Transcript
AX3640S・AX3630S ソフトウェアマニュアル
運用コマンドレファレンス Vol.1 Ver. 11.10 対応
AX36S-S006-H0
■対象製品 このマニュアルは AX3640S および AX3630S を対象に記載しています。また,ソフトウェア Ver. 11.10 の機能について記載し ています。ソフトウェア機能は,ソフトウェア OS-L3A,OS-L3L,およびオプションライセンスによってサポートする機能に ついて記載します。
■輸出時の注意 本製品を輸出される場合には,外国為替及び外国貿易法の規制ならびに米国の輸出管理規則など外国の輸出関連法規をご確認の うえ,必要な手続きをお取りください。なお,不明な場合は,弊社担当営業にお問い合わせください。
■商標一覧 Cisco は,米国 Cisco Systems, Inc. の米国および他の国々における登録商標です。 Ethernet は,富士ゼロックス株式会社の登録商標です。 Internet Explorer は,米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。 IPX は,Novell,Inc. の商標です。 Microsoft は,米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。 Octpower は,日本電気(株)の登録商標です。 RSA,RSA SecurID は,RSA Security Inc. の米国およびその他の国における商標または登録商標です。 sFlow は,米国およびその他の国における米国 InMon Corp. の登録商標です。 UNIX は,The Open Group の米国ならびに他の国における登録商標です。 VitalQIP,VitalQIP Registration Manager は,アルカテル・ルーセントの商標です。 VLANaccessClient は,NEC ソフトの商標です。 VLANaccessController,VLANaccessAgent は,NEC の商標です。 Windows は,米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。 イーサネットは,富士ゼロックス株式会社の登録商標です。 そのほかの記載の会社名,製品名は,それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
■マニュアルはよく読み,保管してください。 製品を使用する前に,安全上の説明をよく読み,十分理解してください。 このマニュアルは,いつでも参照できるよう,手近な所に保管してください。
■ご注意 このマニュアルの内容については,改良のため,予告なく変更する場合があります。
■発行 2012年 12月 (第18版) AX 36 S − S 006− H 0
■著作権 All Rights Reserved, Copyright(C), 2005, 2012, ALAXALA Networks, Corp.
変更履歴 【Ver. 11.7 対応版】
表 変更履歴 項目
追加・変更内容
ソフトウェアバージョンと装置状態の確認
• show version コマンドの表示説明を変更しました。
SNMP
• 次のコマンドを追加しました。 ・show snmp ・show snmp pending
【Ver. 11.6 対応版】 AX3650S の記述は AX3800S・AX3650S ソフトウェアマニュアルに収録しました。 【Ver. 11.5 対応版】
表 変更履歴 項目
追加・変更内容
運用端末とリモート操作
• 次のコマンドに VRF に関する記述を追加しました。 ・telnet ・ftp
時刻の設定と NTP
• show ntp associations コマンドに VRF に関するパラメータを追加しまし た。
ソフトウェアバージョンと装置状態の確認
• show environment コマンドに temperature-logging パラメータを追加し ました。 • show tcpdump (tcpdump) コマンドに VRF に関するパラメータを追加し ました。
省電力機能
• 次のコマンドを追加しました。 ・show power ・clear power ・set power-control schedule ・show power-control port
リンクアグリゲーション
• show channel-group コマンドの表示項目に,Load Balance を追加しまし た。
VRRP
• 次のコマンドに VRF に関する記述を追加しました。 ・show vrrpstatus(IPv4) ・show vrrpstatus(IPv6) ・show track(IPv4) ・show track(IPv6)
SNMP
• snmp getforward コマンドに VRF に関する記述を追加しました。
【Ver. 11.4 対応版】
表 変更履歴 項目
追加・変更内容
省電力機能
• 本章を追加しました。
Ring Protocol
• 多重障害監視機能の記述を追加しました。
DHCP snooping
• 本章を追加しました。
項目 アップリンク・リダンダント
追加・変更内容 • show switchport-backup コマンドに次のパラメータを追加しました。 ・port ・channel-group-number ・detail • 次のコマンドを追加しました。 ・show switchport-backup statistics ・clear switchport-backup statistics
【Ver. 11.2 対応版】
表 変更履歴 項目
追加・変更内容
イーサネット
• show port コマンドに detail パラメータを追加しました。 • 100BASE-FX 用 SFP の記述を追加しました。
Ring Protocol
• show axrp コマンドの実行例,表示説明を変更しました。 • clear axrp preempt-delay コマンドを追加しました。
アップリンク・リダンダント
• 本章を追加しました。
【Ver. 11.1 対応版】
表 変更履歴 項目
追加・変更内容
ソフトウェアバージョンと装置状態の確認
• show version コマンドの表示説明を追加しました。
IEEE802.1X
• show dot1x logging コマンドで表示する動作ログの出力形式とメッセージ を変更しました。
Web 認証
• clear web-authentication dead-interval-timer コマンドを追加しました。
MAC 認証
• clear mac-authentication dead-interval-timer コマンドを追加しました。
CFM
• 本章を追加しました。
【Ver. 11.0 対応版】
表 変更履歴 項目
追加・変更内容
ソフトウェアバージョンと装置状態の確認
• show system コマンドの実行例,表示説明を変更しました。
VLAN
• show vlan コマンドの表示説明を変更しました。
IGMP/MLD snooping
• show igmp-snooping コマンドの実行例,表示説明を変更しました。
GSRP
• show gsrp コマンドの実行例,表示説明を変更しました。
【Ver. 10.8 対応版】
表 変更履歴 項目
追加・変更内容
Ring Protocol
• show axrp コマンドの表示説明を変更しました。
Web 認証
• コマンドの表示内容を変更しました。
項目
追加・変更内容
MAC 認証
• コマンドの表示内容を変更しました。
GSRP
• clear gsrp forced-shift コマンドを追加しました。
【Ver. 10.7 対応版】
表 変更履歴 項目
追加・変更内容
イーサネット
• 次のコマンドの表示説明を変更しました。 ・show interfaces ・show port ・test interfaces ・no test interfaces
スパニングツリー
• 次のコマンドの表示説明を変更しました。 ・show spanning-tree ・show spanning-tree statistics ・show spanning-tree port-count
Web 認証
• show web-authentication logging コマンドの動作ログメッセージ一覧を修 正しました。
MAC 認証
• show mac-authentication logging コマンドの動作ログメッセージ一覧を修 正しました。
GSRP
• show gsrp コマンドの表示説明を変更しました。
L2 ループ検知
• 本章を追加しました。
【Ver. 10.6 対応版】
表 変更履歴 項目
追加・変更内容
イーサネット
