント の個 別 のメッセージカタログに直 接 アクセスすることもできます。
Software RAID Recovery Kit のエラーメッセージ エラー番 号 117000 117001 117002 117003 117004 117005
エラーメッセージ
resource type is not installed on 処 置 : MD Recovery Kit を特 定 されたシステムにインスト ールしてください。 This script must be executed on Failed to create hierarchy Failed to create dependency - on machine LifeKeeper internal ID already in use constructor requires a valid argument
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