• 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T 用 SFP および 10GBASE-ZR の記 述を追加しました。 • show port コマンドに vlan パラメータの記述を追加しました。
VLAN
• show vlan コマンドに configuration パラメータの記述を追加しました。
フィルタ
• AX3640S の記述を追加しました。
QoS
• AX3640S の記述を追加しました。
MAC 認証
• 本章を追加しました。
【Ver. 10.5 対応版】
表 変更履歴 項目
追加・変更内容
ログインセキュリティと RADIUS/ TACACS+
• adduser コマンドに no-flash パラメータを追加しました。
イーサネット
• 1000BASE-SX2 の記述を追加しました。
スパニングツリー
• clear spanning-tree detected-protocol コマンドを追加しました。
項目 Web 認証
追加・変更内容 • clear web-authentication auth-state コマンドの記述を変更しました。 • 以下のコマンドを追加しました。 ・set web-authentication html-files ・clear web-authentication html-files ・show web-authentication html-files
【Ver. 10.4 対応版】
表 変更履歴 項目
追加・変更内容
イーサネット
• 1000BASE-BX の記述を追加しました。
VLAN
• show vlan コマンドに Ring Protocol に関する記述を追加しました。
スパニングツリー
• show spanning-tree コマンドに active パラメータを追加しました。 • show spanning-tree port-count コマンドを追加しました。
Ring Protocol
• 本章を追加しました。
IGMP/MLD snooping
• IGMPv3 の記述を追加しました。
認証 VLAN
• show fense server コマンドの記述を変更しました。
sFlow
• 本章を追加しました。
【Ver. 10.3 対応版】
表 変更履歴 項目
追加・変更内容
Web 認証
• 本章を追加しました。
認証 VLAN
• 本章を追加しました。
IEEE802.3ah/UDLD
• 本章を追加しました。
【Ver. 10.2 対応版】
表 変更履歴 項目
追加・変更内容
ログインセキュリティと RADIUS/ TACACS+
• 以下のコマンドを追加しました。 ・show accounting ・clear accounting ・restart accounting ・dump protocols accounting
ソフトウェアバージョンと装置状態の確認
• 冗長電源の実装状態のチェック機能をコンフィグレーション化したため, 以下のコマンドを廃止しました。 ・show mode ・set mode
VLAN
• show vlan コマンドの実行例を修正しました。
GSRP
• • • •
show gsrp コマンドのパラメータ指定範囲と表示説明を修正しました。 show gsrp aware コマンドの表示説明を修正しました。 clear gsrp コマンドのパラメータ指定範囲を修正しました。 set gsrp master コマンドのパラメータ指定範囲を修正しました。
【Ver. 10.1 対応版】
表 変更履歴 項目 スパニングツリー
追加・変更内容 • 以下のコマンドに BPDU フィルタ関連の記述を追加しました。 ・show spanning-tree ・show spanning-tree statistics
はじめに ■対象製品およびソフトウェアバージョン このマニュアルは AX3640S および AX3630S を対象に記載しています。また,ソフトウェア Ver. 11.10 の機能に ついて記載しています。ソフトウェア機能は,ソフトウェア OS-L3A,OS-L3L,およびオプションライセンスに よってサポートする機能について記載します。 操作を行う前にこのマニュアルをよく読み,書かれている指示や注意を十分に理解してください。また,このマ ニュアルは必要なときにすぐ参照できるよう使いやすい場所に保管してください。 なお,このマニュアルでは特に断らないかぎり,AX3640S および AX3630S に共通の機能および各ソフトウェア で共通の機能について記載します。AX3640S および AX3630S で共通でない機能,OS-L3A および OS-L3L で共 通でない機能についてはそれぞれ以下のマークで示します。 【AX3640S】 】 : AX3640S についての記述です。 【AX3630S】 】 : AX3630S についての記述です。 【OS-L3A】 】 : AX3640S および AX3630S の OS-L3A についての記述です。 また,オプションライセンスでサポートする機能については以下のマークで示します。 【OP-DH6R】 】: オプションライセンス OP-DH6R についての記述です。 【OP-OTP】 】: オプションライセンス OP-OTP についての記述です。 【OP-VAA】 】: オプションライセンス OP-VAA についての記述です。
■このマニュアルの訂正について このマニュアルに記載の内容は,ソフトウェアと共に提供する「リリースノート」および「マニュアル訂正資料」 で訂正する場合があります。
■対象読者 本装置を利用したネットワークシステムを構築し,運用するシステム管理者の方を対象としています。 また,次に示す知識を理解していることを前提としています。 • ネットワークシステム管理の基礎的な知識
■このマニュアルの URL このマニュアルの内容は下記 URL に掲載しております。 http://www.alaxala.com
■マニュアルの読書手順 本装置の導入,セットアップ,日常運用までの作業フローに従って,それぞれの場合に参照するマニュアルを次 に示します。
I
はじめに
■このマニュアルでの表記 AC ACK ADSL ALG ANSI ARP AS AUX BGP BGP4
II
Alternating Current ACKnowledge Asymmetric Digital Subscriber Line Application Level Gateway American National Standards Institute Address Resolution Protocol Autonomous System Auxiliary Border Gateway Protocol Border Gateway Protocol - version 4
はじめに
BGP4+ bit/s BPDU BRI CC CDP CFM CIDR CIR CIST CLNP CLNS CONS CRC CSMA/CD CSNP CST DA DC DCE DHCP DIS DNS DR DSAP DSCP DTE DVMRP E-Mail EAP EAPOL EFM ES FAN FCS FDB FQDN FTTH GBIC GSRP HMAC IANA ICMP ICMPv6 ID IEC IEEE IETF IGMP IP IPCP IPv4 IPv6 IPV6CP IPX ISO ISP IST L2LD LAN LCP LED LLC LLDP LLQ+3WFQ LSP LSP LSR MA MAC MC MD5 MDI MDI-X
Multiprotocol Extensions for Border Gateway Protocol - version 4 bits per second *bpsと表記する場合もあります。 Bridge Protocol Data Unit Basic Rate Interface Continuity Check Cisco Discovery Protocol Connectivity Fault Management Classless Inter-Domain Routing Committed Information Rate Common and Internal Spanning Tree ConnectionLess Network Protocol ConnectionLess Network System Connection Oriented Network System Cyclic Redundancy Check Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection Complete Sequence Numbers PDU Common Spanning Tree Destination Address Direct Current Data Circuit terminating Equipment Dynamic Host Configuration Protocol Draft International Standard/Designated Intermediate System Domain Name System Designated Router Destination Service Access Point Differentiated Services Code Point Data Terminal Equipment Distance Vector Multicast Routing Protocol Electronic Mail Extensible Authentication Protocol EAP Over LAN Ethernet in the First Mile End System Fan Unit Frame Check Sequence Filtering DataBase Fully Qualified Domain Name Fiber To The Home GigaBit Interface Converter Gigabit Switch Redundancy Protocol Keyed-Hashing for Message Authentication Internet Assigned Numbers Authority Internet Control Message Protocol Internet Control Message Protocol version 6 Identifier International Electrotechnical Commission Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. the Internet Engineering Task Force Internet Group Management Protocol Internet Protocol IP Control Protocol Internet Protocol version 4 Internet Protocol version 6 IP Version 6 Control Protocol Internetwork Packet Exchange International Organization for Standardization Internet Service Provider Internal Spanning Tree Layer 2 Loop Detection Local Area Network Link Control Protocol Light Emitting Diode Logical Link Control Link Layer Discovery Protocol Low Latency Queueing + 3 Weighted Fair Queueing Label Switched Path Link State PDU Label Switched Router Maintenance Association Media Access Control Memory Card Message Digest 5 Medium Dependent Interface Medium Dependent Interface crossover
III
はじめに
MEP MIB MIP MRU MSTI MSTP MTU NAK NAS NAT NCP NDP NET NLA ID NPDU NSAP NSSA NTP OADP OAM OSPF OUI packet/s PAD PAE PC PCI PDU PICS PID PIM PIM-DM PIM-SM PIM-SSM PoE PRI PS PSNP QoS QSFP+ RA RADIUS RDI REJ RFC RIP RIPng RMON RPF RQ RSTP SA SD SDH SDU SEL SFD SFP SFP+ SMTP SNAP SNMP SNP SNPA SPF SSAP STP TA TACACS+ TCP/IP TLA ID TLV TOS TPID
IV
Maintenance association End Point Management Information Base Maintenance domain Intermediate Point Maximum Receive Unit Multiple Spanning Tree Instance Multiple Spanning Tree Protocol Maximum Transfer Unit Not AcKnowledge Network Access Server Network Address Translation Network Control Protocol Neighbor Discovery Protocol Network Entity Title Next-Level Aggregation Identifier Network Protocol Data Unit Network Service Access Point Not So Stubby Area Network Time Protocol Octpower Auto Discovery Protocol Operations,Administration,and Maintenance Open Shortest Path First Organizationally Unique Identifier packets per second *ppsと表記する場合もあります。 PADding Port Access Entity Personal Computer Protocol Control Information Protocol Data Unit Protocol Implementation Conformance Statement Protocol IDentifier Protocol Independent Multicast Protocol Independent Multicast-Dense Mode Protocol Independent Multicast-Sparse Mode Protocol Independent Multicast-Source Specific Multicast Power over Ethernet Primary Rate Interface Power Supply Partial Sequence Numbers PDU Quality of Service Quad Small Form factor Pluggable Plus Router Advertisement Remote Authentication Dial In User Service Remote Defect Indication REJect Request For Comments Routing Information Protocol Routing Information Protocol next generation Remote Network Monitoring MIB Reverse Path Forwarding ReQuest Rapid Spanning Tree Protocol Source Address Secure Digital Synchronous Digital Hierarchy Service Data Unit NSAP SELector Start Frame Delimiter Small Form factor Pluggable Enhanced Small Form factor Pluggable Simple Mail Transfer Protocol Sub-Network Access Protocol Simple Network Management Protocol Sequence Numbers PDU Subnetwork Point of Attachment Shortest Path First Source Service Access Point Spanning Tree Protocol Terminal Adapter Terminal Access Controller Access Control System Plus Transmission Control Protocol/Internet Protocol Top-Level Aggregation Identifier Type, Length, and Value Type Of Service Tag Protocol Identifier
はじめに
TTL UDLD UDP UPC UPC-RED VAA VLAN VPN VRF VRRP WAN WDM WFQ WRED WS WWW XFP
Time To Live Uni-Directional Link Detection User Datagram Protocol Usage Parameter Control Usage Parameter Control - Random Early Detection VLAN Access Agent Virtual LAN Virtual Private Network Virtual Routing and Forwarding/Virtual Routing and Forwarding Instance Virtual Router Redundancy Protocol Wide Area Network Wavelength Division Multiplexing Weighted Fair Queueing Weighted Random Early Detection Work Station World-Wide Web 10 gigabit small Form factor Pluggable
■ kB( バイト ) などの単位表記について 1kB( キロバイト ),1MB( メガバイト ),1GB( ギガバイト ),1TB( テラバイト ) はそれぞれ 1024 バイト, 1024 2バイト,1024 3バイト,1024 4バイトです。
V
目次 第 1 編 このマニュアルの読み方
1
このマニュアルの読み方
1
コマンドの記述形式
2
パラメータに指定できる値
4
文字コード一覧
6
入力エラー位置指摘で表示するメッセージ
7
第 2 編 基本操作
2
コマンド入力モード切換 enable
3
4
9 10
disable
11
quit
12
exit
13
logout
14
configure(configure terminal)
15
運用端末とリモート操作
17
set exec-timeout
18
set terminal help
19
set terminal pager
20
show history
21
telnet
22
ftp
25
tftp
30
コンフィグレーションとファイルの操作
35
show running-config(show configuration)
36
show startup-config
37
copy
38
erase configuration
41
show file
42
cd
45
pwd
46
ls
47
i
目次
5
6 7
ii
dir
49
cat
52
cp
53
mkdir
55
mv
57
rm
58
rmdir
60
delete
62
undelete
64
squeeze
66
zmodem
68
ログインセキュリティと RADIUS/TACACS+
71
adduser
72
rmuser
74
password
76
clear password
78
show sessions (who)
80
show whoami (who am i)
81
killuser
84
show accounting
86
clear accounting
90
restart accounting
91
dump protocols accounting
93
時刻の設定と NTP
95
show clock
96
set clock
97
show ntp associations
99
restart ntp
101
ユーティリティ
103
diff
104
grep
105
more
106
less
107
tail
108
hexdump
109
目次
第 3 編 装置の運用
8
9
ソフトウェアバージョンと装置状態の確認 show version
112
show system
122
clear control-counter
139
show environment
140
reload
145
show tech-support
147
show tcpdump (tcpdump)
152
backup
163
restore
166
省電力機能
169
show power-control schedule
170
10 11
111
MC と装置内メモリの確認
173
show mc
174
format mc
176
show flash
177
ログ
179
show logging
180
clear logging
182
show logging console
183
set logging console
184
12
ソフトウェアの管理
185
ppupdate
186
set license
188
show license
190
erase license
191
13
リソース情報
193
show cpu
194
show processes
197
show memory
201
df
203
iii
目次
du
14
204
ダンプ情報
205
erase dumpfile
206
show dumpfile
207
第 4 編 ネットワークインタフェース
15
イーサネット
209
show interfaces (10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)
210
show interfaces (100BASE-FX)【 【AX3640S】 】
218
show interfaces (1000BASE-X)
226
show interfaces (10GBASE-R)
234
clear counters
241
show port
243
activate
255
inactivate
257
test interfaces
259
no test interfaces
263
show power inline【 【AX3630S】 】
269
16
リンクアグリゲーション
273
show channel-group
274
show channel-group statistics
285
clear channel-group statistics lacp
290
restart link-aggregation
292
dump protocols link-aggregation
294
第 5 編 レイヤ 2 スイッチ
17
MAC アドレステーブル
295
show mac-address-table
296
clear mac-address-table
300
18 iv
VLAN
303
show vlan
304
目次
show vlan mac-vlan
317
restart vlan
320
dump protocols vlan
322
19
スパニングツリー
323
show spanning-tree
324
show spanning-tree statistics
352
clear spanning-tree statistics
359
clear spanning-tree detected-protocol
361
show spanning-tree port-count
363
restart spanning-tree
366
dump protocols spanning-tree
368
20
Ring Protocol
369
show axrp
370
clear axrp
377
clear axrp preempt-delay
379
restart axrp
381
dump protocols axrp
383
21
IGMP/MLD snooping
385
show igmp-snooping
386
clear igmp-snooping
393
show mld-snooping
395
clear mld-snooping
401
restart snooping
403
dump protocols snooping
405
第 6 編 フィルタ
22
フィルタ
407
show access-filter
408
clear access-filter
413
v
目次
第 7 編 QoS
23
QoS
415
show qos-flow
416
clear qos-flow
420
show qos queueing
422
clear qos queueing
427
第 8 編 レイヤ 2 認証
24
IEEE802.1X
429
show dot1x statistics
430
show dot1x
435
clear dot1x statistics
445
clear dot1x auth-state
447
reauthenticate dot1x
450
restart dot1x
452
dump protocols dot1x
454
show dot1x logging
456
clear dot1x logging
465
25
vi
Web 認証
467
set web-authentication user
468
set web-authentication passwd
470
set web-authentication vlan
472
remove web-authentication user
473
show web-authentication user
475
show web-authentication login
477
show web-authentication logging
479
show web-authentication
492
show web-authentication statistics
497
clear web-authentication logging
500
clear web-authentication statistics
501
commit web-authentication
502
store web-authentication
504
load web-authentication
506
clear web-authentication auth-state
508
restart web-authentication
510
dump protocols web-authentication
512
目次
set web-authentication html-files
513
clear web-authentication html-files
515
show web-authentication html-files
516
clear web-authentication dead-interval-timer
518
26
MAC 認証
519
show mac-authentication login
520
show mac-authentication logging
522
show mac-authentication
533
show mac-authentication statistics
537
clear mac-authentication auth-state
539
clear mac-authentication logging
541
clear mac-authentication statistics
542
set mac-authentication mac-address
543
remove mac-authentication mac-address
545
commit mac-authentication
547
show mac-authentication mac-address
549
store mac-authentication
551
load mac-authentication
553
restart mac-authentication
555
dump protocols mac-authentication
557
clear mac-authentication dead-interval-timer
558
27
認証 VLAN【 【OP-VAA】 】
559
show fense server【 【OP-VAA】 】
560
show fense statistics【 【OP-VAA】 】
565
show fense logging【 【OP-VAA】 】
571
clear fense statistics【 【OP-VAA】 】
574
clear fense logging【 【OP-VAA】 】
576
restart vaa【 【OP-VAA】 】
577
dump protocols vaa【 【OP-VAA】 】
579
第 9 編 セキュリティ
28
DHCP snooping
581
show ip dhcp snooping binding
582
clear ip dhcp snooping binding
585
show ip dhcp snooping statistics
587
clear ip dhcp snooping statistics
589
vii
目次
show ip arp inspection statistics
590
clear ip arp inspection statistics
592
show ip dhcp snooping logging
593
clear ip dhcp snooping logging
606
restart dhcp snooping
607
dump protocols dhcp snooping
609
第 10 編 冗長化構成による高信頼化機能
29
GSRP
611
show gsrp
612
show gsrp aware
624
clear gsrp
626
set gsrp master
630
clear gsrp port-up-delay
632
clear gsrp forced-shift
635
restart gsrp
637
dump protocols gsrp
639
30
VRRP
641
show vrrpstatus(IPv4)
642
clear vrrpstatus(IPv4)
650
swap vrrp(IPv4)
652
show vrrpstatus(IPv6)
655
clear vrrpstatus(IPv6)
663
swap vrrp(IPv6)
665
show track(IPv4)
668
show track(IPv6)
671
31
viii
アップリンク・リダンダント
675
show switchport-backup
676
set switchport-backup active
681
restart uplink-redundant
683
dump protocols uplink-redundant
685
show switchport-backup statistics
686
clear switchport-backup statistics
688
目次
第 11 編 ネットワークの障害検出による高信頼化機能
32
IEEE802.3ah/UDLD
691
show efmoam
692
show efmoam statistics
695
clear efmoam statistics
698
restart efmoam
699
dump protocols efmoam
701
33
L2 ループ検知
703
show loop-detection
704
show loop-detection statistics
707
show loop-detection logging
710
clear loop-detection statistics
712
clear loop-detection logging
714
restart loop-detection
715
dump protocols loop-detection
717
34
CFM
719
l2ping
720
l2traceroute
723
show cfm
726
show cfm remote-mep
731
show cfm fault
736
show cfm l2traceroute-db
739
show cfm statistics
744
clear cfm remote-mep
748
clear cfm fault
750
clear cfm l2traceroute-db
752
clear cfm statistics
753
restart cfm
755
dump protocols cfm
757
第 12 編 リモートネットワーク管理
35
SNMP
759
show snmp
760
show snmp pending
765
ix
目次
snmp lookup
767
snmp get
768
snmp getnext
770
snmp walk
772
snmp getif
774
snmp getroute
776
snmp getarp
778
snmp getforward
780
snmp rget
783
snmp rgetnext
785
snmp rwalk
787
snmp rgetroute
789
snmp rgetarp
792
36
sFlow
795
show sflow
796
clear sflow statistics
800
restart sflow
801
dump sflow
802
第 13 編 隣接装置情報の管理
37
LLDP
803
show lldp
804
show lldp statistics
809
clear lldp
811
clear lldp statistics
812
restart lldp
813
dump protocols lldp
815
38
x
OADP
817
show oadp
818
show oadp statistics
823
clear oadp
825
clear oadp statistics
827
restart oadp
829
dump protocols oadp
831
目次
索引
833
xi
第 1 編 このマニュアルの読み方
1
このマニュアルの読み方 コマンドの記述形式 パラメータに指定できる値 文字コード一覧 入力エラー位置指摘で表示するメッセージ
1
1. このマニュアルの読み方
コマンドの記述形式 各コマンドは以下の形式に従って記述しています。
[機能] コマンドの使用用途を記述しています。
[入力形式] コマンドの入力形式を定義しています。この入力形式は,次の規則に基づいて記述しています。 1. 値や文字列を設定するパラメータは,<>で囲みます。 2. <>で囲まれていない文字はキーワードで,そのまま入力する文字です。 3. {A | B}は, 「A または B のどちらかを選択」を意味します。 4. []で囲まれたパラメータやキーワードは「省略可能」を意味します。 5. パラメータの入力形式を, 「パラメータに指定できる値」に示します。
[入力モード] コマンドを入力できる入力モードを記述しています。
[パラメータ] コマンドで設定できるパラメータを詳細に説明しています。 「すべてのパラメータ省略時の動作」とした項 目では,省略可能なパラメータをすべて同時に省略した場合の動作について説明しています。 「本パラメータ省略時の動作」とした項目では,パラメータ単位に省略した場合の個別の動作について記述 しています。また,複数のパラメータについて,パラメータ単位に省略した場合の個別の動作を「各パラ メータ省略時の動作」とした項目にまとめて記述することがあります。
[実行例] コマンド使用方法の例を適宜に挙げています。
[表示説明] 実行例で示す表示内容についての説明を記述しています。 各コマンドの[実行例]で,コマンドの実行直後に表示される Date 表示の説明を,次の表に示します。 表 1-1 コマンド受付時刻表示 表示項目
表示内容 意味
Date
yyyy/mm/dd hh:mm:ss timezone 年 / 月 / 日 時 : 分 : 秒 タイムゾーン コマンドを受け付けた時刻を表示
本装置は,コンフィグレーションで設定されたインタフェースに対して,対応する名称を付与します。 [表 示説明]に
と記載されている場合,本装置は次の表に示すインタフェース名を表示し ます。 表 1-2 入力形式に対して付与するインタフェース名一覧 入力形式 interface gigabitethernet
2
インタフェース名 geth0/1 数値は / です。
1. このマニュアルの読み方
インタフェース名
入力形式 interface tengigabitethernet
tengeth0/24 数値は / です。
interface vlan
VLAN0002 下 4 桁の数値は です。
interface loopback 0
loopback0
interface null 0
null0
[通信への影響] コマンドの設定により通信が途切れるなど通信に影響がある場合,本欄に記述しています。
[応答メッセージ] コマンド実行後に表示される応答メッセージの一覧を記述しています。 ただし,入力エラー位置指摘で表示されたエラーメッセージはここでは記述しないで,「入力エラー位置指 摘で表示するメッセージ」で別途掲載してあります。 本装置は,コンフィグレーションで設定されたインタフェースに対して,対応する名称を付与します。[応 答メッセージ]に と記載されている場合,本装置は「表 1-2 入力形式に対して付与す るインタフェース名一覧」に示すインタフェース名を表示します。
[注意事項] コマンドを使用する上での注意点について記述しています。
3
1. このマニュアルの読み方
パラメータに指定できる値 パラメータに指定できる値を,次の表に示します。 表 1-3 パラメータに指定できる値 パラメータ種別
説明
入力例
名前
アクセスリストの名称などは,1 文字目は英字, 2 文字目以降は英数字とハイフン(-),アンダー スコア(_),ピリオド(.)で指定できます。 なお,コマンド入力形式上,名前またはコマン ド名・パラメータ(キーワード)のどちらでも 指定できる部分で,コマンド名・パラメータ (キーワード)と同一の名前を指定した場合,コ マンド名・パラメータ(キーワード)が指定さ れたとみなされます。
ip access-list standard inbound1
MAC アドレス, MAC アドレスマスク
2 バイトずつ 16 進数で表し,この間をドット (.)で区切ります。
1234.5607.08ef 0000.00ff.ffff
IPv4 アドレス, IPv4 サブネットマスク
1 バイトずつ 10 進数で表し,この間をドット (.)で区切ります。
192.168.0.14 255.255.255.0
IPv6 アドレス
2 バイトずつ 16 進数で表し,この間をコロン (:)で区切ります。
3ffe:501:811:ff03::87ff:fed0:c7e0 fe80::200:87ff:fe5a:13c7
インタフェース名称付き IPv6 アドレス(リンク ローカルアドレスだけ)
IPv6 アドレスの後部にパーセント(%)をはさ んでインタフェース名称を指定します。このパ ラメータ種別で使える IPv6 アドレスはリンク ローカルアドレスだけです。
fe80::200:87ff:fe5a:13c7%VLAN0001
■ および の範囲 パラメータ および の値の範囲を次の表に示します。 表 1-4 AX3640S モデルの および の値の範囲【 【AX3640S】 】 モデル
値の範囲
AX3640S-24T AX3640S-24TW
0
1 ∼ 24
AX3640S-24T2XW
1 ∼ 26
AX3640S-24SW
1 ∼ 24
AX3640S-24S2XW
1 ∼ 26
AX3640S-48TW
1 ∼ 48
AX3640S-48T2XW
1 ∼ 50
表 1-5 AX3630S モデルの および の値の範囲【 【AX3630S】 】 モデル
値の範囲
AX3630S-24T AX3630S-24TD
4
0
1 ∼ 24
1. このマニュアルの読み方
モデル
値の範囲
AX3630S-24T2X AX3630S-24T2XD
1 ∼ 26
AX3630S-24P
1 ∼ 24
AX3630S-24S2XW
1 ∼ 26
AX3630S-48TW
1 ∼ 48
AX3630S-48T2XW
1 ∼ 50
■ の指定方法と指定値の範囲 パラメータの入力形式に, と記載されている場合,/ の形式でハイフン (-),コンマ(,) ,アスタリスク(*)を使用して複数のポートを指定します。また,/ と記載されている場合と同様に一つのポートを指定できます。指定値の範囲は,前述の および の範囲に従います。 [ハイフンまたはコンマによる範囲指定の例] 0/1-3,5 [アスタリスクによる範囲指定の例] */*:装置の全ポートを指定
■ の指定方法 パラメータの入力形式に, と記載されている場合,ハイフン(-) ,コンマ(,)を使用して複 数の VLAN ID を指定できます。また , と記載されている場合と同様に一つの VLAN ID を指定 できます。指定値の範囲は,VLAN ID=1(デフォルト VLAN の VLAN ID)およびコンフィグレーション コマンドで設定された VLAN ID 値になります。 [ハイフンまたはコンマによる範囲指定の例] 1-3,5,10
■ の指定方法 パラメータの入力形式に, と記載されている場合,ハイフン(-),コンマ(,)を使 用して複数のチャネルグループ番号を指定します。また,一つのチャネルグループ番号も指定できます。 チャネルグループ番号の指定値の範囲は,コンフィグレーションコマンドで設定されたチャネルグループ 番号になります。 [ハイフンまたはコンマによる範囲設定の例] 1-3,5,10
5
1. このマニュアルの読み方
文字コード一覧 文字コード一覧を次の表に示します。 表 1-6 文字コード一覧 文字
コード
文字
コード
文字
コード
文字
コード
文字
コード
文字
コード
スペー ス
0x20
0
0x30
@
0x40
P
0x50
`
0x60
p
0x70
!
0x21
1
0x31
A
0x41
Q
0x51
a
0x61
q
0x71
"
0x22
2
0x32
B
0x42
R
0x52
b
0x62
r
0x72
#
0x23
3
0x33
C
0x43
S
0x53
c
0x63
s
0x73
$
0x24
4
0x34
D
0x44
T
0x54
d
0x64
t
0x74
%
0x25
5
0x35
E
0x45
U
0x55
e
0x65
u
0x75
&
0x26
6
0x36
F
0x46
V
0x56
f
0x66
v
0x76
'
0x27
7
0x37
G
0x47
W
0x57
g
0x67
w
0x77
(
0x28
8
0x38
H
0x48
X
0x58
h
0x68
x
0x78
)
0x29
9
0x39
I
0x49
Y
0x59
i
0x69
y
0x79
*
0x2A
:
0x3A
J
0x4A
Z
0x5A
j
0x6A
z
0x7A
+
0x2B
;
0x3B
K
0x4B
[
0x5B
k
0x6B
{
0x7B
,
0x2C
<
0x3C
L
0x4C
¥
0x5C
l
0x6C
|
0x7C
-
0x2D
=
0x3D
M
0x4D
]
0x5D
m
0x6D
}
0x7D
.
0x2E
>
0x3E
N
0x4E
^
0x5E
n
0x6E
~
0x7E
/
0x2F
?
0x3F
O
0x4F
_
0x5F
o
0x6F
---
---
注意事項 疑問符(?)(0x3F)を入力するには[Ctrl]+[V]を入力後[?]を入力してください。
6
1. このマニュアルの読み方
入力エラー位置指摘で表示するメッセージ 入力エラー位置指摘 (「コンフィグレーションガイド Vol.1 5.2.3 入力エラー位置指摘機能」参照 ) で出力 するエラーメッセージを次の表に示します。 表 1-7 入力エラー位置指摘エラーメッセージ一覧 項番
メッセージ
説明
発生条件
1
% illegal parameter at '^' marker
'^' の個所で不正なコマンドまたはパラ メータの入力があります。
サポートしていないコマンドまたはパ ラメータを入力した場合
2
% too long at '^' marker
'^' の個所で桁数の制限以上のパラメー タの入力があります。
桁数制限以上のパラメータを入力した 場合
3
% Incomplete command at '^' marker
パラメータが不足しています。
パラメータが不足している場合
4
% illegal option at '^' marker
'^' の個所で不正なオプションの入力が あります。
不正なオプションを入力した場合
5
% illegal value at '^' marker
'^' の個所で不正な数値の入力がありま す。
不正な数値を入力した場合
6
% illegal name at '^' marker
'^' の個所で不正な名称の入力がありま す。
不正な名称を入力した場合
7
% out of range '^' marker
'^' の個所で範囲外の数値が入力されて います。
範囲外の数値が入力されている場合
8
% illegal IP address format at '^' marker
'^' の個所で不正な IPv4 アドレスまた は IPv6 アドレスが入力されています。
IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスの 入力形式が不正の場合
9
% illegal combination or already appeared at '^' marker
'^' の個所で入力済みのパラメータの入 力があります。
入力済みのパラメータを再入力した場 合
10
% illegal format at'^' marker
'^' の個所でフォーマット不正なパラ メータの入力があります。
パラメータの入力形式が不正の場合
11
% Permission denied
本コマンドは一般ユーザモードでは実 行できません。
装置管理者モードでだけ実行可能なコ マンドを一般ユーザモードで実行した 場合
12
% internal program error
プログラムに不良があります。保守員 に連絡ください。
上記以外の不正動作が発生した場合
13
% Command not authorized.
実行したコマンドは承認されていませ ん。
RADIUS/TACACS+ のコマンド承認 機能を使用して,実行したコマンドが RADIUS/TACACS+ サーバに承認さ れていない場合
14
% illegal parameter at '' word
不正な文字 '' の入力がありま す。 :不正な文字
入力できない個所で '' を入力 した場合
7
第 2 編 基本操作
2
コマンド入力モード切換 enable disable quit exit logout configure(configure terminal)
9
enable
enable コマンド入力モードを一般ユーザモードから装置管理者モードに変更します。装置管理者モードでは configure コマンドをはじめとする,一般ユーザモードでは入力できないコマンドを実行できます。
[入力形式] enable
[入力モード] 一般ユーザモード
[パラメータ] なし
[実行例] コマンド入力モードを一般ユーザモードから装置管理者モードに変更します。 > enable Password:****** # パスワードの認証に成功した場合,装置管理者モードのプロンプト(#)を表示します。
[表示説明] なし
[通信への影響] なし
[応答メッセージ] 表 2-1 enable コマンドの応答メッセージ一覧 メッセージ
内容
Login timed out after 60 seconds.
60 秒間パスワード入力がなかったため,タイムアウトしました。
Sorry
パスワード入力エラーのため,装置管理者モードに変更できませ ん。
[注意事項] 初期導入時にはパスワードが設定されていません。セキュリティ低下を防ぐため password コマンドでパ スワードを設定することをお勧めします。
10
disable
disable コマンド入力モードを装置管理者モードから一般ユーザモードに変更します。
[入力形式] disable
[入力モード] 装置管理者モード
[パラメータ] なし
[実行例] コマンド入力モードを装置管理者モードから一般ユーザモードに変更します。 # disable >
[表示説明] なし
[通信への影響] なし
[応答メッセージ] なし
[注意事項] なし
11
quit
quit 以下のように,現在のコマンド入力モードを終了します。 1. 一般ユーザモードの場合,ログアウトします。 2. 装置管理者モードの場合,装置管理者モードを終了して一般ユーザモードに戻ります。 (disable コマン ドも使用できます。 ) コンフィグレーションコマンドモードでの動作については, 「コンフィグレーションコマンドレファレン ス」を参照してください。
[入力形式] quit
[入力モード] 一般ユーザモード,装置管理者モードおよびコンフィグレーションコマンドモード
[パラメータ] なし
[実行例] 装置管理者モードを終了して一般ユーザモードに戻ります。 # quit >
[表示説明] なし
[通信への影響] なし
[応答メッセージ] なし
[注意事項] なし
12
exit
exit 一般ユーザモードまたは装置管理者モードを終了して装置からログアウトします。 コンフィグレーションコマンドモードでの動作については, 「コンフィグレーションコマンドレファレン ス」を参照してください。
[入力形式] exit
[入力モード] 一般ユーザモード,装置管理者モードおよびコンフィグレーションコマンドモード
[パラメータ] なし
[実行例] 装置管理者モードを終了して装置からログアウトします。 # exit
[表示説明] なし
[通信への影響] なし
[応答メッセージ] なし
[注意事項] コマンド入力モードを装置管理者モードから一般ユーザモードに戻す場合は,disable コマンドを使用して ください。
13
logout
logout 装置からログアウトします。
[入力形式] logout
[入力モード] 一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ] なし
[実行例] コマンド入力モードを管理者モードからログアウトします。 # logout login:
[表示説明] なし
[通信への影響] なし
[応答メッセージ] なし
[注意事項] なし
14
configure(configure terminal)
configure(configure terminal) コマンド入力モードを装置管理者モードからコンフィグレーションコマンドモードに変更して,コンフィ グレーションの編集を開始します。
[入力形式] configure [terminal]
[入力モード] 装置管理者モード
[パラメータ] terminal メモリ上に記憶されたランニングコンフィグレーションを編集します。
[実行例] コマンド入力モードをコンフィグレーションコマンドモードに変更します。 # configure (config)#
[表示説明] なし
[通信への影響] なし
[応答メッセージ] コンフィグレーション編集時のエラーメッセージについては, 「コンフィグレーションコマンドレファレン ス Vol.1 40.1.2 コンフィグレーションの編集と操作情報」を参照してください。
[注意事項] 1. 装置の電源投入時にスタートアップコンフィグレーションファイルがメモリ上に読み込まれ,設定され た内容に従って運用を開始しており,メモリ上に記憶されたランニングコンフィグレーションが編集の 対象になります。メモリ上に記憶されたランニングコンフィグレーションを編集後,スタートアップコ ンフィグレーションファイルに保存しなかった場合,装置をリスタートすると編集したコンフィグレー ションが失われるので注意してください。編集後,コンフィグレーションコマンド save でスタート アップコンフィグレーションファイルに格納することをお勧めします。 2. コンフィグレーションコマンド status を使用すると編集中のコンフィグレーションの状態を知ること ができます。 3. configure コマンドが完了する前に[Ctrl]+[C]を入力して中断しないでください。中断した場合, copy および erase configuration コマンドがエラーになることがあります。 この状態になった場合は,本コマンドでコンフィグレーションコマンドモードに変更して,コンフィグ レーションコマンド end でコンフィグレーションコマンドモードを終了してください。中断したユー ザがログアウトしている場合は,show logging コマンドで該当するユーザの tty 名を確認して,tty 名 が一致するようにログインしたあと,本コマンドでコンフィグレーションコマンドモードに変更して, コンフィグレーションコマンド end でコンフィグレーションコマンドモードを終了してください。
15
3
運用端末とリモート操作 set exec-timeout set terminal help set terminal pager show history telnet ftp tftp
17
set exec-timeout
set exec-timeout 自動ログアウト( 「コンフィグレーションガイド Vol.1 4.3(3) 自動ログアウト」参照)が実現されるまで の時間(分単位)を設定します。この設定はユーザごとに行えます。
[入力形式] set exec-timeout
[入力モード] 一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ] 自動ログアウト時間(単位は分)を指定します。指定できる値の範囲は 0 ∼ 60 です。 0 を指定すると自動ログアウトしません。なお,初期導入時のデフォルト設定は 60 分です。
[実行例] 自動ログアウト値を 30 分に設定します。 > set exec-timeout 30
[表示説明] なし
[通信への影響] なし
[応答メッセージ] なし
[注意事項] • adduser コマンドで,no-flash パラメータを指定して追加したアカウントの場合,本コマンドで設定し た内容は,装置の再起動によって,デフォルト設定である 60 分に戻ります。 • コンフィグレーションコマンド username で exec-timeout,terminal-pager または terminal-help のど れか一つでも設定がある場合,そのユーザはコンフィグレーションの exec-timeout 設定値(設定内容 または省略時の初期値)で動作します。 • コンフィグレーションコマンド username の設定値で動作しているユーザでも,ログイン後に本コマン ドを実行すれば,該当するセッションでだけ一時的に動作を変更できます。
18
set terminal help
set terminal help ヘルプメッセージで表示するコマンドの一覧を設定します。この設定はユーザごとに行えます。
[入力形式] set terminal help { all | no-utility }
[入力モード] 一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ] all 運用コマンドのヘルプメッセージを表示する際に,入力可能なすべての運用コマンドの一覧を表示す るように設定します。これは,初期導入時のデフォルト設定です。 no-utility 運用コマンドのヘルプメッセージを表示する際に,ユーティリティコマンドとファイル操作コマンド を除いた運用コマンドの一覧を表示するように設定します。
[実行例] ● 入力可能なすべての運用コマンドの一覧を表示するように設定します。 > set terminal help all ● ユーティリティコマンドとファイル操作コマンドを除いた運用コマンドの一覧を表示するように設定し ます。 > set terminal help no-utility
[表示説明] なし
[通信への影響] なし
[応答メッセージ] なし
[注意事項] • adduser コマンドで,no-flash パラメータを指定して追加したアカウントの場合,本コマンドで設定し た内容は,装置の再起動によって,デフォルト設定である all に戻ります。 • コンフィグレーションコマンド username で exec-timeout,terminal-pager または terminal-help のど れか一つでも設定がある場合,そのユーザはコンフィグレーションの terminal-help 設定値(設定内容 または省略時の初期値)で動作します。 • コンフィグレーションコマンド username の設定値で動作しているユーザでも,ログイン後に本コマン ドを実行すれば,該当するセッションでだけ一時的に動作を変更できます。
19
set terminal pager
set terminal pager ページング( 「コンフィグレーションガイド Vol.1 5.2.8 ページング」参照)するかどうかを指定します。 この設定はユーザごとに行えます。
[入力形式] set terminal pager [{ enable | disable }]
[入力モード] 一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ] { enable | disable } enable ページングを行います。これは,初期導入時のデフォルト設定です。 disable ページングを行いません。 本パラメータ省略時の動作 ページングを行います。
[実行例] ● ページングを行いません。 > set terminal pager disable ● ページングを行います。 > set terminal pager enable
[表示説明] なし
[通信への影響] なし
[応答メッセージ] なし
[注意事項] • adduser コマンドで,no-flash パラメータを指定して追加したアカウントの場合,本コマンドで設定し た内容は,装置の再起動によって,デフォルト設定である enable に戻ります。 • コンフィグレーションコマンド username で exec-timeout,terminal-pager または terminal-help のど れか一つでも設定がある場合,そのユーザはコンフィグレーションの terminal-pager 設定値(設定内 容または省略時の初期値)で動作します。 • コンフィグレーションコマンド username の設定値で動作しているユーザでも,ログイン後に本コマン ドを実行すれば,該当するセッションでだけ一時的に動作を変更できます。
20
show history
show history 過去に実行した運用コマンドの履歴を表示します。一般ユーザモードおよび装置管理者モードで本コマン ドを実行した場合,コンフィグレーションコマンドの履歴は表示しません。 コンフィグレーションコマンドモードで本コマンドの先頭に「$」を付けた形式で入力した場合は,コン フィグレーションコマンドの履歴を表示します。
[入力形式] show history
[入力モード] 一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ] なし
[実行例] show history コマンドの実行例を示します。 >
show history 1 show system 2 show interfaces 3 show logging 4 show history
>
[表示説明] なし
[通信への影響] なし
[応答メッセージ] なし
[注意事項] なし
21
telnet
telnet 指定された IP アドレスのリモート運用端末と仮想端末接続します。
[入力形式] telnet [{/ipv4 | /ipv6}][/source-interface